~ ネパールの運転免許1 のつづき~
スクーターの実技試験当日。早朝5時半に、試験場を訪れるよう言われていた。試験は6時から始まるという。
余談だが、こちらの人は、朝が強い。大学の講義なども、早朝6時頃から始まることも多い。日の出が早い夏場など、早朝5時頃に、さわやかな声で間違い電話をかけてくる、非常に迷惑なヤツも時々いるほど。(その分夜は早く、夜10時頃のカトマンズ市内は、深夜同然の静まり返った雰囲気が漂う)
ということで、早朝から実技試験を受けに行く。といっても、たいした実技があるわけではないのだ。
約2mほどの間隔に置かれた5本のポールを、ジグザグに通過すればいいだけ。途中、ポールに接触したり、倒したり、足を地面についたりしたら失格。果たして、こんな試験に何の意味があるかわからないのだが、とにかく、これにパスすれば、二輪免許(原付込み)が手に入るというわけ。
試験場近くには、練習用スペースも設けられている。といっても、早朝通行のない普通の道にポールを置くだけの即席練習場。ネタ探しに訪れてみると、早朝6時前にも関わらず、すでに20人程が練習していて、なんとなく、私の気分も高まってきた。
こんな実技なんて、何年ぶりだろう。心地よい緊張感を感じながら、ジグザグ練習をはじめたのだが、すぐにイライラし始め、早々切り上げることにする。
イライラの理由は、順番待ちができないこちらの人たち。私が、前の人との間隔をあけて練習しようと少しでも待とうものなら、左右横から、後ろから、どんどん抜かしていくのだ。後ろからクラクションを鳴らすやつもいる。待ち時間なんて数秒だけなのだから、順番待ちしようよ、という感じだ。
仕方ないので、抜かされないよう、前との距離をおかずに進まなければならず、前が詰まって途中で止まらなければならなくなったりして、ほとんど練習にならなかった。
~ ネパールの運転免許3 につづく ~
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