夕方5時過ぎ。近所の八百屋にいたときのこと。
突然あたりが薄暗くなり、吹き荒れる突風。木、電線が揺れ、ゴミと砂埃が巻き上がる。近くでたき火をしていて、風にあおられた炎が、一階建ての建物よりも上まで大きく燃え上がる。
トタン屋根がバタンバタンとあおられる音が聞こえる。何かがガッシャーンと落ちた音も聞こえる。
こんな状態がしばらく続き、通行人は皆、空を見上げながら、店の軒下に避難。
子供達は口々に「地震が来たー」と怯え、大人たちに「地震じゃないよ!」と諭されるも、子供も大人も不安そうな表情。
通りで遊んでいた、八百屋の店主の娘(12~13歳)は、店に駆け込んでくると母親にしがみつきながら、「怖いよー」と泣き出した。
今回のこの嵐は、地震とは関係ないけれど、皆、確実に地震のことを思い出していた。
そろそろあの地震から1か月。ネパールの暦では、5月26日(ジェト月12日)が、一ヶ月目の節目にあたる。小さな余震はまだ続いているが、休校となっていた多くの学校も5月31日から再開するところが多く、日常が戻ろうとしている。
でも、地震が人々の心につけた不安というつめあとは、なかなかぬぐえそうにない。
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突風が吹き荒れた後、雷、豪雨と続き、最後に虹が現れていた。
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