ブログ移転のお知らせ

当ブログは、2021年12月より新ブログにて発信しています。新しい記事については 移転先→新日々のネパール情報 をご訪問ください!今後ともよろしくお願いいたします。

2009年12月30日水曜日

冬の天気



冬の深い朝霧はカトマンズの風物詩でもあるが、昨年に引き続き、朝霧発生率は今のところ少ない。

写真は、私が住む地域周辺で出た、今冬初めての朝霧。朝8時半頃撮影。

その後、日が差し始めたものの、空は一日中薄い雲におおわれていて、いつもよりも寒い一日だった。普段、日中は14度ぐらいまで上がる北向きの台所の気温も、今日は11度どまり。

夏向けに作られた、隙間が多く開放的なカトマンズの家。気密性ゼロという感じなので、冬は堪える。

夜10時過ぎからは、雨も降り始めた。ひと雨ごとに寒くなる季節、明日以降、寒さも厳しくなるだろう。

でも、ネパールのカレンダーによると、春を告げる日(バサンタパンチャミ)は1月20日となっているから、厳しい寒さも3週間の辛抱といったところか。

ところで、今日はこんな天気だったので、ネパール国内線欠航も多かった模様。マウンテンフライトは全便欠航だった。(昨日29日便も全便欠航だった)。

ルクラ路線も、数時間遅れで正午過ぎには始発便が飛んだようだが、おそらく、全便消化できなかったのではないかと思う。

きっと、この雨でキャンジンゴンパあたり雪になっているのではないだろうか。私たちのゲストも含め、現在キャンジンゴンパに滞在しているトレッカーたち、雪で帰路に影響が出ないといいけれど、と思う。

2009年12月27日日曜日

エスニックグループによる小規模バンダについて(大使館からのお知らせ転載)

2009年12月27日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

エスニックグループによる小規模バンダについて

本日17時に入った情報によると、12月28日(月)、29日(火)の2日間、ネパール国内において、エスニックグループによる小規模なバンダを実施するとの声明を発しました。

交通機関については影響はないという情報ですが、外出する際は、群衆には近づかないように十分注意してください。

===転載ここまで===

最近また、よく目的のわからない大小バンダが多発している。「危険」を心配することは特にない思うのだが、「不便」を強いられる点が厄介。

ところで、昨日のウワサのポカラ方面バンダは、本日予定通り実施された模様。

今日ナヤプルに向かう予定だった私たちのゲストも、急きょポカラ滞在となってしまった。

限られた日程で旅行をしている人にとって、バンダは本当に困りもの。しかし、そういう国を旅行先に選んでしまったのだから、バンダ遭遇で予定が大きく狂うこともネパールの旅の醍醐味と思って楽しむほかない。

2009年12月26日土曜日

そして明日はポカラバンダの噂

昨日、年末年始に実施されるかもしれないというバンダの噂を更新したのだが、今日入ってきたのは、明日27日のダウラギリ・バンダ(ダウラギリ方面のストライキ)の噂。

観光地ポカラがこのエリアに入るので、実施されると、旅行者はまた不便を強いられる。

明日ポカラを出発し、トレッキングのためにナヤプルへ向かうゲストが2グループいる。うち1グループは、すでにポカラ入りしていた。

バンダが実施されるかどうかは不明だが、実施されると、ナヤプルまで約1時間半の車移動はできなくなる可能性が高い。

以前、バンダの日の当日、日の出前にポカラからナヤプルまで車両移動し、とくに通行妨害されなかったことがあったため、今回もその手で行こうか、と、スタッフたちと話していたのだが、ポカラの車両手配を依頼している運送会社に確認したところ、バンダ実施の可能性が高いため、明日未明は車は出したくないとのこと。

ガイド調整の都合もあり、トレッキング日程を変更することはできない。

とすると、本日中にナヤプルまで移動しておいたほうが無難だろうということに決まり、夕方5時頃に、急きょナヤプルまで移動してもらうことになった。

今晩はナヤプルに1泊し、明日予定通りトレッキングを開始する。

・・・と、明日のバンダの可能性を見込んで、臨機応変に対応したのはいいが、明日のバンダが実施されない場合は、余計な気を回しすぎたことになってしまう。

ネパールでは、何事も、直前にならないと事態がはっきりしないことが多く、良かれと思って手配したことが、結果として裏目に出てしまったり、何とかなるだろうと思って甘く見ていたところ、やっぱり気をまわしておくべきだった、という結果になったり、思うようにいかないことも多く、なかなか難しい。

ところで、明日ポカラを出発しナヤプルへ向かう予定のもう1グループは、明朝空路ポカラ入り後、ポカラ空港よりそのままナヤプルへ向かう計画。しかし、バンダが実施される場合は、トレッキング開始日を1日ずらさなくてはいけなくなるから、その後の予定もすべて変更しなくてはいけなくなるかもしれない。

ちなみに、このポカラ方面のバンダは、マオイスト主催のものではないとのこと。

夜のニュースでは、このバンダの話題は流していなかったので、噂で終わるのだろうか。

2009年12月25日金曜日

ストライキの未確認情報

12月31日、1月1日に、バンダ(ストライキ)が実施されるという情報があるようです。

詳細は不明ですが、実施される場合、市内・長距離の車両移動が難しくなる場合があります。

バンダ情報は、実施前夜や当日朝にならないと、本当に実施されるのか、回避されたのか、ということが分からないこともよくあります。

年末年始ネパール旅行をされる方は、直前の情報入手に心がけましょう。

ヒマラヤンアクティビティーズにて予約済みの方でご不安な方は、メールでお問い合わせください。

2009年12月22日火曜日

ラジオ出演のお知らせ(12月27日放送分)

J-WAVE系列、アジア情報を発信する『ASIENCE SPIRIT OF ASIA』という番組に、12月27日に出演させていただく予定です。

~ 番組情報 ~
公式サイト: http://www.j-wave.co.jp/original/asia/
放送日:毎週日曜18:00-18:54
放送局:NORTHWAVE(北海道)、J-WAVE(東京)、ZIP-FM(愛知)、FM802(大阪)、CROSS FM(福岡)

番組内の『Asian Lounge』というコーナーへの出演となります。今年9月の出演に続き、2回目となります。

私の出演は正味5分ほどとなるかと思いますが、もしよろしければお聞きください。

===

1回目出演のときの裏話は、以前このブログにも掲載したのですが、今回は2回目とのことで、少しはまともにお話しできたかな、という感じです。

ところで、インタビューなどのときに「ネパールの**について話してください」といわれると、実は、いつも頭を悩ませます。

ネパールには、たくさんの民族がいて、文化や習慣なども、大きく異なります。

私は、普段、カトマンズ出身のヒンドゥ教バフン・チェットリカーストの人たちとの付き合いが多いため、「ネパールの**」について話すとなると、付き合いのある彼らの文化や習慣のことを思い浮かべます。

しかし、それは、同じカトマンズ内であっても、他の民族の人たちのものとは全く違うことも多く、まして「ネパールの」となれば、断言するにはかなり無理が生じます。

だからと言って、「ネパールにはたくさんの民族がいて、云々」の弁解を始めると、本題になかなかたどりつかないため、うまく説明できない葛藤を感じながらも、論文を書くのではないのだから多少適当でもいいか、などと最終的には開きなおって、インタビューに臨んでいる感じです。

27日のラジオ出演では、ネパールで食べることのできる、冬に適したメニューについてお話ししますが、聞く人によっては「ちょっと違うんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。どうかご容赦ください。

===

ちなみに、番組では、このブログとは別に発信しているブログ関係の肩書を名乗っています。

2009年12月21日月曜日

最近のドラゴンエア

香港~カトマンズ間を運航しているドラゴンエア。週5回運航、カトマンズ着は22:15。

今まで、比較的順調に、大きな遅延もなく運航することが多い印象だったのだが、ここのところ何回か遅延続き。

もともと夜間の到着なので、1時間ほど遅延しただけでも、ホテルにチェックインできるのは午前0時をまわってしまうため、なんとなく負担が大きい。

ドラゴンエアでカトマンズ入り後、エベレストトレッキングのため、翌朝6時前には、再び空港へ向かう旅行者も多い。

予定通りカトマンズに到着できても、ホテル滞在は6時間程度にしかならないのだが、20日~22日のバンダ実施中は、早朝であっても、車両走行が妨げられる恐れがあったため、急遽、早朝4時半ホテル発に変更した。

19日のドラゴンエアは、カトマンズに到着したのが23時過ぎで、ホテルにチェックインできたのは、日付が変わった20日の0時半頃だった。その4時間後には、また空港に向けて出発しなくてはいけなかった。

21日22時15分カトマンズ到着予定だった便は、20日0時15分過ぎ現在まだカトマンズに到着していない。この分だと、市内のホテルにチェックインできるのは1時を回ってしまうだろう。その後、ほとんど寝る間もなく、すぐまた未明に空港に向けて出発しなくてはならなくなる。

長期トレッキングの前がこんな状態だと、送り出す側としてもとても不安だが、ネパール滞在日程に限りがあるので、延期するわけにもいかない。

ドラゴンエアでネパール入りし、エベレスト方面トレッキングへ出かける場合、日程に余裕があれば、カトマンズ到着翌日は調整日とし、翌々日にルクラへ向かうプランとすることをお勧めしたい。

そういえば、先日は、ロストバゲッジもあって、乗客の半分以上の荷物が、カトマンズに届かなかった。私たちのゲストの荷物も届かず、到着翌日より予定していたトレッキングの開始日を、変更せざるを得ない事態にもなっていた。

荷物は、翌日には到着したからよかったものの、また22時過ぎに空港へ出向き、荷物を受け取りホテルへ戻れたのは、0時を回っていた。

以前のRAほどではないが、何かと小さなトラブル続きにも見えるドラゴンエア。

年末年始に利用する人も多いと思うが、ロストバゲッジや遅延に遭遇しないで、予定通り旅行を進められるよう、祈っておいたほうがよいかも。

2009年12月20日日曜日

ネパールバンダ1日目



ネパールバンダの今日、たくさんの荷物をリヤカーに乗せて移動する人たち。

===

12月20日~22日の3日間、マオイストによるネパールバンダ(全国規模のゼネスト)が実施されるという告知があった。

===

初日未明の出来事。

ルクラへ向かうフライトに乗るため、早朝5:30に、ガイドがお客さんを連れて、空港に向かう予定があったのだが、バンダが緊迫した状態のものだと、早朝であっても、車両の走行を妨げられるかもしれない。

