ブログ移転のお知らせ

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2018年7月31日火曜日

サウンパンドラガテにキールを食べる理由


ネパールの公暦・ビクラム暦四番目のサウン月15日(サウン・パンドラガテ)の今日は、甘い乳粥キールを食べる風習がある日。

オフィスではだいたい、サブダナ(साबुदाना=タピオカ)を使い、汁少な目で作ってもらうことが多い。レーズン、カシューナッツ、ココナッツ、デーツなども入っている。

過去のキールいろいろ
2017 / 2015 / 2014 / 2008 / 2007

口直しには、キュウリ・人参・ 大根・じゃがいものピリ辛ゴマ和え(アチャール)を。


現在、雨期真っ最中。一年で一番降雨量の多い時期。雨が続くと気温が下がり、カトマンズでは涼しい日が続くことも多く、毎年この日は、温かいキールがとても美味しく感じられるのだ。

・・・ 

ネパールの人たちに、この日にキールを食べる理由を聞くと、出身地や民族によって、いろいろな答えが返ってくる。

ひとつは、先述の通り、気温が下がるこの時期に温かく栄養のあるキールを食べることで精力をつけ、さらにヒンドゥ教徒にとって神聖な食べ物であるキールが邪気を払ってくれるのだ、という説。

もう少し現実的理由となると、雨期のこの時期、草木もよく育ち、牛の餌となる草も豊富で、牛がたくさん餌を食べることができお乳もたくさん採れるようになる。なおかつ、田植えも終わり収穫を待つだけの今の時期、古米を消費すべく、キールにして食べるのだ、という説。

さらには、1か月前のアサールパンドラガテ(ビクラム暦3月15日)に田植えを開始する地方では、1か月後のサウンパンドラガテ(ビクラム暦4月15日)にはほぼ田植えが終わるため、疲れをねぎらい精力をつけ、そして、ご利益がありますように(豊作になりますように)という願いを込めてキールを食べるのだ、という説。

ひとつの風習においても、いろいろなとらえ方があるのが興味深い。

2018年7月17日火曜日

カトマンズの動物保護団体


野良か放し飼いかは不明だが、以前から、オフィスにはよくいろんな犬がやって来る。

一年ぐらいほぼ毎日やってきては、入り口をふさぐように我が物顔で日がな寝ている犬がいたのだが、最近来なくなったと思ったら、他の犬を送り込んで(?)来る。

先日はまだ子供の犬を。そして、最近は年老いたヨボヨボの犬が来るように。


この犬、皮膚病を患っている明らかに野良犬で、声をかけると上目使いでクゥンクゥンと泣き、尻尾をふるだけで抜け毛が舞い上がるほど。

毛に艶がなく、目もしょぼしょぼしていて、足が曲がっていてヨタヨタ歩く。


冷やかし半分で相手をしていた今までの健康な犬とは違い、弱々しいこの老犬。ネパール人スタッフたちも見るに見かねて、犬の写真を撮り、様子を書き添えて、カトマンズ郊外にある動物保護団体(Kathmandu Animal Treatment Centre)にFacebook経由で連絡。

