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2010年11月25日木曜日

カトマンズ~ルクラ国内線11月の連日欠航のこと:その2

先日のつづき、の前に、本日25日も、カトマンズ~ルクラ間全便欠航。

ポカラ周辺の悪天候で、ポカラ~ジョムソン便も全便欠航。カトマンズ~ポカラ便も、正午近くになってやっと運航開始となっていた。

カトマンズは雲のかかった空模様だったが、早朝のマウンテンフライトは運航。

さて、本題の先日の続きを。

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カトマンズ~ルクラ間、連日欠航になるとどういう状況になるのか、という問い合わせもあるのだが、その時の状況による、としか言いようがない。

今回、私たちが手配していたゲストでも、欠航の影響を受けた人たちがいたのだが、その状況は多種多様。参考までにいくつかのケースをあげてみたい。

● その1:陸路移動に切り替えたケース

11月11日にトレッキングを終えルクラに戻り、12日のフライトで飛ぶ予定だったゲスト(航空券のみの手配でガイドの同行無)、12日は一部の便は飛んだもののそれ以降欠航となり、予定日に飛べなかった。

その後、13日~15日まで全便欠航、16日、17日と一部の便は飛んだが当日搭乗予定客が優先され、結局乗れず。その時点で、カトマンズに戻れないトレッカーがルクラに1000人以上待機していたとも言われており、陸路でカトマンズに戻ることを決断。

18日ルクラを発ち、車道が引かれていないバンダル(ルクラから見てジリの手前)まで徒歩移動、バンダルからジープをチャーターしカトマンズへ23日夜帰着。

空路では約30分の行程だが、陸路だと、毎日ひたすら歩けるだけ歩いても、6日はかかる。

ルクラで立ち往生していた他のゲストの方は、現地のガイドたちに「バンダルまで3日で歩けるから歩いたほうが早いかもよ」と言われたそうだが、さすがにそれは現地人だから歩ける日数であって、一般的には無理だろう。

● その2:連日の欠航でも運よく予定日当日に搭乗でき、何の予定変更もないままカトマンズへ戻って来られたケース

11月11日にトレッキングを終え、12日のルクラ発航空券を持っていた「その1」とは別のゲスト、「その1」の人よりも予約便が早かったためか、多少の遅延はあったものの、予定便にてすんなりカトマンズに帰着。

12日は多くの便が欠航していたのだが、こういうこともある。

● その3:カトマンズで欠航に遭遇し、すぐにアンナプルナ方面へ行程を変更したケース

11月14日のカトマンズ発でルクラへ向かう予定だったゲスト。この日はルクラ路線全便欠航(前日も全便欠航だった)。その時点で、すぐにルクラ行きをあきらめ、予定を変更。翌15日にはポカラへ移動、アンナプルナ方面へのトレッキングに切り替え。

この方の場合、欠航当日にルクラ行きをあきらめたのは正解だった。下手すると、ずっと飛べず、毎朝カトマンズ市内と空港を往復するだけで旅程を消化してしまっていたかもしれない。

ちなみに、この方の航空券、タラ航空の始発便で予約していたのだが、当日カトマンズ空港カウンターで渡されたのはネパール航空の搭乗券。連日の欠航続きで、タラ航空がオーバーブッキング状態となり、空席があるネパール航空の機体をタラエアが借りて、増便していたのだった。

● その4:連日の欠航でも運よく予定日当日に搭乗でき、何の予定変更もないままカトマンズへ戻って来られたケース

11月16日にトレッキングを終え、17日のルクラ発航空券を持っていたゲスト。12日~16日までの5日分のルクラ待機客が2000人を超えていたという情報もあるにもかかわらず、予定便に乗れ、予定通りカトマンズに戻ってくることが出来た。

このゲストの場合、当日便のチケットを持っていたこと、エベレスト方面に顔の広いガイドが同行していたこと、航空会社にコネのあるロッジにも協力してもらったこともあり、大量の待機客を差し置いて、予定便に乗ることが出来たといっても過言ではない。

ちなみに、11月16日まではルクラ空港周辺の悪天候が欠航の原因だったのだが、17日はルクラは晴れていたのに、カトマンズ周辺が曇りであることが原因で一部の便しか飛べなかった。なんともうまくいかないものだ。

