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2006年4月21日金曜日

電話

私の日本の家族4人(父/母/私/妹)は、3ヶ国4ヶ所に暮らしている。

家族同士の連絡はもっぱらメールを使っているのだが、もともと筆不精の父と妹。私が単身赴任中の父と直接メールでやり取りするのは年に1~2回あるかないか程度だし、妹もまた、最近は1ヶ月に1回連絡をくれればよい程度。しかし、とりあえず実家にいる母を基点にして、電話連絡は取っているので、母がそこから得た情報を、スピーカーとして家族に伝える役目を果たしている。母と私はほぼ毎日、メールでどうでもいいことを連絡しあっているが、電話で話すことはめったにない。

そんな母から、かなり久々に昨晩電話があった。

ネパールの情勢が不安定になっているときでも、それを知っていながらほとんど心配もすることもなく、相変わらずどうでもいいメールを送ってくる(新聞の国際面やネットでネパールのことについてはチェックしているが、情勢不安定のニュースが日本で流れているときでも、私がいつも『別にこっちはたいしたことないよ』というものだから、どんなときでもほとんど心配などしていない)母だが、さすがに今回は、心配になって電話をしてきたのだろうな、と、当然のごとく私は思った。

しかし、父と妹の情報と、自分のことを延々20分ほど話し続ける母。とりあえず、聞き役の私。そして、一通り話しが尽きた後、そろそろ、こちらの情勢を気遣う話題になるのかと思ったが、一向にそういう話題にはならない。

おかしいなあ。母は私のブログも毎日見ているようだし、今のネパール情勢を知らないはずはないんだけどなあ、と思いながら、私のほうから切り出してみる。

で、今日電話してくれたのは、こっちの情勢を心配してってわけじゃないの、ね?

すると母は付け加えるようにこう言った。

大変そうなことにはなっているみたいだけど、でもいつも、貴女は、こっちは別になんともないよ、って言うじゃない?だから、別に何も心配もしてないんだけど。なんともないんでしょ?

私、電話口で、苦笑。確かに母の言う通り。つまり、昨晩の電話は、私を気遣ってではなく、最近電話をしていないからと、たまたまかけてきただけだった(苦笑)。

その後、「それはそうと、知ってる?63年ぶりに日本に帰国した、元日本兵のニュース。昨日新聞見てなくて、今日知ったんだけど」などという、話題を出してくる母。「私なんて、最近ずっと家でNHK見てるから、そんなニュースとっくに知ってるわよ」と自慢しておいたが、そんなこと、わざわざ国際電話でネタにする内容か?

そういえば昨年2月、一週間ほど通信が遮断されていて、メールが送れないことがあった。お互いに2~3日メールがないと、最近ずっとメールがないねえ、などと言ってしまうぐらいでもあり、ネパールの情勢も情勢だったので、何日も私からのメールがないと、さぞかし心配しているだろうと、大使館にお願いして、無事でいる旨の報告を、日本の実家に入れてもらったことがある。

しかし、そのときも実は、私からのメールが途切れたことに対して、特に気にも留めていなかったことが、後日判明した。

まあ、必要以上に心配されても困るので、このぐらいのあっけらかんさが、海外に住む私にとっても妹にとっても、助かっているのだが。

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