という不安もあり、急遽、マオイストが妨害を始める前の午前4:30に、空港へ移動するべく、昨日より手はずを整えていた。

予定通りガイドとお客さんを送り届けることができたのだが、運転手の報告によると、すでにその時間から、まだ日も昇らない真っ暗闇の寒空の下、マオイストが旗を掲げて、走行車両を妨害していたとのこと。

私たちの運転手は、何とか逃げ切って空港から引き返すことができたのだが、近くにいた流しのタクシーは、妨害から逃げ切ることができず、空港の敷地内から外に出られなかったそうだ。

マオイストたちの、今回のバンダに対する気合いの入れようがうかがえる未明の出来事だった。

===

そして昼。

再びスタッフが空港へ出向く用事があり、今回は、1時間ほどかけて徒歩で出かけていく。

道中、車が通らない広い道を使って、のどかにサッカーを楽しむ光景なども見られたそうだが、バイクも車もほとんど走っていなかったとのことで、それだけ、一般人も慎重に行動していた様子が分かる。





ゴウシャラ(パシュパティナート近くの交差点)で警備に当たる武装警察。




空港到着手前で遭遇した、マオイストのデモ集団。




前回のバンダのときと違い、今回は、護衛付き臨時シャトルバスの運行本数もかなりあった模様。しかし、外国人優先でネパール人は乗せてもらえないことも多く、重い荷物を持って、徒歩移動する人たちの姿も見られる。




出稼ぎからの帰還者だろうか?テレビの入った段ボール箱を引き摺りながら家路に向かうネパール人。



===

空港での用事を終え、市内に戻る途中。


収集されていないゴミの山に群がる、無数の野生のサルたち。



普段、走行車両が多い時には、この場所にこんなにサルが集まる光景は見たことがなかったようだが、今日は車にひかれる心配もなく、サルたちも張り切ってゴミあさりに出かけたのだろうか。

===

本日時点で、21日、22日のバンダ回避のニュースはなかったため、予定通り実施される模様。

* 写真は、スタッフによる撮影。携帯電話での撮影により、画像が鮮明でないことをお詫びします。また、一部設定ミスにより、モノクロとなってしまったようです。

2009年12月19日土曜日

マオイストによるバンダの実施について(大使館からのお知らせ転載)

2009年12月19日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

マオイストによるバンダの実施について

 当館に入った情報によると、明日(12月20日)から12月22日までの3日、ネパール国内において、マオイストによるバンダをするとの声明を発しました。このようなことから、マオイストと治安機関での衝突等危険な状況になる可能性も否定できないため、外出はなるべく避けることをおすすめいたします。やむを得ず外出する際は、治安情報を確認してからお出かけ下さい。

===転載ここまで===

バンダ(ストライキ)は、3日連続実施されるのか、途中で回避されるかは現時点では不明ですが、実施されると、市内・長距離車両移動ができなくなります。

バンダ中には、NTBやTAANが手配する、護衛付き空港シャトルバスの運行があります。カトマンズ、パタン方面に4ルート走っており、5つ星ホテルとタメル地区を含め、市内各所に停車しますが、時刻表があるわけではないので、かなり余裕を見て行動する必要があります。

早い人では本日あたりから、冬休み休暇でネパール入りする日本人旅行者も出てきていますが、20日~22日までの間でネパール入りされる方は、移動方法の確認をしておいたほうが無難です。

私たちも、年内は毎日空港送迎の予定が入っています。今年は、香港発ドラゴンエア(22:15カトマンズ着)でネパール入りする人が多くなっており、夜間の送迎時は、バンダ中でもそれほど影響は受けないだろうと見込んで、車を出す予定でいますが、日中到着便(TG319便など)の送迎には、空港シャトルバスを利用する予定です。

2009年12月12日土曜日

今年の冬

今冬は、今のところの状況だと、昨年よりも、もやがかった天気の日が多い。晴れてはいるのだが、スカッと快晴、という感じではなく、上空が薄い膜でおおわれている感じ。

日差しもそれほど強くなく、生活感のあふれる愚痴を言うと、太陽熱で温められるお湯の温度が、毎日あまり上がらないのが気に入らない。

旅行関係に与える影響としては、国内線の遅延&欠航が多くなっている。

本日も、昼過ぎまで、どの路線も飛んでいなかった模様。(昼ごろのニュースでやっていた情報による)

実際、ルクラへ行くフライトも、正午すぎてから、始発便(予定では早朝6時半発の便)がやっと飛べる状態になっていた。

例年通りの冬の状態ではあるのだが、昨年が毎日快晴続きで、フライト遅延&欠航も少なく、太陽熱でのシャワーのお湯も連日水で薄めないといけないほどに熱くなっていて、仕事も生活もストレスの少ない冬だっただけに、今年の冬は堪えそう。

まだ冬は始まったばかりだが、寒いのはこれからの1ヶ月とちょっと。その後は少しずつ暖かくなるので、短い冬を気合いで乗り切りたいと思っているところ。

2009年12月6日日曜日

バンダの日の人力車移動

全国バンダ(ストライキ)だった今日。

日中は、街を走る車両も少なく、タメル地区では、車両のみでなく、自転車での通行も妨げられていたとのこと。

バンダで一般車両の通行が困難になる日に限り、NTBとTAANが手配する、空港と市内を結ぶ臨時シャトルバスが運行される。運賃100ルピー。

日中、空港へ向かう用事のあったスタッフが、タメル地区入口の臨時シャトルバス停車地点で待っていたところ、外国人ツーリストを乗せたほぼ満員のバスが来たことは来たのだが、エンストを起こし、立ち往生してしまったとのこと。

回復の見込みがなさそうなので、スタッフは流しの人力車で空港へ向かったそうなのだが、その後、バスは出発できたのだろうか。

これだから、ネパール旅行は最後の最後まで気が抜けない。

ところで、バンダの日は、リクシャワラ(人力車をこぐ人)たちの稼ぎ時。エンジン付き車両を走らせると焼き討ちに遭う場合があるのだが、人力車は狙われないことが多いから。(しかし、最近は人力車もタイヤの空気を抜かれり、焼かれたりすることもあるため、本日も、人力車の数は少なかったとのこと)

タメル~空港間の移動の場合、外国人が乗客の場合1,000ルピー以上(約1,200円)という法外な運賃で承諾しなくてはいけなくなることも多いのだが、ネパール人のスタッフは300ルピー(約350円)という通常価格で交渉成立。

タメル~空港間は約5kmほど。約30分ほどで移動できたそうなのだが、この間、上り下りも多く、上り坂では、乗客もシートから降りて、人力車の後ろから押してやらないといけない。

空港に到着する頃には、息切れ&汗だくで、ヘトヘトになっていたそうだ。

12月9日にも全国バンダが予定されているとのこと。中止になることを願いたい。

2009年12月5日土曜日

交通事故では逃げるが勝ち



先日朝、近所を歩いていると、警察やたくさんの人が集まっている場所があった。何事かと思って、みんなの視線の方向をみると、段差のある家の敷地内に車がさかさまに落ちていて、思わず目が釘付けになってしまった。



野次馬たちに聞くと、事故は今さっき起こったところで、車には、学校に通う子供たちが乗っていたという。

目撃者によると、運転手は携帯電話をいじりながら運転していて、事故を起こす前から、蛇行運転していたとのこと。そして、何かの拍子に、この一段低くなった民家に突っ込んだのだそうだ。

車が落ちた場所では、この家の住人が、たらいに井戸水を入れて、洗濯の真っ最中だったという。しかし、通行人の叫び声のおかげで、車が頭上に突っ込んでくる前に逃げることができ、車の直撃を免れたという。

逃げ遅れていれば、重症か死んでいたかのどちらかだっただろう、と、興奮気味に野次馬が語っていた。

車に乗っていた子供や運転手にもけがはなく、幸い死傷者は出なかったとのこと。

周りの野次馬たちがいろいろ教えてくれたあと、「で、運転手は?」と私が聞くと、「もちろん逃げた」との返事が。

そう、ネパールでは、交通事故の加害者になると、まずは、その場から逃げるのが一般的。その場にとどまっていると、まず、間違いなく、周りの、事故には全く関係のない通行人につかまり、袋叩きにされるからだ。

実際、以前、女性が運転する車が民家に激突した事故現場を目撃したことがあるが、この時も、あちこちから人が集まってきて、加害者の女性を車から引きずりおろそうとして、見ていてハラハラした。

この時は、運転手が女性だったからか、または、被害者はいなかったためか、女性に対しての暴行はなく、車を蹴られ、落ちていた石やレンガで叩き壊されるぐらいで済んでいたが(それでも恐ろしいが)、運転手が男性だったり、被害者がいる場合は、車を焼かれたり、運転手がぼこぼこにされたりすることも多い。

だから、交通事故の加害者は、とりあえず、逃げる。

街で、事故を起こして運転手が逃げ、立ち往生している乗り合いマイクロバスやタクシーを見かけることが時々ある。逃げたところで、ナンバーや乗客の情報から、すぐにつかまってしまうのに、と思うが、永久に逃げるつもりなのではなく、野次馬からの暴行から逃れるために、とりあえず、逃げる。

逃げる加害者、暴行を加える無関係な野次馬、民度が低すぎて、なんとも嘆かわしいばかり。

2009年11月30日月曜日

マオイストによる今後の抗議活動の実施について(大使館からのお知らせ転載)

2009年11月30日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

 当館に入った情報によると、明日(12月1日)から12月19日までマオイスト系の団体によるラリー(デモ)、マスミーティング、政府関係の事務所においての座り込みが実施されます。これらの抗議活動から、道路封鎖あるいはバンダに発展する可能性も否定できませんので、外出する際は治安情報を確認してお出かけください。

2009年11月27日金曜日

食欲の冬到来とカトマンズにオープンしたファストフードの話

11月も終わりに近づき、だいぶ寒さを感じるようになってきた。暖冬だった昨年に比べ、今年は寒くなるのが早いようだ。

太陽が昇る10時頃から14時頃までは、日差しも強く暑いのだが、日が傾き始めると、一気に寒くなる。朝夕の室温、16度ほど。

寒くなると、食欲が出て困ってしまうカトマンズの冬。今年も、今週初めぐらいから、突然食欲が出てきたなあと思ったら、ちょうど、寒さが増してきた時期と一致していた。体温保持のために、体の代謝が活発になるからなのだろうか。

