2016年10月31日月曜日

ガイティハールとネワール族の新年


ティハール祭4日目の今日は、牝牛にプジャをする日だった。

牝牛は、ヒンドゥ教徒にとって神であり母なる存在。人が死んだあと、牝牛のしっぽにつかまると天国に導いてくれるといわれている。


マリーゴールドの花に色粉をつけ、スタンプの要領でポンポン体につけ飾ってあげる。そして花飾りを首にかけ、赤いティカを施す。


プジャが終わり、おいしそうにご馳走を食べる牝牛。

以上、カトマンズ市内ではなかなか見ることはできない貴重なプジャの様子。朝、郊外の村にて撮影。

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そして今日は、タメル界隈に多く住むネワール族の新年。1137年になるそうだ。

ネパールの公暦はビクラム暦で今2073年、新年は4月半ば。でも、民族ごとに独自の新年があり、盛大に祝うのは自分たちの新年。ネワール族の新年はティハール期間に重なる。


昨日、タメル地区に毎年恒例の、新年を祝う曼陀羅画が描かれた。


クマリが窓からのぞいているのも。これはネワール族新年とティハールの両方をお祝いするものかな。

今日は各地で祝賀パレードも行われていた。昼過ぎ、タメル地区オフィス前にも、かなり長い列が通過していった。


2016年10月30日日曜日

ランゴリいろいろ

ティハール祭3日目は富と豊穣・幸運の女神ラクシュミを家々に招き入れる日。

屋外から室内に続く道を作り、日没後灯明を灯す儀式を行う。毎年ウチのオフィスでも行っている。


まず赤土を水で溶き道を作ったあと、7色の色粉や花びらで模様を描く。





屋外に一つ、玄関に一つ、ラクシュミを祭る部屋の入口に一つ、計3つのランゴリを作るのが毎年の習慣。今年の作品は冒頭の写真の通り。 

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ティハール休みに入る前に、児童生徒教師皆で協力して、校庭に大きなランゴリを描く学校もある。この日は制服ではなく、民族衣装がドレスコードになったりもして。


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ティハールはヒンドゥ教のお祭りだけど、カトマンズでは宗教関係なく楽しむ人も多い。知人の、ナムチェバザール出身シェルパ族の家庭、ダサインやティハールなど気持ちいいぐらいに一切関係ないチベット仏教徒だけれど、今年は少しティハールの雰囲気を楽しんでみることにしたと。

自宅窓枠ををマリーゴールドの花で飾り、アート好きな10代のお嬢さんが、クジャクのランゴリを黙々と準備していた。デザイン画をタブレットで表示しながら、というのが現代っ子っぽい。

2016年10月29日土曜日

ククルティハール


今日は、ティハール祭2日目で、犬にプジャをするククルティハールの日。

昨日はカラスにプジャをする日だった。なぜカラスや犬にプジャをするのか、以前このブログで書いたような気もルするが、ティハールにまつわる興味深い言い伝え、長くなるので、いつかまた別の機会にでも。


カラスへのプジャは、カトマンズにいるとなかなか目にすることはできない。ヒンドゥ教の信仰心の強い家庭では、ティハール時のプジャに限らず、毎朝のお祈りの際、葉っぱに米粒などを乗せ、屋根の上など高いところに置き、カラスへお供えしたりもするのだが。





さて、ククルティハール日の犬たちは、朝からマリーゴールドの花飾りをかけられ、おでこにはティカも施され、微笑ましい姿になっている。



マリーゴールドの花飾りは、プジャ用に常に街中でも売られているが、ティハールが近くなると飾り付けや儀式の際に使うため、売られる数も増えてくる。

でも、庭や畑でいくらでも手に入る人たちは、売られているものを買うのではなく、咲いているものを摘んで手作りすることも多い。

2016年10月28日金曜日

鶏のトサカ料理


スタッフたちが帰省したり、トレッキングから帰ってきたりすると、いろいろな村土産を持って帰ってきてくれる。

先日村からカトマンズに戻ってきたスタッフも、畑で採れた野菜や、機械を使わず精米した味のある五分づき米を差入れてくれた。

そして、一番の土産は、生きたまま竹籠に入れ、バスの屋上に載せ連れてきた、村で飼育していた鶏。

スマホで撮った画像をおもむろに見せてくれながら「立派なバレ(भाले:雄鶏)を連れてきたから」と夕飯に招待してくれた。



あますところなく調理してふるまってくれ、足、内臓、白子なども堪能した中で、特別メニューはトサカ炒め。一羽からひとつしかとれない貴重品。見た目グロテスクだけど、意外にも柔らかく、ありがたくいただいた。

