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2015年9月28日月曜日

薪調理の強み

 
引き続きガソリン不足中。
 
不足しているのはガソリンだけでなく調理ガスも。一般家庭はもちろんのこと、レストランは営業縮小せざるを得なくなる状況にまで陥っているところもあり、深刻だ。
 
昼過ぎ、外出ついでに立ち寄った、よく行くダルバート屋。普段、肉メニューはヤギ肉のカレー、鶏のから揚げ、そして、運がいいと川魚のフライもあるのだが、今日はヤギのカレーしか作っていないと。
 
理由はガス不足。ご飯とダルスープ、それに野菜のおかずとアチャールという基本メニューは絶対必要だけど、おまけの肉メニューを何品も作っているほどガスに余裕がない、とのことで、皆が大好きなヤギ肉のみを調理したのだと。しかもかまどで。
 
「時間がかかるから、朝5時から準備したわよ」と女将。屋外に簡易かまどが設置されていて、残り火が燃えていた。
 
カトマンズといえども、郊外に行けばまだガスより薪を使っている家も多い。カトマンズ在住者でも、実家がある村に帰れば、未だ日常的にかまどを使う生活の人がほとんどではないかと思う。
 
都市部では燃料調達の難しさはあるけれど、かまどの 扱いに慣れており、すぐに切り替えられるのはネパールの人たちの強み。
 
薪の方がおいしく調理できるので、カトマンズ市内には、ガス不足時に限らず、日頃から「薪調理」をウリにし ているローカルダルバート屋も多い。
 
 
 
本日午後のインド大使館近くの様子。輸送をストップしネパールに圧力をかけているインドへの抗議行動のため、学生団体が集結。
 
一昨日も、インド大使館周辺で抗議行動のため集結していた同団体を目撃していたのだが、このときは、ディロとグンドゥルック(丘陵・山岳地方に住む ネパールの人たちのソウルフード)を薪で作って食べるというパフォーマンスをしていたということを、ニュースで知った。
 
ガスや食料をインドから輸送してもらえなくても、私たちには、ディロ(※1)とグゥンドゥルック(※2)と薪があれば生きていける、と。
 
逆境に強い人たち。でも、この状態が何日も続くと、やっぱり困るなあ。
 
※1 ディロ:そばがきのようなもの。ソバの実やとうもろこしを石臼で挽き、粉状にしたものをお湯で練って食べる。
 
※2 グンドゥルック:青菜を乾燥・発酵させた保存食。
 
 

 
 

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