ところで、9月半ば過ぎに帰国し、実家に到着早々体重と体脂肪率を測ったところ、ここ約20年のうちで一番軽い数値を記録。

いつも、帰国時には、体重を気にしながらおいしいものを食べなくてはいけないのだが、今年は何も気にせずに、欲するままに食べていたら、2ヶ月で3kg増となった。

ネパールに戻るとたいていすぐに元の体重に戻るので、帰国中に何キロ増えても余裕余裕、などと思っていたのだが、今回は、すぐに冬がやってくるのを忘れていた。

このままだと、来春まで体重はじわじわ増える一方となりそう。少々恐ろしいが、底冷えの厳しいカトマンズの冬を乗り切るため、という言い訳を(自分に)しながら、たくさん食べて元気に過ごしていこうと思っている。

===

余談だが、食べ物関係のついでに。

去る11月25日に、カトマンズ市内ダルバールマルグ(アンナプルナホテルの横)に、ケンタッキーフライドチキンとピザハットがオープンしたそうだ。

日本では普段ファストフード店に入ることはほとんどないのだが、世界規模のチェーン店のカトマンズでの開店は、ネパール生活での逃避の場ができたという感じで、なんだか嬉しい。

今はとても混みあっている様子だが、落ち着いたら行ってみたい。

参考までに、オープン前の画像を。(11月9日、スタッフが撮影したもの)

2009年11月17日火曜日

帰着の報告

前回の更新からだいぶ開いてしまいました。

約2ヶ月の一時帰国を終え、先週12日にカトマンズに戻ってきました。(事情により、当初の予定より4日遅い帰着となりました)

10月後半から11月初旬にかけて、よい天気の日々が続いていたようですが、私がカトマンズに戻ってきてからは、雲の多い日々が続いていました。

給湯設備が太陽熱装置しかない私の家では、曇りの日には水が温まらず、生ぬるいお湯でのシャワーとなってしまいます。

冬場はつらいので、鍋にお湯を沸かして熱いお湯を用意し、それをバケツに移して水で薄めながら、手短かに行水を済ませます。

帰国中の、水も電気も気にせず、毎日たっぷりの熱いお湯につかる生活から一転。カトマンズ帰着早々、バケツ行水の日が連日続き、とうとうガス湯沸かし器を購入し、本日設置してもらったところでした。が、本日は太陽熱だけでも熱い(体感40度ほどの)お湯が出てきて、満足の一日でした。

・・・というわけで、またこれからカトマンズ発信ブログを復活させていきたいと思います。

ネタ探しのアンテナが鈍っているので、気の利いた話題が見つけられるかどうかわかりませんが、これからもよろしくお願いします。

2009年11月4日水曜日

帰国中のこと:青春18きっぷのチラシ

久々の更新ですが、まだ帰国中のため、ネパールとは関係のない話題となります。ご了承ください。

===

長期休暇シーズンになると販売されるJRの特別切符、青春18きっぷの『チラシ』を見たことはありますか?

私が初めてこのチラシを手にしたのが十代最後の春。今でも実家にあるそのチラシを見ると、(歳がばれますが)『販売期間平成4年2月10日~3月31日まで』と書かれているので、もう、17年も前のもののようです。

チラシには、自然を背景に、のどかな単線や無人駅が映える写真が使われていて、のんびり鈍行に揺られ、遠くへ行ってみたくなるような衝動に駆られます。

写真の横には、少しせつなくなるような言葉も添えられています。

JR駅の隅に、たくさんのパンフレットと一緒に何気なく置かれているそんなチラシに惹きつけられ、季節ごとに変わる新しいチラシを、無意識のうちにもらうようになっていました。

私がネパールに住み始めてからも、このチラシのよさに共感してくれる(?)叔父が、律儀に季節ごとのチラシを集めてくれていて、会う時には必ず新作を渡してくれます。

今まで集めっぱなしになっていたため、今回の帰国中、クリアブックにまとめてみたところ、1992年からのチラシが34枚集まっていました。途中抜けているものもありますが、よくここまでたまったものです。

ファイルのページを繰りながら、写真に添えらた言葉を何気なく読んでいると、私と同世代の人たちの心の中を語っているような気がして、はっとしました。

一例ですが、こんな感じです。

1993年冬 「この街で育ったら、どんな私になってただろう。」

1994年春 「彼のこと、将来のこと、今日のごはんのこと。」

1995年夏 「青春18きっぷが教えてくれた。心の渇きには、旅がある。」

1997年冬 「どうして旅をするのかな・・・」

1998年冬 「駅に着いた列車から、高校生の私が降りてきた。」

1999年春 「学校を卒業すると、春は黙って行ってしまうようになる。」

2002年夏 「自分の部屋で、人生なんて考えられるか?」

2002年冬 「冒険が足りないと、いい大人になれないよ。」

2003年春 「この旅が、今の僕である。」

2007年冬 「冒険に、年齢制限はありません。」

2008年夏 「ゆっくり行くから、見えてくるもの」

2009年夏 「大人には、いい休暇を取る、という宿題があります。」


1990年代、まだ10~20代だった若者は、途中少し迷ったり、自信を持とうとしたりしながら、2000年代後半には、確実に大人になってしまったようです。

これからの作品(ただのチラシですが、作品と呼びたくなります)では、どんな変化が現れるのか、次回帰国の楽しみがひとつ増えました。

2009年10月27日火曜日

ネパール国内における新型インフルエンザの発生について(大使館からのお知らせ転載

2009年10月27日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

ネパール国内における新型インフルエンザの発生について

当館からの情報に基づき、外務省海外安全ホームページにも掲載されていますが、昨日(26日)現在でネパールにおいて新型インフルエンザ感染者が累計で45名に達していることが確認されました。今後も国内において拡大する可能性もあることから、在留邦人の皆様におかれましては、下記の点に留意し、感染防止に努めてください。

1.感染防止策

(1)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。

(2)積極的に手洗いやうがいを行う。

(3)ウイルスは粘膜を介して感染するので、うかつに目、鼻、口などの粘膜部分に手を触れない。

(4)発熱や咳などインフルエンザと似た症状が見られた場合には、迷わず当地の医療機関の診療を受ける。

2.新型インフルエンザの情報、海外の感染症に関する情報は、以下のサイトより入手することが可能ですので、最新且つ詳細な情報を入手することをお勧めいたしす。

(関連ホームページ)

○外務省海外安全ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1))
 http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
 http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)
 http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

在ネパール日本国大使館

電話 代表  442-6680
領事担当  98510-20414
警備担当  98510-20150

2009年10月19日月曜日

祭が終わった

ラクシュミプジャ(ラクシュミ女神を家に招き入れる儀式)のあった17日。





そして、ティハール最終日、きょうだいでティカをつけ合うバイティカの本日。







ダサイン、ティハールと続く秋の大祭も、本日、ティハールのバイティカを終えてひとまず終了。

※ 写真はカトマンズのスタッフによる撮影。

2009年10月16日金曜日

ティハール祭始まる



ティハール祭が始まった。町では、祭りに必要なグッズ売りをあちこちで見かけるようだ。




この時期に見られる、大量のマラ(花輪)。

この車は、売り物のマリーゴールドの花輪を車内いっぱいに詰め込んで運んできたのだろうか。




今年のラクシュミプジャ(日没時に光をともす儀式をする日)は明日17日だけど、商店などでは、昨日からライトアップが始まった模様。

※ 写真はカトマンズにいるスタッフによる撮影。

2009年10月15日木曜日

計画停電延長へ:一週間に12時間

去る10月10日より、計画停電の時間が少しだけ延長となった模様です。

詳しくは、在ネパール日本大使館のホームページに掲載されていますので、ご確認ください。

http://www.np.emb-japan.go.jp/jp/

参考までに、タメル地区は「グループ6」になります。

以前までは、タメル地区の時間帯を抜き出して当ブログに掲載していましたが、今回は省略させていただきます。

さて、まだ一週間に12時間、毎日約2時間程度の停電なので、序の口ですが、これから年末年始にかけて、一体何時間の停電となるのだろう、と考えると、今から非常に憂鬱です。

参考までに、昨シーズンは、毎日16時間停電した時期が3~4カ月ほどありました

体験者にしかわからない、過酷な季節がやってきます、、、。

2009年10月13日火曜日

帰国中の話題

ご無沙汰してしまいました。毎日のぞきに来てくれる皆様、すみません。

一時帰国中ですので、ネパールとは関係あるような、ないような話を書いてみたいと思います。

先週は祖父の13回忌で、祖母の住む田舎に行っていました。12年前の1997年10月に祖父は亡くなったのですが、その前後、私も、ネパールがらみで大変な目にあっていました。

その年の8月末、3度目のネパール旅行を終え帰国していた私は、なんとなくお腹に違和感を感じ、毎日続く軟便と微熱を不思議に感じながらも、元気に生活していました。

しかし9月半ば過ぎのある日、熱がじわじわと上がり始め、その後、40度以上の熱が下がらず、激しい悪寒と、頭がかち割れそうなほどの痛みにもがき苦しむことになったのです。

数日の間は、解熱剤を飲み、近所のクリニックで点滴をしてもらいながら絶えていたのですが、限界に達し、大きな病院へ移されることに。そこでは、すぐに感染症が疑われ、着の身着のままの状態で、即、感染病棟に隔離されることになったのでした。

ちょうどそのころ、祖父の容態が悪化し始め、実家では、母が最悪の事態に備えて急遽帰省することに。私の入院翌日に、祖父が亡くなったと記憶しています。

検査の結果、私はパラチフスに感染していたのでした。

結局、祖父の葬式には参列できず、40度を超す熱にうなされながら、隔離病棟の個室のベッドでもうろうと寝ていた日々を思い出します。

そんな思い出のある、祖父の命日と、私のパラチフスなのです。

さて、入院中の話に戻して。

パラチフスのほかにも、よくあるジラルジア(ランブル鞭毛虫)や、このほか、イソスポーラという非常に珍しい寄生虫感染も分かり、のちに、感染症学会の題材にされた、という後日談があります。

(どうでもいい話ですが、自分の症例発表を聞きたく、その学会に行ってしまったという、恥ずかしげもない後日談の後日談も。私も、そういう学会に多少関係のある職種で働いていたため、それを口実に)

ところで、ネパールでは、チフス患者は隔離されることなく、普通の風邪同様に、普通に家にいたり、外出したりしています。

また、ネパールでチフスが流行する時期に高熱が出て病院へ行くと、感染菌の同定も済まないうちに、チフスの薬を飲まされることが多いため、検査結果が偽陰性と出て、原因を特定できず、症状が長引いてつらい目に逢うこともあるようです。

