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2006年10月26日木曜日

ネパールトレッキング新許可証TRC申請風景と現物



ネパールの新しいトレッキング許可証TRC申請受付が10月21日より始まった。明日10月27日以降、トレッキングルート上にあるチェックポストにて、検問が始まる。

次の画像は、トレッキング許可証外側と内側。





赤線を引いた部分には、個人トレッカーまたはグループは、トレッキング会社に関わる最低1名のフィールドスタッフを雇用する必要がある、というようなことが明記されている。(補足:ガイド1名をトレッキング会社から雇用し、ポーターをトレッキング始発地点・・・例:ルクラやジョムソン・・・から雇用する、という方法であればまったく問題ない)

アンナプルナ国立公園入場料(Rs.2000)や、エベレスト/ランタン国立公園入場料(Rs.1000)を支払うカウンターには、外国人のトレッカーの姿が目立つのに対し、このカウンターでは、外国人の姿は見られない。外国人トレッカー個人では、申請不可、TAAN所属トレッキング会社を通して申請をする必要があるからだ。

TAANに所属していないもぐりのトレッキング会社や、フリーのガイドなどは、知り合いのTAAN所属トレッキング会社から、TRCを買う、という現象も起きている。

しかし、TRCを発行すると、それが記録として残り、最終的には、申請したトレッキング会社に納税の義務が課されることになる。やすやすと代行を引き受け、あとあと膨大な額の課税をされると恐ろしいため、代行申請をためらっている会社は多い。

トレッカーにとっても、トレッキング会社にとっても、果たしてメリットがあるのかないのかわからない新許可証なのだが、はっきりいえることは、明日から個人トレッキングはできなくなるということだ。

それでも、何とかして個人トレッキングを試みたい方はがんばってみるといいと思うが、罰せられる恐れがあるので、違法なことは極力しないほうがよいだろうと個人的には思う。

私たちが申請していると、1人の西洋人風男性トレッカーがやってきて、ややケンカ腰で、TRC受付スタッフに立ち向かっている姿が見られた。

トレッカー(以下T) 「この許可証がないとトレッキングにいけなくなると聞いたが」

スタッフ(以下S) 「その通りです。TRC許可証を申請しガイドまたはポーターをつけなければ、トレッキングにはいくことはできなくなります」

T 「ガイドやポーターは要らないから、その許可証を発行してくれ」

S 「大変申し訳ありませんが、TRCはTAAN所属トレッキング会社を通してでしか申請できません。ガイドまたはポーターのアレンジも、そちらでしてもらってください」

T 「なんだと!オレは、もう何度もネパールのトレッキングに行ってるんだ。ランタン、エベレスト、アンナプルナ方面ともに、経験豊かなんだ。それでも、ガイドやポーターをつけなくてはいけないのか!!」

S 「はい、それがルールですから」

しばらくこんなやり取りが続いていたが、最終的には「じゃあもう、トレッキングには行かん!」と西洋人トレッカーはたんかを切って去っていってしまった。

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