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2017年7月24日月曜日

大きなほら貝、サンカ


ラリトプル市サンカムルにある、ジャガットナラヤン寺院横に、写真のような大きなほら貝(शंख:サンカ)が置かれている。

ほら貝サンカは、ヒンドゥ教の儀式で欠かせないもの。

ここの地名サンカ・ムル(ほら貝の中心、というような意味)にちなんだものと思われる。


川ぞいに見えるこれ、いつも、隅田川沿い・アサヒビール本社の金色のオブジェを思い出してしまう。

2017年7月2日日曜日

土砂崩れ頻発のカトマンズ/ポカラ⇔チトワン間ツーリストバス路線


2016年2月より道路拡幅工事が実施されている、ムグリン⇔ナラヤンガート間の道路。

ネパール国内の観光地を陸路で結ぶ主要な幹線道路。カトマンズ⇔チトワン、ポカラ⇔チトワン、カトマンズ⇔ルンビニ、ポカラ⇔ルンビニ他、丘陵部と南の平野部を結ぶ道路の中で一番主要で走行量の多い道路。

ムグリン⇔ナラヤンガート間の距離約36km。「ハイウェイ」と名付けられてはいるが、実際には時速30km程しか出せない細い崖道。谷底に転落する危険性は非常に高い道。

山肌を削り、道を拡幅する作業が進められているが、先日来、信じられないほどの頻度で土砂崩れが頻発している。

国内でのニュースで気付いただけでもこの3ヶ月で5回。多くは雨期入りした6月以降に集中している。

≪4月3日の土砂崩れ≫

ネパール時間朝10時半頃、大規模な落石事故発生。死傷者も出たと。

この区間、工事のため10時~16時は車両通行止めとなっているが、一度この区間に入った車は、通行止め時間であっても、区間を抜け切ることができる。

事故の起きた朝10時半には、たくさんの車が走っている時間帯で、巻き込まれてしまったのだろう。

このニュースは日本でも取り上げられていた。
ネパールで大規模落石 多数の車両巻き込まれ2人死亡

ネパール語webニュース
http://www.annapurnapost.com/news/68068

事故時は雨はふっておらず、乾燥した状態だったようで、今後雨期に入ると、さらに地盤が緩み事故が起きる確率も高まりそうだなあ、と思っていたら、案の定、雨期入りが報告されたころから、頻繁に発生している模様。

≪6月18日の土砂崩れ≫

ネパール時間午前1時頃に発生。深夜で走行車両がなかったためか死傷者は出なかった模様。日本でもニュースにはなっていない。

ネパール語webニュース
www.ratopati.com/story/1035

≪6月22日の土砂崩れ≫
夜、異なる2か所で土砂崩れ発生。死傷者も出ているとのこと。

ネパール語webニュース
http://www.nagariknews.com/news/22376/

≪6月25日の土砂崩れ≫
ネパール時間午前3時頃、複数個所で土砂崩れ発生。

英語webニュース
http://kathmandupost.ekantipur.com/news/2016-06-26/multiple-landslides-block-narayangadh-muglin-road.html

≪6月30日の土砂崩れ≫
ネパール時間朝と夕方に同じ場所で発生。このせいで34時間に渡り車両通行止めとなっており、開通したのが翌7月1日午後。

専門家によると、この区間で他にも29カ所で土砂崩れが起きやすい場所が確認されているとのこと。

ネパール語webニュース
http://kantipur.ekantipur.com/news/2017-07-02/20170702075320.html

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ここの所夜間に大雨が降ることが多いのだが、発生時間を見ると、雨の影響で引き起こしているような感も受ける。

雨季はまだ始まったばかり。これから9月末頃まで続く。

この間日本の夏休みもあり、旅行者の多くが、上記のような事情も知らず、気軽にツーリストバス利用のチトワン旅行を計画することだろう。

しかし、この土砂崩れ頻度を考えると、陸路移動は避けたほうが身のためなのではないかと思う。

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写真は今年2月末に撮影したもの。広い区間でこのように山肌を削っており、当時は乾季だからよかったものの、これ、こんなに削って崩れないのかなあ、雨季は心配だなあ、と不安に感じたことを覚えている。

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