旅行でネパールに行かれる皆さん、感染症には注意してくださいね。

2009年9月30日水曜日

事務連絡(メール返信、ブログ更新遅延のお知らせ)

10月2日~9日頃までブログ更新やメール送受信ができません。

この間にいただくメールのお返事はすべて10月10日頃以降にさせていただきます。

この期間の至急の対応はできませんので、ご了承ください。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

===

上記期間、ネット環境のない場所へ行く。と言っても、山にこもるわけではない。

法事のため、祖母の家に行くだけのことなのだが、一人暮らしの祖母(92)が住む家には、ネット環境がない。

探せば、ネットにつなげるところが、祖母の家の近くにもあるかもしれないが、こんな機会がないと、メール対応に追われる日々から逃れられないため、割り切って、ネットのない生活を満喫することにした。

昨年7月に一週間ほどパソコンに触らない日があって、のんびり過ごしたのだが、そのときぶりの、ネットから離れられる一週間になる。

一週間後、たまったメールを見るのがかなりの恐怖ではあるが、そんなことは考えずに、ネットのない生活をゆっくり楽しみたい。

※ 当ブログ発信者は現在一時帰国中です。

2009年9月25日金曜日

ダサイン祭:食べられてしまうヤギ



ダサイン祭の連休にとうとう入ってしまった。

毎日カトマンズのスタッフに、予約やら問い合わせやらの大量のメールを日本から送り、即日回答を求めていたのだが、一昨日ぐらいから返信のペースが落ちはじめ、とうとう今日は半分以上の返信を残し、ダサイン休暇に入ってしまった模様。

仕事を完全に終わらせてから休暇に入るよう、あれほど切願してカトマンズを後にしたのに! 「フンチャ、フンチャ」(OK、OK)と返事をしていたヒンドゥ教徒のネパール人スタッフたち、実は完全に上の空だった、、、。

肝心なメールの返事は送ってこないのに、ダサイン祭のお楽しみ、解体して食べるヤギの画像は、うれしそうに送ってきた。

身も心も完全にダサインモードで、もう何を言っても、ダサインが明けるまでは、仕事は期待できそうもない、、、。

というわけで、新規問合せメールの返信が一部遅れていますが、ご了承ください。

2009年9月21日月曜日

事務連絡

私事ですが、19日より一時帰国中です。

毎回帰国時には、カトマンズのスタッフより送られてくる写真や情報をもとに、日本からもネパール情報更新を絶やさないように心がけています。

今回もその予定ですが、ダサイン、ティハールを挟みネパール側もお休みモードに入ってしまうこともあり、少々タイムラグが生じる可能性があります。ご了承ください。

また、ネパール情報とは全く関係ない、私の個人的な日記もアップすることがあるかもしれませんが、読み流していただければと思います。

ところで、そろそろネパールでは、ダサイン祭アスタミ(今年は9月26日)用生贄を待つヤギたちの悲しい鳴き声が、あちこちで聞こえ始めていることでしょう。

2009年9月14日月曜日

いろいろ

● 最近の天気:

3~4日ほど前より、スカッと秋晴れが広がる日が続いている。本日は、午後、お天気雨が降ったりやんだりしていたが。

お天気雨に関する以前の記事:
 http://dailynepal.blogspot.com/2008/05/blog-post_12.html
 
http://dailynepal.blogspot.com/2005/07/blog-post_03.html

今週土曜日は、もう、秋の大祭ダサイン初日「ガタスタパナ」の日。そろそろ、雨期も終わりかな、という気配。

● 土砂崩れ:

先日、カトマンズ~ドゥンチェ/シャブルベシ間の土砂崩れによる通行止めのことを書いたが、その後、開通したり、また通行できなくなったりしていた模様。

最近の情報では、9月10日にドゥンチェ→カトマンズ間を移動したガイドからの報告によると、この日は通行できたとのこと。今後大雨が降らなければ、通行止めの影響は受けなくて済みそうだ。

● コメントへのお返事:

しそびれてしまうことが多く、すみません。コメントはいつもうれしく拝見しています。

● そのほか:

もうすぐ、一時帰国の予定。旅行シーズンに入るこの時期にネパールを不在にする勇気がなく、久々の秋の帰国。

ネパール人スタッフだけで、頑張って対応してもらうよういろいろ調整しているものの、私の不在中は、ヒマラヤンアクティビティーズ始まって以来の忙しさになること決定で、すでにてんてこ舞いな日々を送っているスタッフたち。

私も、メールの返事が追い付かず、ブログもツイッターも、ついつい後回しになってしまっているが、今日は久々の更新。

2009年9月8日火曜日

稲が実る前の朝もや

今朝、カトマンズ周辺では朝もや(朝霧)が出ていたところもあったそうだ。

7月に、田植え中(田植え前)に見えてしまった美しいヒマラヤに肩を落とした農家の人たちの話を書いたことがあった。

以前の記事:http://dailynepal.blogspot.com/2009/07/blog-post_11.html

今日の朝もやは、その続編、といったところだろうか。

通常、朝もやは、稲が実ってから出ることが多い。しかし、今年は、稲が実る前に出てしまった。稲が実る前の朝もやは、おいしい米は期待できない、ということにつながるそうだ。

雨が降り始めるのが遅かった今年の雨期。田植えも遅れ、そうこうしているうちに、もう朝もやが出てしまった。

農家の人たちにとっては、今年は、踏んだり蹴ったりの年なのかもしれない。

2009年9月5日土曜日

ラジオ番組のお知らせと裏話

毎週日曜18:00-18:54に、FMラジオ局:NORTHWAVE(北海道)、J-WAVE(東京)、ZIP-FM(愛知)、FM802(大阪)、CROSS FM(福岡)にて放送されている、アジア情報を発信する『ASIENCE SPIRIT OF ASIA』という番組があります。

公式サイト: http://www.j-wave.co.jp/original/asia/

この番組内に『Asian Lounge』という、アジアに暮らす女性が現地レポートをする、というコーナーがあるのですが、このコーナーに9月6日、出演予定です。

・・・

以前、2回ほど別局のラジオに、カトマンズから生出演させていただいたことがあるのですが、今回は生ではなく、収録となります。

以前の生出演のときは、事前に話す内容や原稿の打ち合わせが何度かあり、それを自然な感じで読む、という設定でした。

そのおかげか、生放送でもそれほど緊張せず、自分で言うのもなんですが、なかなか良い出来でした。聴いてくれた人からの感想も、「明るい声でよかった」とか「アナウンサーみたいだった」とか、照れてしまうようなお褒めの言葉をけっこうたくさんいただき、少々、調子に乗っていたのも事実です。

今回は収録で、事前に放送作家さんから連絡をいただいた際、「完成された原稿を読むよりも、自然な感じでOK」というようなことを言われていたため、ぶっつけ本番で収録に臨んでしまい、、、失敗しました。

自然な会話の内容を知らないうちに収録し、あとで適当に編集してくれるのかな、と気軽に考えていたのが間違いでした。

結局、かなり緊張し、舌をかみまくりながらの収録で、こんなのが放送されるのかと思うと、恥ずかしい限りです。

話している内容も、かなり適当。間違いもありそうです。つっこみはご勘弁ください。(本人は緊張しまくりでよく覚えていない)

事前のお知らせはやめようかな、とおもいつつ、宣伝してしまいました(笑)。

私を知っている方は、きっと、「うわ、すっごい緊張してる!」と、笑えると思います。

私を知らない方は、「え、こんな人なの?」と思わないでくださいね。

2009年9月4日金曜日

ポカラのリゾート満喫

そろそろネパールの旅行シーズンが始まるが、雨期中のシーズンオフ期間、ネパール人やネパール在住外国人などを対象に、スペシャルプランを提供している(いた)ホテルもいくつかある(あった)。

ポカラにあるリゾートホテル、Shangri La Village Resort(シャングリラビレッジリゾート) でも、Monsoon Madness Package と称して、今月末までスペシャルプログラムを実施している。(しつこいが、ネパール人や在住者限定)

2名1室利用2泊プランで、料金たったの 6,999ルピー(諸税込)。6,999ルピーは約90USドル。

しかもこの料金には5,000ルピー分の食事クーポン券が含まれている。ポカラ空港送迎も込み。(チップ別)

普通に宿泊すれば、1泊朝食付き100USドル以上するというのに、2泊食事付でこの料金とは安すぎる!

これは利用しない手はない、ということで、先日、休暇も兼ねてこのプランを利用し、のんびりリゾート気分を味わってきた。

カトマンズ~ポカラ間の移動は、トラブルの多い陸路移動は避け国内線利用で。久々にツーリストバスを利用してみようかと考えていたのだが、季節がら土砂崩れの影響を受け、目的地着が遅くなる確率も高い。移動のトラブルで最初から絶望感を味わいたくなかったので、飛行機で。

結果的にこの選択は正解だった。往復とも雲が多い日だったが、ほぼ定刻通りの運航だった国内線に比べ、ツーリストバスはそうでもなかった模様。

ポカラに着いた日、ツーリストバス乗降場近くを16時過ぎに通り過ぎると、ちょうどカトマンズからのバスが到着したようで、外国人客が荷物をバスから降ろしている最中だった。

順調にいけば14時過ぎにはポカラに到着できるから、途中で何らかのハプニングがあって到着が遅れたのだろうか。

雨期明け前ということで、機内からも、ポカラからも、ヒマラヤの眺望は期待していなかったのだが、初日は雲の間からヒマラヤが見え隠れしていた。

ポカラ空港到着直前に見えた、ポカラの町と雲の間から少しだけ見えたフィッシュティル(6993m)↓




フィッシュティル拡大↓




おまけのべグナス湖↓




フィッシュティルの先端(ホテルより)↓




今の季節にこの程度見えればラッキーなほうかも、と、満足。

翌日昼過ぎにサランコット近くまで足を延ばすと、空にはパラグライダーが気持ち良さそうに舞っていた。







ところで、昨秋4年ぶりに再訪して以来、すっかり気に入ってしまったポカラの町。

カトマンズと比べると、中心部でも交通量が少なく、空気もそれほど悪くなく、道も広く(車が少ないため?)、緑も多く、のんびりした雰囲気が漂っていて、天気が良ければヒマラヤが惜しげもなく顔を出してくれるのが素晴らしい。

今回も、あまりにも道がすき過ぎていて、「今日って、ポカラバンダ?」などと、本気で思ってしまったほど。

2009年8月27日木曜日

カトマンズ国際空港滑走路故障、国際線離発着一時不可能に(その後再開)