● その5:ルクラのロッジの人に掛けあってもらった効果があってか、予定便よりも早い便でカトマンズに戻って来られたケース

11月18日にトレッキングを終え、19日のルクラ発航空券を持っていたゲスト。当日の搭乗リストに名前はないといわれ、その後ルクラのロッジのスタッフとともに再び確認。しかし、19日は結局飛べず、20日の搭乗リストに名前を載せてもらう。

ルクラ午後発便の予定だったが、予定より早い時間にロッジのスタッフから「空席が出たから今すぐ空港へ向かえ」とお呼びがかかる。そして、予定便よりも早い便に乗れ、カトマンズに戻ってくることが出来た。

● その6:3度目の正直で飛べたケース

11月18日カトマンズ発予定で、ルクラへ向かう予定だったゲスト。先発便何便かは飛んだのだが、その後視界不良となり、7時~14時まで空港で待たされたあげく、欠航の宣告が。

翌19日も同じ状況で、2度空振りに終わる。

20日も飛ばなかったら、アンナプルナ方面へ予定を変更しよう、ということになっていたのだが、20日、午後過ぎに飛ぶことができた。予定より2日遅れてトレッキングを開始。

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以上、私たちが関わったゲストのケースだけでも、多種多様。

ルクラ発着のエベレスト街道トレッキングを計画する際には、天候と運に恵まれないと、こういう状況に巻き込まれるリスクもあるということを、あらかじめよく知っておいていただきたい。

また、ガイドを同行していないトレッカーがこのような事態に巻き込まれる場合、自分で直接航空会社と交渉しようと思っても全く相手にしてもらえないことが多いので気を付けよう。

ルクラで顔の利く大きいロッジに泊まり、うまくロッジの主人を味方につけることができればしめたもの、という感じだ。

※ 最後になりましたが、情報をお寄せ下さった皆様、貴重な情報をありがとうございました。

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余談。

連日の欠航で、おいしい思いをしたのはルクラのロッジの人たち! 通常、ルクラ滞在はトレッキング最終日に1泊しかしないのだが、今回、無名のロッジでさえも連日満室になるほどの混雑ぶりだったとのこと。

ガイドづてに聞いた話だが、小さな集落のルクラに、連日2000人とも3000人ともいわれる立ち往生客がいたおかげで、ルクラの地元のモモ屋(ネパール風水餃子屋)では、1週間で通常の1ヶ月分以上の稼ぎを得て、ホクホク顔だったとか。

2010年11月21日日曜日

カトマンズ~ルクラ国内線11月の連日欠航のこと:その1

11月12日~19日頃まで、カトマンズ~ルクラ間国内線が連日欠航(全便欠航や一部欠航)となっており、多くのトレッカーに影響が出ていた。

11月は乾期なので欠航の心配はないだろう、と思っている旅行者もけっこう多い。でも実はそうでもなく、記憶に新しいところだと、2006年11月の同時期に、やはり数日ほぼ全便欠航となっていたことがある。

2006年11月当時の記事:
http://dailynepal.blogspot.com/2006/11/blog-post_27.html

なぜか今年は、「長い休みが取れないから、予備日を全く設けずナムチェトレッキングへ、カトマンズ帰着同日の深夜便、または、翌日の日中便にて帰国を考えている。11月は乾期だから、フライトも安定しているし、別に無謀じゃないでしょう?」というような内容の問合せが集中した。

そのたびに「どの季節でも、1~2日程度欠航となることはあるから非常に高リスクなので旅程を見直した方がいい」と回答していたのだが、予定を見直した人もいたし、それっきり連絡が来なくなった人もいた。後者の人が、予定通りの日程でナムチェへいっていれば、まさに、今回の連日欠航に巻き込まれていたはずだが、どうなっただろう。

「○月はどのぐらいの確率で欠航しますか」とか「欠航は最高何日続きますか」とか言う問合せもよくあるが、すべて天候次第、しかも、山の天候は変わりやすい。カトマンズが晴れていてもルクラが悪天候、その逆もあり、極端にいえば、飛ぶときにならないとわからないのがルクラ路線。

