4月6日~24日まで、19日間続いたバンダ(スト)。
* 本日25日から、(見かけ上は)通常にもどっています。
4月16日以降は、ガソリンも不足し始め、売ってくれなくなっていた。普段はバイク移動がメインの私だが、バンダ中は車輌を動かしていると狙われることもあるし、ガソリンも不足気味であるならば、徒歩移動に切り替えようと、外出時に徒歩で移動していたことがあった。
日中30度を越す気温となっているカトマンズ。標高約1400mに注ぐ日差しは厳しく、炎天下の徒歩移動は疲れる。
いつもはサンダルにクルタ(ワンピースとパンツ、ショールが三点セットになっているネパールの衣装のひとつ)もどきの格好をしていることが多いが、このときばかりはジーパンにTシャツ、歩きやすいスニーカーをはいて、頭には日よけのための白い帽子を深々とかぶり、サングラスをし、背中に小さなリュックを背負って(その中にはもちろん飲料水を入れ)外出していた。
この姿を見かけた近所の人何人かに、
オホ~(あらまあ、というような感嘆詞)、アンドーラン(抗議行動)にでも行きそうないでたちで、どこいくの?
とからかわれたことがあった。まさに、私の格好は、いざ出陣、という感じの、抗議行動向けのファッションだったのだ。
しかし、実際に抗議行動に参加している人たちの格好はといえば、普段と同じ軽装で、足元はチャッパル(つっかけ/サンダル)という人が多かったようだ。
歩きやすい靴を履けばよいのに、チャッパル履き。そのためか、大群衆と武装警官/アーミーが衝突し、群衆がクモの子を散らすように逃げていった後の道には必ず、おびただしい数のチャッパルが散乱している光景が見られた(ニュースや新聞で見ただけだが、かなり広い道が、チャッパルで埋め尽くされているという感じ)。無我夢中で逃げている間に、脱げてしまったのだろう。
道に残されているのは似たようなチャッパルばかり。落ち着いた頃に、自分のを探しに戻ってくるのだろうか(そうだとしたら笑える)。それとも、あとで武装警官やアーミーが、渋い顔をしながら片付けるのだろうか(それも、もっと笑える)。どうでもいいことなのだが、気になっていた。なぜ、チャッパル履きなの?
この素朴な疑問を、何人かのネパール人にぶつけたところ、返ってきたほとんどの答えは『裸足効果』。つまり、チャッパル履きだと、すぐに脱げ、裸足になって逃げやすい、というのだ。
ホントか、それ?と思ってしまうが、確かにこちらの人は、裸足に慣れている。村などでは、舗装されていない、小石が転がっているでこぼこ道でも平気で裸足で歩いている。気合を入れるときは履物を脱ぐ人も多い。ガイジンが、高価な登山靴を履いてトレッキングをしている中、地元の人はすいすいと裸足やぞうりで山道を移動している。
靴なんて履くよりも、いざというときは裸足になって逃げるほうが、都合がいいのだろう。
ネパリ・ジャナタ(ネパール国民)の裸足パワーはすごいのだ!
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