ブログ移転のお知らせ

当ブログは、2021年12月より新ブログにて発信しています。新しい記事については 移転先→新日々のネパール情報 をご訪問ください!今後ともよろしくお願いいたします。

2006年10月12日木曜日

ネパールの運転免許3

~ ネパールの運転免許2 のつづき ~

そして、いよいよ実技試験に臨むのだが、私の番になるまで、1時間ほど待つことになる。女性用には、5本のポールの間隔を少し広めて最後に実施してくれるというので、私も最後まで待つことにしたのだ。間隔が広くなったほうが、運転が簡単になるからだ。

その間やることも無いので、周りを観察しながら過ごす。

父親(らしき人)と一緒に受験に来ている、20歳ぐらいの男の子のなんと多いこと。こちらの人(特に女性)は、成人していても、仕事の面接に、ママやパパと一緒に行く人もけっこういるぐらいなので、若い男性でも、パパと一緒にバイクの実技試験を受けに行くことなど、普通のことなのだろう。

あいているスペースを利用して、適当な間隔でジグザグ運転練習をしているたくさんの人たち。みんな真剣でほほえましい。ちなみに、実技試験に使用するバイクは、自分で調達しておく必要がある。自分のバイクがない場合は、友達から借りたりする。そして、自宅から試験場まで、規則上は無免許の者が、自分で運転して行くことになるわけだ。なんだかむちゃくちゃなルールだが、その点を追求されることはない。

試験場は、大きな通りに面した場所にあるのだが、早朝から、試験の様子を眺めているたくさんの暇人もいる。6時半の時点で、すでに20人ぐらいがぼけーっと眺めていた。ある1人にターゲットを絞り観察していたところ、その人は、約1時間じーっと同じ場所から試験の様子を眺めていて驚いた。他人の実技試験の、いったい何がそんなに彼を惹きつけるのだろう? 大きなお世話だが、早朝の1時間、もっと有意義なことに活用したらどうかと思ってしまう。

試験場に何食わぬ顔で侵入し、受験者たちに、合格祈願の赤いティカ(お祈りなどをした後に、おでこにつける印)をつけては、お布施をもらっているおじいさんもいる。『パシュパティナート(シバ神を祭る、ネパール最大ヒンドゥ教寺院)から持ってきた、ご利益のあるティカはいらんかね』という感じで、受験者のもとをまわっている。

観察していると、半分以上はティカを受け、コイン(1ルピーまたは2ルピー)のお布施を渡していた。つまり、このおじいさん、早朝2時間ぐらいの間で、ざっと100ルピー(約160円)ぐらいは稼ぐのだろうか、などと、いらぬ計算をしてしまった。

ちなみに、2時間で100ルピー稼げれば、ネパール人の給料形態からすると、かなり割りのいい稼ぎとなる。私のところにもやってきたが、ヘルメットをかぶっていたし、祈願不要だったので、断った。

そんなこんなで時間をつぶしているうちに、私の実技試験の番がやってきた。

~ ネパールの運転免許4 につづく

0 件のコメント:

コメントを投稿