※ 先ほどアップした以下の情報ですが、その直後から離発着再開した模様です。

把握しているフライト情報では、12:25カトマンズ着予定だった大韓航空KE695便は14時半頃カトマンズ着、この前には、ドーハからの便も到着していたとか。

封鎖が長引かなくて一安心です。

===元記事は次の通り===

8月27日13:30現在の情報。

11:30頃、カトマンズ・トリブバン国際線の滑走路に亀裂が入った影響で、これ以降の国際線離発着が不可能になっている模様。

正確な情報ではないが、空港関係者より聞いた話によると、カーゴ用チャーター機が離陸(着陸?)する際に滑走路に亀裂が入り、その後、滑走路が使えなくなっているとのこと。

この影響で、カトマンズ空港12:50着予定だったTG319便は、インドのコルカタに向かったとのこと。

12:25着予定の大韓航空KE695便も、インドに向かったとの情報と、空を巡回中との情報があり確認中。

他の便も影響を受けている。

本日中に滑走路の修復が終わらないと、明日以降にも影響が出ると思うので、ネパール入りの方は要注意。

2009年8月25日火曜日

幹線道路土砂崩れの影響

雨期も終盤になって、まとまった雨が降る日々が続いている。

この影響で、長距離幹線道路では、土砂崩れによる通行規制が出ているところも。

8月24日のポカラ~カトマンズのツーリストバス移動は、片側通行のため約13時間ほどかかり、カトマンズ到着は夜9時を過ぎていたとのこと。(通常の所要時間は7~8時間)

ゴサイクンダやランタン方面トレッキングの際に利用する、カトマンズ~ドゥンチェ/シャブルベシ方面の道路でも、本日現在2か所土砂崩れがあり、一本のバスで通して移動できない状況。

カトマンズをバスで出発した後、まずは1番目の土砂崩れ箇所で下車。車両通行できないところを歩いて移動し、土砂崩れの向こうで待っている違うバスに乗り換え、さらに2番目の土砂崩れ箇所までバス移動。2番目の土砂崩れの前でまたバスを降り、土砂崩れ箇所を歩いて移動し、土砂崩れの向こうで待っている違うバスに乗り換え、やっとドゥンチェやシャブルベシに到着できる、という状態。

9月に何件かこの区間をジープ移動する予約が入っている。最初の予約まであと1か月を切っている。

それまでに通行可能となるかどうか心配だが、毎年、この区間はこういう状況になっていて、いつの間にか修復しているので、しばらく様子を見てみようと思う。

2009年8月23日日曜日

ブログ更新、メール返信遅延のお詫び

メール返信が追い付かない季節がやってきてしまいました。

お問い合わせが増えるのはうれしいものの、受信箱に未読のメールが増えていくたびに、落ち着きをなくしている今日この頃です。

今年、初の試みで、忙しくなる旅行シーズン中の一時帰国を予定しています。ネパール人スタッフとの引き継ぎや情報の共有作業にも時間を要し、そんなこんなで、ブログ更新も、後回しになってしまっています。

せめて、毎日1画像+ひとこと、など更新できればと思っているのですが。毎日のぞきに来てくださる読者の方に、申し訳ないです。

取り急ぎのお詫びでした。

===

相変わらず、こちらからのメールが届かないことがよくあります。

いろいろな方法で再送を試みても、届かず。「問い合わせを送ったのに返事をもらえていません」という催促メールを受信するたび、悲しくなってしまいます。

せっかくお問い合わせいただき、こちらからも返信しているのに、いくらやっても届かないときは、はじめから縁がなかった、と思ってあきらめることにしました。すみません。

ちなみに、先日ネパール入国日のホテル+送迎の問い合わせをくださったH様、初回返信および再送分含めて、何通もメールお送りしています。一通も届いていないようであれば、残念ながら、縁がなかったということになるのでしょうか、、、。

2009年8月18日火曜日

土砂降りの中でも焼きトウモロコシ



日中、激しい雨が降った。

こういうときネパールの人は、予定や約束があっても、小降りになるまでじっと待つことが多い。土砂降りの中わざわざ外出する人も少ない。

でも私は行かなくてはいけない場所があったので、雨具を着てバイクで出かけた。

道のいたるところが冠水して川状態に。車は容赦なく通行するから、水しぶきが高く上がって、思いっきり引っかけられたりすることもあるのだが、土砂降りの中の移動はなかなか楽しい。

最近ブログ更新を怠っているのだが、雨の中の移動は、ネタにしたくなるような、ちょっとしたことも多く見つかって、わくわくしてしまう。

写真は、土砂降りの中でも、雨よけをして、いつもと変わらずトウモロコシを焼いていた、路上の焼きトウモロコシ売り。

夏になると、路上のあちこちで焼きトウモロコシを作って売る人の姿が見られる。

過去の記事:http://dailynepal.blogspot.com/2007/07/blog-post_23.html

こんな雨の中、買いに来る人もいないだろうに、もくもくとトウモロコシを転がし続けるおばさんの姿に、少し感動してしまう。

2009年8月17日月曜日

8月~9月頃にかけてのネパール旅行と雨の影響

8月に入るまで雨期なのに雨があまり降らない日が続いていたのだが、最近はある程度まとまった雨も降っている。

この影響で、土砂崩れなども起きている模様。

カトマンズ~ポカラを結ぶ幹線道路で起きた土砂崩れにより、本日午前7時にカトマンズを出発したツーリストバスのひとつがポカラに到着したのは、16時半ごろだった。片側通行により移動に時間がかかったためだ。

国内線は、ここ1週間ほどの様子を見ていると、カトマンズ~ポカラ間は2~3時間の遅延も多く、カトマンズ~ルクラ間では欠航となっている日も多い。

ところで、最近、9月半ば~後半頃の天候についての質問をよくもらう。「雨期の終り頃だと思うが、例年の天候はどんな感じか。フライト欠航の確率はどのぐらいか」という内容のもの。

どちらかと言えば晴れている日が多い時期だが、2007年のシルバーウィーク頃には、連日雨が降り、数日ルクラ路線やマウンテンフライトが欠航になっていたし、それよりも前の2004年には9月末から10月初めにかけて一週間以上ルクラ路線がほぼ全便欠航となっていたこともあった。

毎年状況は異なるため、今年はどうなるのか予測不可能だが、俗信的な考え方をすると、今年はダサイン祭が早めで、9月に当たっているので、雨が降る確率は低いかも?

ダサイン中は、気持ちいい秋晴れの日が続くことが多いから。

いずれにしても、日程には余裕を持って計画を立てましょう。

2009年8月10日月曜日

最近の気候



8月になって、やっと雨期らしく雨もまとまって降るようになった。

ここ何日かは、午後から夕方に降り始め、その後夜まで降り続く、という感じのパターンが多い。

おかげで夜涼しくなり、最近は毛布を1枚かけて寝ている。

雨期の夜のイメージというと、少々肌寒くて毛布なしでは寝られない、という感じだったのに、今年は今までずっと暑くて、一晩中掛け布団なしで寝る日も多かった。

空、近くの丘、そこにかかる雲の様子が、やっと、例年の今の時期のものになって、ほっとした。

2009年8月5日水曜日

ジャナイプルニマ/ラクチャバンダン



今日は、ヒンドゥ教徒が聖なる紐を身につけたり、交換したりする日で、満月。

路上でも、聖なる紐とプジャ道具を用意したお坊さんが、通行人に紐を巻く簡単な儀式をしてあげる光景が見られる。




そして今日は、「クワティ」と呼ばれるたくさんの豆が入ったスープを食べる習慣もある。

スタッフが通うダルバート屋さんでも、今日は、ダルスープの代わりに、クワティが出てきたそうだ。(ご飯の写真はスタッフ撮影)

2009年8月4日火曜日

マオイストによる今後の抗議活動の実施について(大使館からのお知らせ転載)

2009年8月4日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

マオイストによる今後の抗議活動の実施について

 当館に入った情報によると、マオイストは、本日(8月4日)から9月5日までの間、抗議活動時間帯については明らかにしていませんが、カトマンズ盆地内においてラリー(デモ)、マスミーティング等の抗議活動を実施するとの声明を発しました。

 同抗議活動の間、マオイストの妨害により、カトマンズ盆地内は道路混雑が予想されますので、外出する際は、治安情報を確認してからお出掛け下さい。また、状況によっては、バンダに発展する可能性も十分に考えられますので、同抗議活動を行っている群衆には近づかないよう十分に注意して下さい。

※ 大使館 電話(代表) 4426680
領事担当 98510-20-414
警備担当 98510-20-150

===転載ここまで===

このようなお知らせを掲載すると、「ネパールは危険なんですか?」「旅行はしないほうがいいですか?」という問い合わせが増えます。

不便になるかもしれないが、危険とは違うのでは?というのが私の回答です。

また、「ネパール旅行はしないほうがいい?」という気持ちが少しでもあるのであれば、しないほうが良いのではないか、というのも、私の回答です。

2009年8月2日日曜日

最近のこと

先週雨の日が続いたカトマンズだが、「雨期」と実感できるほどの雨は降っていないような気がする。

今日も、夕立ちは降ったが、基本的に晴れた蒸し暑い日だった。

===

ブログ更新、メール返信遅れています。すみません。

2009年7月28日火曜日

テレビ番組のお知らせ:BS-TBS「世界の窓」アサン編

しつこくてすみません。

毎週金曜日22:54~23:00、BS-TBSにて放映されている『世界の窓』。昨年11月にロケ地探しと撮影に協力させていただいたネパール編4回分も、残すところあと1回になりました。

7月31日放映分は、下町情緒漂う「アサン」周辺にある家が舞台です。旅行中、ふらふら散策しているときに、この家の下の通りを通った旅行者の方も、きっと多いことでしょう。

BS-TBSが映る環境でしたら、ぜひご覧ください。

BS-TBS「世界の窓」番組公式ホームページ
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT0700400

2009年7月26日日曜日

ナーグパンチャミ(蛇の神様いろいろ)