2016年10月27日木曜日

日常の中のつっかえ棒 その2


古い家が立ち並ぶ、カトマンズ旧市街アサン地区。

2015年4月の大地震後、崩壊はしなかったものの、傾いたり、次に大きな地震が来たら壊れたりしそうな家が増え、つっかえ棒が目立つようになった。地震から1年半経った今でも、あちこちで見かける。




そのつっかえ棒までもが、店の商品陳列用に使われることがある。

今の時期には、ティハール用グッズ・・・ラクシュミ神のポスターや、バイティカ用に小分けされた七色の色粉、ティカの最後に贈る「マサラ」(クルミや氷砂糖、ナッツ類詰合せ)などが目立つようにはりつけられている。

日常の中に溶け込むつっかえ棒、そしてそれを活用する地元の人たち、たくましい。

以前の「つっかえ棒」記事:
http://dailynepal.blogspot.com/search?q=%E3%81%A4%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%88%E6%A3%92

2016年10月26日水曜日

ティハール前の賑わう街並み


10月28日からティハール祭が始まる。市場には必要グッズがいっぱい。


ラクシュミ神のポスター各種。


ラクシュミプジャの日に必要になるココナッツ。


ラクシュミ神を家に迎い入れるため地面に描くランゴリ(砂絵のようなもの)に使う、色とりどりの粉。


バイティカの日に兄や弟に贈るダカトピ(帽子)。




灯明を灯すために使われる、素焼きの器。


その他、クルミ、マサラ(ティハール最終日のバイティカの日、兄弟姉妹間で贈る、クルミや氷砂糖、ナッツ類の入った詰合せ)、千日紅の首飾り、カラフルなろうそく、電飾、、、。

たくさんの色にあふれているこの季節の街、観光のついでにキョロキョロ歩いてみてください!

2016年10月24日月曜日

乾燥保存チーズ・チュルピ


好きか嫌いかが分かれる、乾燥チーズ・チュルピ。

高地での保存食として作られている。



カトマンズでは、四角いサイコロ状に切られているものが売られている。


サイコロ状のは見た目、キャラメルにしか見えないのだが、味は全く違う。口に入れただけではほとんど味はしなくて、カチコチに硬い。長時間口に含み、徐々にふやかしながら味わっていく。



写真上から3枚分は、カトマンズ北東100㎞ほどの場所にあるムデとう集落で撮ったもの。どの店の軒先にも紐につるされぶら下げられていて、目にすると毎回ワクワクする。

一見、木製のしゃもじや靴べらにも見えて、こういう光景、日本の地方でも、観光地の土産物屋さんで見られそうだなあ、なんて思ってしまう。



先日、カリンチョク(標高約3800m)へ行ったときには、麓の村(標高3600m)の山小屋で、やわらかいチュルピも売られていた。


近くの村で生産されているそうで、乾燥前のものを仕入れてくるらしい。



屋外で乾燥させるため、大量のチュルピをドコ(背負い籠)に入れて運び出すシーンが、圧巻だった。

2016年10月21日金曜日

車移動の楽しみ、ネパール版デコトラ観賞



ネパール国内、車移動の楽しみ、デコトラ観賞。

毎回、かなりの逸品に出会い感動するも、移動中のため、なかなかうまいことカメラに収められず悔しい思いをしている。

先日の走行区間はカトマンズ~チャリコット間(約135㎞)。よく利用するポカラ、チトワン方面ルートよりも交通量自体少なく、大型トラックの走行も少ないため、なかなかよい作品と行き遇ううことができず、諦めかけていたところ、チャリコットに停車中の逸品発見。

側面に描かれた、ちょっとセクシーめに描かれたクリシュナ神とラダ。流れるような背景も素晴らしい。

後面は、弓矢を持ったこれまた妖艶な女性の姿。


今まで見てきた中でも、ハイレベルな作品に満足。

絵とともに毎回楽しんでいるのが、車体に書かれたメッセージ。恋人や母親に捧げるキザな(でも気の利いた)セリフあり、教訓的な言葉あり、韻を踏んだポエムあり、風刺あり。たいていどこかにさりげなく書かれていて、トラックを見ると探してしまう。

このトラックにも、例にもれず、シンプルながら気の利いた一言が書かれていた。


「सादा जिवन उच्च विचार=シンプルライフ、豊かな考え」という感じかな。

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帰り道のムデでも、よくありがちな風景画ではあるが、美しい作品に遭遇。


もちろんメッセージ付。


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過去のデコトラ&メッセージ:

ヒンドゥ神様編(2016年8月18日)

胸キュンメッセージ編(2016年5月9日)

