2015年9月7日月曜日

パシュパティナートの電気火葬炉

 
ヒンドゥ教寺院のあるパシュパティナート。聖なるバグマティ川の川岸には野外火葬場がある。
 
火葬の様子を一部始終眺めることができ、観光地のひとつにもなっている。
 
不謹慎のようにも思えるが、外国人観光客のみならず、火葬の様子を対岸からぼーっと眺めている現地人も多い。
 
日本では絶対に見ることのできない様子に、感極まって涙する人を何度も見てきた。死生観を考えるきっかけとなった人、価値観自体が変わった人など、たくさんいることだろう。
 
 

バグマティ川で身体を清め、儀式を執り行った後、薪に乗せられたご遺体の口に、遺族の男性が点火する。途中何度か薪をくべ、完全に火葬が終わるまで数時間かかる。

こんな火葬の様子が、変わろうとしている。



だいぶ前から建てられていた、野外火葬場近くの施設。ここには、インドの技術を取り入れた、ネパール初の電気火葬炉が2つ設置されている。(インドが初めて電気火葬炉を設置した際には、日本の技術を取り入れたそうなので、ここのも間接的には日本の技術に近いのかもしれない)
 
≪施設関係者の許可を得て撮影≫


  
先週、身元不明のご遺体の試験火葬に成功し、9月18日(アソジ・エクガテ)より本格稼働開始と。

火葬料は未定だが、従来の野外火葬代よりも安い、約3,000ルピー程になるだろうと。

火葬時間も、従来の数時間から約1時間前後と短縮になる。

川岸にあるため、従来通り、川でのお清めも含め、火葬前後の儀式も執り行える。炉に入れる前の、ご遺体の口への点火儀式や、火葬後川へ灰を流す儀式なども含めて。(点火については、形ばかりの儀式になってしまうが)

停電が多いカトマンズ。途中で停電して火葬が中断してしまうことはないのか、と、施設関係者に素朴な疑問をぶつけると、大型発電機を備えているので問題ない、とのこと。

野外火葬場の場合、昨今、薪の調達が難しいこともあるようで(環境面、技術面、費用諸々の事情で)、電気火葬炉の本格稼働後は、火葬方法が少しずつシフトしていくのかもしれない。

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