今日はナーグパンチャミで、蛇の神様にプジャする日。

蛇の神様の絵が、どの家のも新しく貼りかえられていた。



↓ ちなみにこれは私が住んでいる家のもの。




カトマンズ市内、蛇の神様を祀る池・ナーグポカリ周辺には毎年、露店なども出て、結構にぎわう。池にボートが浮かべられるのも、この日だけ。

2009年7月21日火曜日

テレビ番組のお知らせ:BS-TBS「世界の窓」スワヤンブナート編


5月にもお知らせしたことがあったのですが、引き続き番組のお知らせです。

毎週金曜日22:54~23:00、BS-TBSにて放映されている「世界の窓」という番組に、7月24日、ネパールの窓が再び登場します。

カトマンズ市内スワヤンブナート寺院(写真)を目の前に見渡せる家の窓です。

小高い丘にあるスワヤンブナート寺院は、ネパールに観光できた人ならだれでもが訪れる場所。智慧の眼が描かれたストゥーパは有名です。

ロケ地探しと撮影に、昨年11月ネパール人スタッフとともに同行したのですが、8ヶ月の月日を経て、やっとオンエアされるようです。

BS-TBSが映る環境でしたら、ぜひご覧ください。

BS-TBS「世界の窓」番組公式ホームページ
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT0700400

2009年7月20日月曜日

ネパールでも日食は見えるけど、、、



7月22日の皆既日食、ここネパールでもみることができる。

上の写真は、7月18日付ネパール語新聞Kantipurの土曜版。『早朝が夜になる!』という見出しで、日食特集が組まれている。

しかし、日本と違うのは、日食への期待感をあおるものではないということ。

なぜならここネパールでは、多くの人が、日食は不吉なもの、よくないもの、として信じているから。

日食中や前後、どんなことに気をつけなければいけないのか、ということが書かれているのだ。

ネパールで一般的に使われているビクラム暦のカレンダーには、祝祭日などの情報だけではなく、日食・月食の情報も記載されている。

また、すべての人が所持しているわけではないが、占星術上の詳細な情報が載っている『パットロ』と呼ばれるカレンダーがあり、これを開くと、通常のカレンダーよりも詳細な日食・月食情報を得ることができる。

ちなみに、私の手元にあるパットロによると、





ネパールでの大まかな日食開始時間5:46、ピーク6:43、終了時間7:45と書かれている。 (秒単位での時間は、各地域によって異なる)

また、占星術によると、日食を見ることで何らかのご利益があるのは、おうし座、おとめ座、てんびん座、みずがめ座。それ以外の星座は、よくないことが起きるとされている。おひつじ座、かに座、しし座、いて座は特にいけないとのこと。

※ この星座は、日本で区別されている西洋占星術の星座とはことなる。

ちなみに、12月生まれの私、西洋占星術ではいて座だが、こちらの占星術によるとしし座になる。

久々の日食。記念に見てみたいなあ、と思うのだが、パットロによると、上記のとおり、しし座もいて座も、日食を見ないほうが良いとされているから、悩んでしまう。

2009年7月18日土曜日

46年越しの北海道一周とまだ続く自転車旅行

ネパールとは関係のないことですが、、、。

身内の話で大変恐縮なのだが、定年後、サイクリングに熱中し始めた実家の父(63)のことを。

2年前の同時期に「44年越しの日本縦断」という話を書いたことがあった。

若かりし頃、北海道の宗谷岬から九州の佐多岬までを自転車でつなぐべく走っていたことがあるそうなのだが、北海道の区間だけ実現できていなかった。中断していた目標を実現すべく、還暦過ぎてから地道なトレーニングを重ね、44年越しにやっと宗谷岬から佐多岬までの自転車走破が完了した、という話。

以前の記事: http://blog.livedoor.jp/himact/archives/50956759.html

その後も、自転車熱は冷めておらず、今度は北海道一周を目指し、昨年の同時期に挑戦していた。しかし、初日からの向かい風に加え、無理してアキレス腱を痛め、昨年はあえなく3日で断念。

そのリベンジとして、今年もまた先日より北海道に旅立っていた。

納沙布岬から長万部までを走破するのが今年の目標。これが達成できれば、北海道一周を果たせたことになる。

今回、私は父に、面倒な任務を命じられていた。父が携帯メールで翌日の走行予定コースを送ってくるので、夜、そのコースの最新気象予報(特に風向と風力)を簡潔にまとめ連絡する、という役目なのだ。家族の中で、時差の関係で私が適任であり(他は日本の母と、在米の妹)、また、最近父に借りが多いこともあり、この重要(?)な任務を引き受けることにした。

毎晩、翌日分の約4か所のピンポイント予報を知らせなければいけないので面倒ではあったのだが、地図と照らし合わせながら気象状況を想像していると、北海道疑似旅行をした気分にもなり、案外楽しかった。実は私、北海道には未だ行ったことがないのだ。

(カメラ会社勤務だったのだが)カメラを持たない主義の父。どんなに素晴らしい景色に遭遇しても、画像としての記録は一切残さない。毎晩1通、家族あてに非常に簡潔なメールが送られてくるのだが、えりも岬到着時、例外メールが届いた。

「襟裳岬到着 7時半 快晴 絶景です。」

相変わらず簡潔な、一行だけのメールだったのだが、現地からのメールは臨場感にあふれていた。きっと、メールせずにはいられないほど、よほど素晴らしい景色だったのだろうなあ、と、目の前に広がる青い空と海を想像し、胸を躍らせてしまった。

そしてついに一昨日、何回にも分けて挑戦した北海道自転車一周が、無事完了したとのことだ。

===

ところで、昨年の敗退原因であるアキレス腱の強化のため、今回の実施までは、日々地道なトレーニングを重ねていた様子。負荷をかけた自転車での走り込みはもちろん、飼い犬の散歩中にも、両足に重りをつけ歩いていたりしていたそう。

話はそれるが、最近、こちらの旅行会社あてに、父と同年代の方からの問い合わせをいただくことがよくある。リタイアし自由な時間ができたことをきっかけに、長年の夢でもあったヒマラヤトレッキングを計画されるのだ。

こういう方たちに共通しているのは、みな、自分の体力を過信せず、日頃からトレーニングを重ねネパール訪問に備えている点。ウォーキングの際に重い荷物を背負って出かけたり、足に重りをつけて近所を歩いたり、という地道なトレーニングに励んでいる方も多い。

そういう方たちからメールをいただくたび、自分の父と重ねてしまう。事務的な返信の陰で、個人的にこっそりエールを送らずにはいられなくなってしまう。

===

さて、北海道一周を終えた父だが、体力にも余裕が残っているとのことで、昨日よりフェリーで青森にわたり、酒田を目指して20日まで、日本海側をのんびり走ってみることにしたそうだ。(つまり、私の気象情報送信任務もあと少し続くことになる、、、)

しかし残念なことに、最後になって天候や風向きに恵まれず、大変な思いをしている模様。

それはそうと、お近くにお住まいの方、雨にも向い風にも負けず、自転車で走るシェルパ似のオヤジを見かけたら、もしかするとそれは私の父かもしれませんので、声をかけてやってください(笑)。

2009年7月17日金曜日

チトワン国立公園内のロッジ閉鎖中

昨日7月16日より、チトワン国立公園内にある7つのロッジへの宿泊ができなくなっている。

15日(水)に、15年の賃貸契約が期限切れとなったためであるようだ。

チトワン国立公園内にある7つのロッジは次の通り:
 Tiger Tops Jungle Lodge(タイガートップスジャングルロッジ)
 Machan Wildlife Camp(マチャンワイルドライフキャンプ)
 Chitwan Jungle Lodge(チトワンジャングルロッジ)
 Gaida Wildlife Camp(ガイダワイルドライフキャンプ)
 Island Jungle Resort(アイランドジャングルリゾート)
 Hotel Nayanani Safari(ホテルナラヤニサファリ)
 Temple Tiger(テンプルタイガー)

以上、7月16日付Republica(新聞)より。

ロッジに確認したところ、いつ再開されるかは現時点では未定とのことで、受け入れもできていないとのこと。

しかし、国立公園外のソウラハなどにあるロッジには問題なく滞在でき、チトワンツアーも通常通り実施されているとのこと。

夏休みに入り、チトワン訪問を予定されている方も多いと思うが、国立公園内の上記ロッジに滞在してツアーに参加する予定の方は、一度確認したほうがよいかもしれない。

2009年7月16日木曜日

サウン月の始まりと最近の天気のこと

今日からサウン月が始まった。ビクラム暦4番目の月。

雨期中のネパール。雨期のはじめ、途中、終盤と、雨の降り方にも特徴がある。サウン月(7月半ば~8月半ば)は、しとしと降り続く長雨が特徴とされているが、今年はどうなるだろう?

今年はどうも、例年に比べて蒸し暑い気がする。

毎年、今ぐらいの時期になると、日本で蒸し暑い日が続く話題を見るたび、ここカトマンズは涼しくてよかった、と、優越感(?)に浸ることができていたのだが、今年は少し違う。

雨が降ってもそれほど涼しくならず、湿度ばかりが上がり蒸し暑さが倍増することのほうが多いような気がする。

夜の蚊にも悩まされている。

例年、毎晩蚊取り線香を焚かなくてはいけなくなるようなことはなかったのだが、今年は、焚いても焚いても、不快な羽音に夜何度も起こされてしまう。

また、夜雨が降ると、蚊は産卵のための水場を求めて屋外へ移動するため(・・・と、ネパール人は言うのだが本当?)、かなりの確率で安眠でき、なおかつ、気温も下がり毛布をかけないと肌寒くなるほど涼しい夜を過ごせたのだが、今年は違う。

そんな毎日が少しストレスだったりするのだが、サウン月に長雨が降ってくれれば、気温も下がりすべてが解決するかもしれない、と、少し期待している月始め。

2009年7月11日土曜日

雨期中の素晴らしいヒマラヤ眺望と、農家の心境



昨日10日(金)、カトマンズ郊外から見えたヒマラヤ。

雨期中でも、素晴らしいヒマラヤがカトマンズ近郊から見られることもあり、乾季(10月~2月頃まで)に見られるそれよりも、格別に美しい。

のだが、、、。

農作業を営む人たちにとっては、今の時期のヒマラヤ眺望は、素直に喜べないのだそうだ。

それなりに雨も降っているように感じる今年の雨期だが、農家の人たちにとっては十分な雨が降っているとはいえず、大変であるらしい。

田植えのために必要な、十分な水が田にたまらず、未だに田植えをしていない農家もあるとか。すでに田植えを終えた田畑でも、雨不足で干からびてきているところもあるそうだ。