印中ネ三国友好編(2018年4月16日)

bluetooth編(2013年9月10日

他にも撮りためているものがあるので、機会があれば公開したい。

2016年10月20日木曜日

ヒマラヤ桜


先週末カトマンズ盆地の外で見かけたヒマラヤ桜。

標高2000~2500mあたりの山の斜面でよく見かけた。


こちらでは桜をめでる習慣はなく、惜しげなく枝を切り薪として使うこともある。




例年カトマンズで見られるのは11月末頃。

とはいっても、以前木があった場所は、数年前からの道路拡張工事で伐採され、カトマンズで見られる場所は少なくなってしまった。

2016年10月19日水曜日

大根足な大根たち



夕方帰宅時に毎日立ち寄るカトマンズ市内の八百屋にて。

昨日はあえて、こんな形の大根と人参を選んでみた。




いつも無意識に、きれいな野菜を手に取っていたけれど、ネパールの八百屋に並ぶ野菜は、大小ふぞろいで、個性的な形をした野菜の方が多い。

また、楽しい形のものを見つけてみようっと。

2016年10月18日火曜日

運ばれるヤギ


先週末訪れた小旅行先のカリンチョク(標高約3800m)。

ヒンドゥ教の女神が祀られている。

ちょうどダサイン最後の土曜日で休日ということもあり、ネパール人参拝客であふれていた。

生贄を捧げる人も多く、道中、ヤギ連れの参拝客ともすれ違う。




肩に担がれているヤギもいれば、自ら素直に歩いていくヤギもいる。

感心するのは、ロープでつながれていないヤギでも、逃げることなく、人間に従い歩いていくこと。



ところでネパールでは、生贄にされるヤギは、去勢していないオスが用いられるのが一般的。

しかし驚いたことに、カリンチョクでは、メスを捧げる習慣があるとのことで、行き違うヤギはどれもメスだった。

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ヤギの運び方。カトマンズでよく見かけるのはバイクに載せられた、こんな方法。ダサイン期間中には、あちこちで見かけた。



車に乗せられるヤギもいる。

これは以前、オフィスのピクニック用食材として買ったヤギを、自家用車のトランクに載せて運んだ時の様子。


2016年10月16日日曜日

カリンチョク(Kalinchowk)へ


カトマンズの東約135㎞ほど、車で約4時間ほどの場所にある標高約2000mのチャリコット。そこから北に直線距離で10km程の場所にある、標高約3800mのカリンチョク寺院を、昨日(10月15日)訪問。

ヒンドゥ教の聖地のひとつ。標高や、麓の村までジープで行けることができる点など、アンナプルナ方面ムクティナートにやや共通するものがあるかもしれない。


9年前、途中まで徒歩で訪れたときは、まだ全行程車道ができていなかったが、今は、カリンチョク麓のクリ村(標高約3600m)や、その先の小さな集落ギャン村(3700m)標高約まで、車道ができているため、ジープを利用すれば、チャリコットからの日帰り訪問可。

ただし道は未舗装で悪路。道幅がそれほど狭くなく、崖下転落の恐れが低い点では危険度は低めだが、凸凹加減は、先に比較したジョムソン~ムクティナート間の何倍もひどい。

現在道の整備中で、あと3~4年も経てばクリ村まで全行程舗装道になる見込み、とのこと。


≪クリ村(標高約3600m)≫


≪ギャン村(標高約3700m)≫


一般的にはクリ村から歩きはじめるそうだが、私たちはギャン村までジープで移動。カリンチョクへはここからのアクセスの方が高度差は少なく楽。ただし、崖道や細い尾根が続き、緊張感を感じる道のり。



この、大きな岩に掛けられた階段の左右両端は崖。転落防止のため木の柵があるが、あまり意味はない。こんな場所が何か所かある。

片道1時間ほどの歩きだが、スリルもあり充実感を感じられる。しかし、大人だけなら楽しめるが、4歳と8歳連れだった私は、子がひょこっと横に動き足を踏み外したら最後、と、生きた心地がしなかった。

カリンチョク寺院は、上の写真の奥、霧にかすんで見える部分のてっぺん。

突き出た先まで進む。





頂上には、シバ神が持つ三叉の槍・トリスルがたくさん祀られている。

この日は、ダサイン休みの最後、満月の前日、土曜日、という混雑要素が重なり、ネパール人参拝客で大混雑していた。



天候に恵まれれば、ゴウリサンカール(7134m)をはじめ見渡す限りのヒマラヤが見られる場所だが、この日は残念ながら、濃霧ですぐ近くも全く見えない状態。

次回は是非、視界が開けている時に再訪してみたい。

(18日追記)
どうでもいいことですが、カリンチョウク、カリンチョク、カリンチョーク、カタカナ表記にするといろいろな書き方があり、最初の投稿時にはカリンチョウクと表記していました。しかし、ネパール語では「कलिन्चोक」と表記し、これをカタカナに直すと「カリンチョク」と記すほうが近いため、18日付で変更しました。ちなみに、英語ではKalinchowkと表記するようです。なぜかwが入ります。