するとすぐに返事が来て、昨日様子を診に来てくれた。


現在センターに空きがなく、緊急性のない犬は保護はせず、薬投与だけで経過観察するとのことで、週1で飲ませる粉薬を四回分(一ヶ月分)置いて行ってくれた。

なにせ自由な野良犬なので、来週またここに来てくれるかどうかなんてわからないが、現れたら与えてみよう。

2018年7月11日水曜日

ネパールの蚊取り線香


朝からオフィスに蚊が紛れこんでいるようで、何ヵ所も刺されたためやむを得ず蚊取り線香を焚くことに。

ネパールにも、インド製の蚊取り線香が売られている。見た目は日本同様の、緑の渦巻き型もあれば、画像の様な角ばったものもある。直径は日本の物と同じ。

10巻で30円ほどと安いのはいいが、蚊よりも先に自分が倒れるんじゃないかと不安になるほど、煙の薬品臭は強烈。

蚊取り線香はやっぱり日本の物がいいなあ、と実感する。

2018年7月9日月曜日

カトマンズの野良猫


野良犬は多いのに、野良猫は少ないカトマンズ。でも、猫には縁があり、14年程前から(途中、一回引越しもしたが)、自宅に出没する野良猫が途絶えたことがない。

不思議なことに、自宅に出没する野良猫はどれも、以前カトマンズで飼っていた猫に似ている。子孫猫たちが、私にその姿を見せに来てくれているのだと信じている。

以前の飼い猫のこと:猫との縁
http://dailynepal.blogspot.com/2016/06/blog-post_26.html

ところで、最近また物置に新顔が来るようになった。台所の勝手口すぐ近くの物置き場に陣取っているのだが、以前は勝手口を開けるとすぐに逃げてしまっていた。

どうしても仲良くなりたくて、「野良猫 なつかせ方」とググって、いろんなページを参考にさせていただきながら研究。

猫と目を合わせないで、低い姿勢で、高い声で話しかけながら毎日距離を縮めていったら、この写真の位置の猫の真横50cm程近くまで行っても逃げ出さないぐらいに。

猫自らゴロゴロすり寄ってきて、お腹をなでなでさせてもらえるぐらいの仲になれることを目標に、日々がんばっている。

2018年7月8日日曜日

地球の歩き方ネパール2018~2019年版


地球の歩き方「ネパールとヒマラヤトレッキング」2018~2019年版。2年ぶりに改訂されて、7月初旬に書店に並び始めている。

私も本日見本誌をカトマンズにて受け取った。

11年前の2007年、当ブログをご覧くださっていた関係者の方からお声をかけていただき、それ以来、改定前の現地調査をお手伝いさせていただいている。

予告なく況が変わるネパール。先を見込んで調査をしても、回答後に全く状況が変わってしまったりと、なかなか最新情報を反映できないことも多い。

今回も、調査締切後に、カトマンズ発ツーリストバス乗り場が変更になった、ということもあった。

こんな感じだから、2年に一度の改訂だと、情報がすぐに古くなっていってしまうけれど、その辺は目をつむりながら、たくさんの旅行者の方がこれを持てネパールにいらしてくれると嬉しいなあ。

2018年7月7日土曜日

生け贄の代わりになる瓜系食物


オフィスで食べる昼食の食材用に、スタッフたちがよく差し入れを持ってきてくれる。

この日はカボチャまるごと一個。といっても小ぶりで、直径約20cmほど。

最初に包丁を入れる必要があるのだが、女性キッチンスタッフは抵抗を示した。

理由は、ヒンドゥ教儀式で生け贄を捧げる際、ヤギや鶏の代わりに瓜系の食物が用いられることがあり、これに包丁を入れるということは、生け贄の儀式の際、動物の首に刃物をおろすことと同じ作業で、女性がすることはよしとされないから。

ということで、男性スタッフに包丁を入れてもらい、後は女性スタッフの手に渡り調理をしてもらったのだった。

2018年7月2日月曜日

裸足でサッカー


ワールドカップ真っ最中。今晩の日本VSベルギー戦は、ネパールの人たちもどちらが勝つか興味津々。

ネパールはワールドカップには出場していないにもかかわらず、観戦熱はすごい。全試合見ないと気が済まない人もいるようで、翌日の仕事に支障が出る人も。

ところで、本日は朝から雨で、夕方いっとき雨が止んだ。すると、カトマンズ市内のあちこちの路上でサッカーを始める人たちの姿が。


ゴールに見立て地面に縦に置いたレンガめがけボールを蹴る足元を見ると、ビーサンを脱ぎ捨てて、裸足の人が多い。

アスファルトの地面に指先をこすったり、ボールをけるときに直に衝撃が伝わり痛かったりしないのだろうか?と心配になってしまうが、裸足の方が自由自在に足を動かせ、試合に集中できるのだそうだ。

ネパール人の裸足パワーは、いつ見てもすごいなと思う。

以前の関連記事:裸足効果 / ピクニック2011