知人(日本人)に頼まれて、ドティを20着ほど購入しに行った。
ドティというのは、わかりやすくいえば、サリー。インドやネパールの女性が来ている、1m×5mほどの1枚布で、体に巻きつけて着る、アレ。
一般的に綿(ポリエステルも混じっていることが多いけれど)でできた、普段着用のサリーのことは、ドティという。
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ラジャスタン出身のインド人が経営している、よく行く布屋で、ドティを選ぶ。
250ルピー~450ルピー(約400~600円)までのもの、各種。
インド人が接客する店に買い物に行くと、うまくおだてられているうちに(というか、彼らの本心と嘘が、見抜けないうちに)値切ることを忘れ、高めの金額を払ってしまうことが時々あるのだが、この店は、顔なじみの店だし、一着の提示価格も相場なので、ほぼ言い値で購入。
その後、たくさんのドティを持ったまま、知人(ネパール人)のオフィスをたずねる。すると、みんなの目線は、もちろん、私が持っているドティに集中。
ネパール人たちは、こういうとき、すぐに、いくらで買ったか聞きたがる。ガイジンが、正しい買い物ができているかどうか(逆に言うと、ボラれ加減がどの程度か)確かめたがるのだ。
だから、私は、購入平均額をいい、ドティを触らせて質をチェックさせながら、先手で答える。
「ボラれてなんかないわよ。顔見知りの店で買ったんだから」
ネパール人たちは言う。
「値段は相場だね。で、もちろん、1着か2着は、おまけしてもらったんでしょ?」
・・・。
そうだ、その手があったのだ。相場で買い物できたぐらいで喜ぶなんて、何年ココに住んでるんだ、私。
たとえば今回。20着ものドティを一度に購入したようなときには、店の人に、「ねえ、自分用に、2着ぐらい、タダでちょーだいね」と、笑顔でお願いすべきだったのだ。
そうすると、「どうぞどうぞ。どれでもお好きなのをどーぞ」という運びになって、何着かはオマケしてもらえたはずだったのだ。
なのに、相場で買い物できて、チヤ(ミルクティ)を一杯ご馳走してもらっただけで満足して、店を颯爽とでてきてしまった。
ああ、悔しい。なんで、こんな基本的なこと、忘れていたんだろ。けっこうかわいい柄、たくさんあったよなあ。あれで夏用のクルタ(パンジャビ・ドレス)作っても、よかったよなあ、と、未練がましい思いが頭をよぎる。でも、いまさら、もう遅い。
『大量買いをしたら、一割はオマケをもらわなきゃ損』
この教訓を胸に、次回の大量買いに臨みたい。
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