そんな矢先に見えた、雨期中の素晴らしいヒマラヤに、農家の人たちは、「今年の稲は終わった、、、」と肩を落としたとか。

田植え中、または、田植え直後の今の季節にヒマラヤが見えてしまうと、その年の米は不作となるそうなのだ。

なんだか、せつない。

※ 写真は、スタッフが7月10日(金)早朝にカトマンズ南の郊外にて撮影したもの。

2009年7月7日火曜日

多用しすぎる二人称

どうでもいいことなのだが。

ネパール人は、二人称を多用する。

たとえば、ネパール人が山田さんという人と待ち合わせの時間について電話で話すとすると、

「山田さん、ナマステ!今日の待ち合わせの件なんですけどね、山田さん。ちょっと予定が入って遅くなりそうなんですよ、山田さん。できたら、明日に変更できないでしょうかねえ、山田さん?え、いいですか、山田さん!それじゃあ、明日の12時に、山田さん!よろしくお願いしますね、山田さん。じゃあ、山田さん、ナマステ!」

という感じで、すべての文章の前か終りに、二人称の呼びかけが入ることも珍しくない。他人の会話を聞いていても、耳障りに感じることがある。

話が飛ぶが、私が出勤できない日の業務報告をスタッフにメールでレポートしてもらうよう頼んでいる。

送られてくるレポートを見て、毎回いらいらさせられるのが、二人称の多用。

上司に当たる女性のことを「マム」と呼ぶ習慣があり、私も例にもれずそう呼ばれているのだが(注:当ブログを発信している私を男性と思い込んでいる方がかなり多いようですが、私は女性です)、レポートに「マム」を多用しすぎるのだ。

たとえば、こういった具合に。

・ マム、スタッフの○○は欠勤しました。
・ ゲストの▽▽さんが来て、チケットを渡しました、マム。
・ マム、郵便局の用事をすませました。

どうしても、用件の最初か最後に「マム」を入れてしまうのだ。レポートに目を通しながら、どうしてそこで私に呼びかけるかね?と苦笑しつつ、思わず無意味な「マム」の頻出回数を数えてしまう。

これはレポートであって、私とチャットで話しているわけではないのだから、お願いだから二人称の呼びかけは入れず、用件のみを箇条書きで事務的口調で報告するように、と何度も指導しているのだが、どうしても「マム」と呼びかけたくなってしまうようだ。

緊張すると使用回数が増えてしまうようなので、そのせい?

私が小学低学年の時、作文の導入として「せんせい、あのね」という文章を作る授業があったのだが(最近まであったようだが、今もある?)、それを思い出してしまう。

・ せんせい、あのね、きょう、スタッフの○○がかいしゃをやすんだよ。
・ ゲストの▽▽さんがきて、チケットをわたしたよ、せんせい!
・ せんせい、それでね、ゆうびんきょくのようじもすませたんだよ。

ネパール人的使用法として割り切るしかないのだが、気持ちに余裕がないときなど、二人称を多用されると耳触りでしかたがない。

2009年7月3日金曜日

マスク売りと豚インフルエンザ



今週、ネパールでも初めて豚インフルエンザ感染者が確認されたそうだ。

周りのネパール人たちは、「マスク着用者が確実に増えた!」といっている。

うーん、そうかなあ?

砂ぼこりと排気ガスがひどいカトマンズでは、普段からマスクをしている歩行者も多い。

豚インフルエンザ予防も大事だけれど、今の季節、経口感染するチフスや赤痢にも注意しないとね。



マスク売りのおばさんに「どう?最近マスク売れてる?」と聞くと、「いつもと変わらないけど。それよりも、あなたも1枚買いなさいよ」と言われてしまった。

2009年6月30日火曜日

ガイドブック:地球の歩き方ネパール09~10年版



6月に入り、2年ぶりの改訂版が出た『地球の歩き方ネパール編09~10年版』。

前版(07~08年版)に引き続き、今回も現地取材の協力をさせていただき、本日、日本から送っていただいた新しいガイドブックを、手にすることができた。

今回は、調査に加え、開発の進むジョムソン方面のトレッキング取材に、私たちのガイド兼ポーターを使っていただいたりもした。

当ブログ「日々のネパール情報」も、『旅の情報収集』というページ(289ページ)で紹介していただいている。

私の稚拙なコラムも2本掲載していただいている。1本は前版からのもので、もう1本が今回からのもの。どちらも、恥ずかしいぐらいのローカルネタ。

今回コラムと一緒に送った写真、私たちのスタッフがはっきりと映っているものが掲載されている(65ページ)。嬉しさを隠しきれない当の本人(スタッフ)。

冒頭の写真は、コラム用の写真を何枚か撮ったうちの一枚。

事務所トイレの写真も健在です(笑)。

===

地球の歩き方ガイドブックは、「地球の迷い方」などと呼ばれ、「情報があてにならない」などといわれることもあるそう。

ネパールのような、物価や規則がコロコロ変わる国では、いくら最新の情報を入手しても、その矢先から変化していく。回答者によっても、異なる情報を教えられることもあって、正確な情報を得ることが困難なこともある。

今回も、ガイドブック出版直後に内容が変わってしまったものもあるようだ。パシュパティナート入場料値上げなどもそのうちのひとつ。

調査の大変さを実感しながらも、とても楽しい機会を与えていただいたことに感謝しています。

===

ネパール版ではないのだが、地球の歩き方にまつわる思い出話を。

10年ほど前、ミャンマーを旅行したことがあるのだが、帰国後しばらくしてから、日本の消印が押された現地人からの手紙を受け取ったことがあった。

マンダレーで半日だけガイドを頼んだミャンマー人からだった。私宛に書いた手紙を、かの地を訪れた日本人に託し、日本から投函してくれるよう頼んだのだろう。

郵便事情の悪い国では(ネパールからも)、よく、このような方法で、帰国者に手紙の投函を頼むことがある。

封筒には、手紙を投函してくださった日本人の連絡先がさりげなく同封されていて、私は早速お礼のメールを送った。

その後、何度かメール交換をさせていただき、その方は、地球の歩き方ミャンマー編を担当している編集の方で、ガイドブックの取材の際にガイドとして雇った現地人から、私宛の手紙を託された、ということがわかった。

これが縁で、ミャンマー編の新しいガイドブック完成後、自宅まで送っていただいたことがある。ガイドブックには、マンダレーのガイドの姿も写っていて、そのページ数や、その時のちょっとしたハプニングまで教えてくださり、自分もその場にいたような、楽しい気分になることができた。

翌年、その新しいガイドブックを持って、またミャンマーへ行ってしまった。

ところで、その当時、「地球の歩き方」に、私も知っている現地人の写真が掲載されていたり、そのガイドブックを、編集の方直々に送っていただいたりしたことが、なんだか不思議だった。

ちょうどのそのころ、ネパールに住み始める準備をしていたのだが、まさかこうやって、ネパール編のお手伝いをさせていただく機会がやってくるとは、その当時は思ってもいなかった。

海外旅行には欠かせない「地球の歩き方」。

これから、新しい09~10年版をもった日本人旅行者の姿がネパールで見られるようになるのか、と思うと、なんとなくわくわくしてくる。

2009年6月25日木曜日

モンスーン入り前、不快な気候のせいで

今年は、5月の早い時期からまとまった雨が降り始め、モンスーン入りも早いのかと思わせる天気が続いたが、6月になってほとんど雨の降らない暑い日々に逆戻りしていた。

しかし、今週に入り、少しずつまた雨が降るようになり、そろそろカトマンズのモンスーン入りももうすぐか、という天気となっている。

ほとんど雨が降らなった約3週間は、日に日に暑さが増していき、本当に暑かった。

モンスーン前が、一年で一番暑くなるカトマンズだが、こんなに暑い日が続いたのは私が経験した中では初めてだったかもしれない、と思わせるほど。

先週は、時々中途半端に雨が降ったせいで、気温は下がらず湿度ばかりが上がり、日本の夏のような不快度も高まっていた。

こんな気候のせいか、最近、家でよくゴキブリを目撃してしまう。

今の家に越してきて5回目の夏を迎えるが、今の季節、チュチュンドラ(ねずみのような小動物)が家に侵入してきて困ることはあっても、ゴキブリを見かけたことはほとんどなかった。以前住んでいた家でも同じ。

しかし、今年はよく目撃してしまい、そのたびに軽くショックを受け、凍りついている。

夜、蚊の飛ぶ音も、例年になくうるさい。

これは絶対、今年の、この蒸し暑い不快な気候が関係していると思う。

早くモンスーン入りして、涼しくなればどちらも遠ざかってくれるかな、と期待しているのだが、さてどうだろう?

2009年6月19日金曜日

バトバテニスーパーマーケットのエコバッグ



当ブログでも時々話題に取り上げる、カトマンズ市内のバトバテニ・スーパーマーケット。

Bhatbhateni Super Market:
http://www.bbsm.com.np/

いきなり本題とはそれるが、先日6月16日のネパール語新聞「Nagarik」経済版に、「野菜価格が高騰し庶民の食生活に影響を与えているこのご時世に、野菜売り場だけで、毎日30万ルピー(約45万円)の売り上げを出すバトバテニスーパーマーケット」というような記事が出ていたほどで、いつ行っても、外国人や裕福なネパール人などでにぎわう大手スーパー。

ここに、1週間ほど前から、エコバッグが置かれている。一袋15ルピーで購入可能。

不要なものを持っているのが嫌いな私は、買い物の際にもレジ袋は極力もらわない。いつも、カバンの中には以前もらってしまったレジ袋を入れている。

近所の小さな商店の店主などは、私のことを、「いつも自分の袋を持ってくる不思議な外国人」として覚えてくれていて、買い物をして、私が持参の袋を出すのを忘れると、催促してくれるほど。

しかし、何年か前にもこのブログで話題にしたことがあったのだが、バトバテニスーパーマーケットでは、会計後、持参したレジ袋に商品を入れようとすると、「何このガイジン、レジ袋使いまわして頭おかしいんじゃないの?」というような、店員や周りの客の冷やかな視線を感じることが多かった。

過去の記事:
 http://dailynepal.blogspot.com/2005/05/blog-post_15.html

しかし、ネパールでもスーパーがエコバッグ推進運動をしてくれるような時代が来るとは!

