調理にはガスよりも『かまど&薪』を使っている人のほうが多いこの国。カトマンズ近くの村に住んでいる知人(ネパール人)宅でも、普段の料理作りは、薪を使っている。ガスコンロも一応あるけれど、薪を使った方が断然おいしいご飯が炊けるから、ガスはほとんど使わないそうだ。
都市部にも、日本のような都市ガスのシステムはないから、家でガスコンロを使うには、ガスが充填されているガスシリンダーを購入する必要がある。
私のうちにも、このシリンダーが2本ある。1本はガスコンロにつないでいて(写真参照)、1本は予備として置いているのだが、大晦日の日に2本ともカラになってしまった。ずっと前に、1本はカラになっていたので、早めに充填しておかないとなあ、と思っていたのだが、まだ残り1本あるし、、、と後回しにしていたのがいけなかった。
ガスを求めに、あわてて近所のガス屋を何軒か周ってみたが、どこも在庫のガスがないという。
...困った。
「お願い!本当は出し渋ってるんでしょ?少し高くてもシリンダーごと買うから、売って!!」(*1)
と頼み込んでも、今回は通用しなかった。本当に、ないというのだ。
*1 在庫が少ない時は、ガス充填だけの客には売り渋る店も多い。しかし、『シリンダーごと1本買うから』というと、今まで出し惜しみしていたのが嘘のように、店の奥から喜んでガスを持ってきてくれることも多いのだ。
仕方がないので、ヒマラヤン・アクティビティーズのオフィスでお茶沸かし用に使っているガスシリンダーを、私の自宅用に持って帰る。
でも、このせいで、オフィスではお茶が沸かせなくなってしまった。
スタッフが探し回り、昨日、一軒売ってくれるところを見つけたので、シリンダーごと1本購入。
物がなくなると、どの店でも入手不可能になってしまうこの国。
『そなえよつねに』(ガールスカウトのモットー)を思い出し(*2)、面倒くさがってガス充填を延ばし延ばしにしていた自分を、新年早々戒めた。
そして、その初自戒成果を発揮すべく、灯油ストーブ(写真)の灯油がなくならないうちに、早速本日、購入しに行ったのだった。
*2 子供の頃、ガールスカウト活動をしていて、意味も分からない小さな頃から、「そなえよつねに」というモットーを覚えさせられた。この国で暮らていると、この言葉の大切さを身にしみて感じることがよくある。
余談。
『かまど&薪』を使って生活しているカトマンズ近郊に住む知人(ネパール人)から、けっこう本気ですすめられてしまった。
「既成のかまどが1000ルピー(約1600円程度)で買えるから、この際かまどを買っちゃえば?家に簡単に設置できるし、ガス代かからないし、何より、薪で炊いたご飯、おいしいよ」
・・・うーん、微妙。確かに、薪生活もあこがれるけれど、フラットを借りて生活している身としては、ちょっと現実的ではないよなあ、、、。
0 件のコメント:
コメントを投稿