実際、飛べると思ってルクラに向かったものの、視界不良でカトマンズに戻ってくるというのもよくあること。

だから、ルクラからのトレッキングを計画している人は、カトマンズ帰着後の予備日ナシという無謀な旅程を組んではいけない。予備日は長いほうがよいが、最低でも、カトマンズ帰着後2泊はできる予定で組んでおいたほうが無難だ。もちろん、今回のように1週間以上まともに飛ばなければ、予備日2泊では意味がないのだが。

なお、昨日20日、昼近くから天候も安定し、今までの分を取り戻すかのように何往復もカトマンズ~ルクラ間を飛んでいた。また、ネパール国軍のヘリコプターなども加勢し、カトマンズに戻れずルクラに待機していたかなりのトレッカーが、カトマンズに戻れたようだ。

ソース:
http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=25409

このような事態は、季節にかかわらず起こり得るので、くれぐれも日程には余裕を持たせることをもう一度加えておく。

その2につづく

2010年11月19日金曜日

計画停電増大へ(タメル地区スケジュール掲載)

去る11月17日より、久しぶりに計画停電時間が増えた。

約5ヶ月の間、週12時間だった停電が、週29時間に増大。

参考までに、旅行者の利用が多いタメル地区の計画停電時間は以下の通り。

日曜日 なし
月曜日 11:00-14:00, 20:00-22:00
火曜日 08:00-11:00, 19:00-21:00
水曜日 07:00-09:00, 17:30-21:00
木曜日 06:00-08:00, 16:30-20:00
金曜日 05:00-07:00, 16:00-19:00
土曜日 14:00-17:00

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在ネパール日本大使館のホームページに、各地区の停電スケジュールが掲載されています。

http://www.np.emb-japan.go.jp/jp/index.html

業務連絡など

ブログをなかなか更新できずにいます。

ツイッターに旅行関連のことはちょこちょこ書いているので、そちらがメインになってしまい。

ブログ用にまとめたいと思うことも多々あるのですが、業務メール返信が追い付かず、なかなか手が回りません。

メール返信は、優先順位を付けて事務所でも家でも早朝でも深夜でも、時間があれば片づけているのですが、待機メールが本日現在44通(涙)。

12月の旅行のご予約をいただいていて、予約完了のお知らせメールを送れていない方がけっこういるので、不安に感じられている方もいるかもしれません。申し訳ありません。なるべく早いうちに、ご連絡できるようにしますので、もうしばらくお待ちください。

2010年11月14日日曜日

羽田→バンコク→カトマンズ

もう一週間ほど経ってしまうが、約1ヶ月の帰国を終え、先週はじめにカトマンズに戻ってきた。

毎回利用するのはタイ国際航空(TG)便。

11月1日より、羽田~バンコク間が就航することになったので、復路は羽田発バンコク経由でカトマンズへ。

羽田空港出発カウンター↓



羽田の国際線ターミナルといえば、10年前、ネパールに来る際に、羽田→香港→ネパールという経路で利用したことがある。

当時、羽田の国内線は、改装(拡張?)からそれほど年月が経ってなく、とてもきれいで華やいでいたが、国際線は何もなく殺風景な場所だった。

しかし、今回は小規模ながらに設備も整い、新空港として生まれ変わっていた。

羽田まで、実家から家族に車で送ってもらったところ、20分で到着。APECのため道路規制がされており、通常よりも交通量が減っていたおかげということもあるのだが、成田まで片道約2時間近くかかることを考えると、私にとっては、羽田は近くて非常に便利。

羽田発バンコク行きTG661便は深夜0:20発。スーツ姿のサラリーマン風の人も多かったのは、早朝バンコク到着後、すぐに出張先へ出かけるためなのだろう。

バンコク空港で約5時間ほどトランジット後、バンコク10:30発TG319 便にてカトマンズへ。30分ほど遅延後、離陸。

バンコク空港出発ゲート付近↓



無事カトマンズに着陸すると、誰からともなく拍手が。

以前、何度かネパール航空(RA)便を利用した時に、カトマンズ着陸時に拍手がわいたことはあったが、最近のTG便ではこんなことはなかったので、久しぶりの体験が新鮮だった。

機内を降りたら、これぞカトマンズ、という感じの強烈な日差しと青い空が広がっていた。