まだまだ、一般庶民のエコに関する意識はほぼ皆無といってもいいネパールだが、こうやって、少しずつ意識が変わっていけば素晴らしいと思う。

2009年6月18日木曜日

6月17日開店のショッピングセンター



スーパーマーケットやショッピングモールが増え続けているカトマンズに、また昨日17日、新しいショッピングモールがオープンした。

カトマンズ市内カマルポカリにできた、NLIC CITY CENTRE。

http://www.nliccitycentre.com/

(余談だが、『センター』の綴りは、日本人が習うアメリカ英語だとCENTERとなるが、ネパールではイギリス英語がもとになっているのか、CENTREとなっていることが多い)

ニュースによると、125の店と、15のレストランが入っているとか。子供用のプレイスペースもあるとのこと。

http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=6436

過去、カトマンズ市内にできたショッピングセンターに出かけ、足を踏み入れたとたんにがっかりした経験が何箇所かである。

2006年、スンダラ(Sundhara)にオープンしたカトマンズ・モール(Kathmandu Mall)や、その後、トリプレソール(Tripureshwor)にオープンしたユナイテッド・ワールド・トレード・センター(UWTC)など。

地元民に言わせると最新のショッピングセンターということだったが、私の主観では、あか抜けない雰囲気で、カトマンズで期待できるレベルは、この程度が限界か、と落胆し、その後一度も訪れていない。

しかし、今回のNLICシティセンターは、以前から、建設中の建物の前を通るたびに、なんとなく期待できそうな雰囲気を感じていた。

家からそこそこ近いこともあり、外出のついでに本日偵察に行ってみると、外国のショッピングセンターのような内装と、明るい店舗、きれいな雰囲気に大満足。

ほとんどの店(子供用プレイスペースも)はまだ工事中や準備中で、営業開始している店は限られてはいたが、今後開店し始めたら楽しくなるだろうなあ、という感じだった。

ただしここはネパール。利用者の信じられないようなマナーの悪さにより、はじめはきれいだった設備が、すぐに跡形もなくよごされ、台無しにされてしまうことが多い。

このショッピングセンターがそうならないことを強く願いたい。



入口付近では、着ぐるみを着たマスコットが、客に愛想を振りまいていて、年甲斐もなくわくわくしてしまった。



この暑い中、ごくろうさま。

2009年6月17日水曜日

カトマンズダルバール広場の移動式トイレ





カトマンズダルバール広場(旧王宮広場)内に設置された、移動式有料トイレ。

先日、実物をはじめて目撃。




中も比較的きれい。(写真は女性用)

使用料は、小:3ルピー、大:5ルピーとのこと。外国人も同料金。

男性用トイレはともかく、女性用の場合、小か大か、どうやって判断するのだろう? 自己申告? 

トイレットペーパーはついていない。ネパール式手動水洗に自信のない人は、必ず紙を持参のこと!

2009年6月16日火曜日

パシュパティナート入場料値上げ(500ルピーへ)



昨日6月15日(月)より、パシュパティナート入場料が値上げとなった。

今まで250ルピーだったのが、一気に2倍の500ルピーへ。

パシュパティナートには、火葬場やヒンドゥ寺院があるのだが、名前にもなっている「パシュパティナート寺院」にはヒンドゥ教徒以外は入場できない。

(ネパール人であれば、仏教徒のシェルパ族なども入場可能ではあるので、シェルパに顔が似ている日本人などは、ネパール人のふりをして入場を試みる者もいるようだが、そういうことはしたくない)

ゴウシャラ方面からパシュパティナートへ入る場合、火葬後の灰が流されるバグマティ川の対岸へ進み、階段を少し上ったところに、ベンチのある休憩(展望)場所が設けられている。

旅行者はここから火葬場や寺院を見下ろすのが一般的。

上の写真は、展望場所からとったもの。(だいぶ古く、1999年9月、女性の祭りティージのときに撮影したもの)

ところで、たいていの旅行者は、この展望場所あたりまでしか行かないことが多いと思うのだが、500ルピーの入場料を払うのだから、もっと奥まで散策するのも楽しいかもしれない。

奥にあるグヘシュワリ寺院(*)へ抜け、北へ北へと道を探して歩いていくと、チベット仏教寺院ボダナートまでも歩いていくこともできる。(迷い加減にもよるが、グヘシュワリ寺院から30分ほどでボダナートへ行けるだろうか)

(*)グヘシュワリ寺院も、原則としてネパール人またはヒンドゥ教徒しか入場できない。

そうそう、パシュパティナートにも、野生ザルの大群がいて、手にビニール袋や食糧を持って歩くと狙われることがあるので要注意。

2009年6月13日土曜日

ビザのことなど



5月頃からスタッフが役所周りをし、更新に向けて頑張っていてくれた私のネパールビザ、先日無事に更新完了した。

ビジネスビザなのだが、昨年まで1年100USドルだったビザ代が、今年は300USドルになっていた。一気に200USドル値上げ。税金も納めているのに、ひどくない?

役所周りをしていたスタッフ曰く、イミグレーションの仕事が早くなっており、一銭のわいろも要求されず、催促しなくてもテキパキ仕事をこなしてくれ、感動したとのこと。(それが普通なのだが、ネパールの役所では、賄賂を渡し、なおかつ催促しまくらないと、いつまでたっても先に進まないことがほとんど)

話を聞いて私もうれしくなったが、ビザ代の値上げがイマイチ納得できず。賄賂分がビザ代にあらかじめ含まれるようになった、とかだったりして。

さて、私のビジネスビザ、ヒマラヤンアクティビティーズ(トレッキング会社)の経営者(出資者)として、取得出来ている。

外国人の参入が認められている、ネパールでの旅行関連のビジネスはいくつかある。たとえば、レストランやホテル経営など。土産物屋もそうかもしれない(未確認)。

トレッキング会社や旅行会社(TrekkingとTravelは別の扱い)については、ここ30年ほど外国人の参入は許可されていなかったようなのだが、2006年に、一時的にこれらの職種への外国人参入が再開された。

このときに、政府登記簿に日本人である私の名前も記載される運びとなり、その関係で、ビジネスビザも発行してもらえることになった。

しかしその直後、また、トレッキングや旅行会社への外国人参入が認められなくなり、現在ではまた、外国人名での新規登録はできなくなっているという。(一度登録してしまえば更新は半永久的に可能)

「日本人経営」とうたっているトレッキング会社や旅行会社は、カトマンズだけでもたくさんあるようだが、日本人名で正式に政府に登録できている会社は、上記のような理由から、ごく限られている。

ほとんどは、2006年の再開前(30年近く前)に登録された会社になるのではないだろうか。

タメル地区内に限って言えば、正式な「日本人経営」会社は、おそらくうちだけのはず。

そういえば、以前、不審な電話が事務所にかかってきたことがあった。

その電話は、イミグレーションの職員を名乗る者からで、「そちらのトレッキング会社に日本人がかかわっているというが、何のビザで滞在している日本人なのか?その日本人はネパールでの就労権利があるのか?トレッキング会社には外国人は関われないはずだが、違法ではないのか?」と失礼なことを聞いてきたのだ。

「違法もなにも、あなたたちイミグレーションが発行してくれたビジネスビザを持っていますが? きちんと必要書類も提出していますから、そちらで内容確認したらどうですか?」と直接私が答えると、その不審な電話の主は、うろたえてしまい、「それでは、近いうちに一度事務所にチェックに行くから」と言って、電話を切ってしまった。

結局その電話の主は、チェックには来なかった。

このやり取りを傍らで聞いていた私たちのスタッフ曰く、おそらく、私たちの成長をよく思わないライバル会社が、日本人がかかわっていることに難癖をつけ足を引っ張る為に、偽装電話をかけてきたのでは?とのことだったが、真相は不明だ。

2009年6月12日金曜日

深夜バスを利用した邦人旅行者に対する強盗事件の発生(大使館からのお知らせ転載)

2009年6月12日付、在カトマンズ日本大使館からのお知らせを転載します。

===転載ここから===

深夜バスを利用した邦人旅行者に対する強盗事件の発生

 当地において、ここ2週間以内に、深夜バスを利用した邦人旅行者に対する昏睡強盗及び強盗致傷事件が2件発生しました。

2009.6.12 深夜バスを使用した邦人旅行者の強盗被害

(1)ネパール国内において、5月23日、カトマンズ発ポカラ行きの深夜バスに乗車した在留邦人が、言葉巧みに近づいてきたネパール人男性から睡眠薬入りのジュースを飲まされ、金品等を奪い取られる昏睡強盗事件が発生しました。

(2)6月7日未明、チトワン郡地内において、カトマンズ発ビルガンジ行きの深夜バスが鉄パイプを持ったインド人らしき数名の男に襲われ、乗車していた邦人旅行者が金品提出を要求されこれを拒んだことから、けん銃を発射され右肘部を負傷し、結果的に金品等も強奪される強盗致傷事件が発生しました。

(3)ここ2週間以内にこのような事件が発生したことから、国内を旅行する際は、できるだけ深夜バスを利用しないようお勧めいたします。また、親切を装い、外国人に近づいてくるネパール人及びインド人には十分に注意して下さい。

(4)不運にも、強盗犯人に襲撃された際は、抵抗することなく少額のお金を渡し、相手から攻撃を受けないような行動を取ることをお勧めいたします。ネパール国内を旅行する際は、最新の治安情報の入手に努めて下さい。

===転載ここまで===

街灯などほとんどない、カーブの多い細い山道が、ネパールの主要道路(ハイウェイ)。

上記のような強盗事件だけでなく、崖下転落事故なども多い。

夜行バスの運転手は、景気づけに一杯ひっかけて運転することもよくあると聞く。

私も、旅行者だったころ、一人で夜行バスを利用したことがあるが、今考えると、怖いもの知らずだったとつくづく思う。(ちなみに、私一応女性なのだが、一度は、私以外の乗客はすべて男性だったこともあった)

夜行バスの雰囲気は好きだが、リスクを考えると、今なら絶対に利用は控えてしまう。

ネパール国内遠距離になる場合は、夜行バスを利用したくなくても、昼に出発して一夜をバスで過ごさなくてはいけないルートなどもあるが、カトマンズ~ポカラ間など、陸路移動をする場合、特別な理由がない限り、日中のバス(ツーリストバス)を利用するのが無難。

運賃も、夜行だからといって極端に安いわけでもない。冒険が目的でなければ、夜行を利用するメリットはないのではないかと思う。

2009年6月10日水曜日

砂埃舞い上がるバクタプルへの道



昨年より、拡張(整備)工事が続いているバクタプル方面への道路。

いつ通っても、砂埃が舞い上がり、濃霧発生中の時のように、前方が見えにくくなっている。

ここ4日ほどまとまった雨が降らない日が続き、乾燥しているため、砂埃もいつもに増して発生している模様。



バクタプルやナガルコットへ行くときには、砂埃と排気ガスのひどいメインの通りではなく、一本中の道を行く方がが多少はマシ。

(それでも、埃と排ガスからは逃れられないのだが、、、)

※ 本日の写真:コテシュワルにてスタッフによる撮影。