2013年3月10日日曜日
シバラトリの一日
シバラトリの日に出歩くと、小道では子供たちが通せんぼをして待っている。
自宅から、大通りに出るまでのわずか400mほどの間に5か所ほどの通せんぼに遭遇。
子供たちは、小銭を渡すまでなかなか紐をどけてくれない。あらかじめ用意していた硬貨を少しずつ渡しながら、 大通りへ抜ける。
今日はシバ神の誕生日。
シバ神が祀られる、ネパール最大のヒンドゥ教寺院・パシュパティナートには、毎年ネパール国内だけではなく、インドからもたくさんの参拝者が訪れる。
歓喜あふれ、パシュパティナート近くの路上で踊る人々。
周辺の混雑はひどく、パシュパティナートのかなり外側から車両規制がしかれ、車両通行止めとなる。
このため、カトマンズ市内~空港間の移動に遠回りの迂回路を利用しなくてはならず、迂回路に車が集中するため渋滞し、移動する時間によっては、1時間近くかかっていた。
・・・
夜、パシュパティナート寺院はじめ、シバ神を祭る寺院では一晩中火を焚き、シバ神へのプジャが行われる。
街中では、庶民たちが近隣同士集まり、道端でたき火を囲み、歌ったり、踊ったりする光景が見られる。近所からも、ネパール太鼓のマーダルの音や、手拍子の音が夜遅くまで聞こえていた。
たき火の火でシバ神へのお供え物でもある、ハルワ(甘い食べ物)やタルカリ(おかず)を作り、たき火を囲む近隣たちに配っていた自宅近所の人。
昼間、子供たちが通せんぼをして小銭を集めるのは、たき火をするための薪や、シバ神へのお供え物(と称したお菓子)を買うためでもあるのだ。
「行く先々で子供たちにたかられた!ネパールはなんて国だ!!」と怒りをあらわにしている旅行者を毎年見かけるのだが、子供たちが楽しみにしている風習の一つであることを、知っていただきたい。
ところで、近年(だと思うのだが)、旅行者エリアのタメル地区では、「♪シーバー、パルバティー、シバラットリ~♪」と抑揚をつけながら口ずさみ、竹ざるにシバ神の絵を飾り皆で持ちながら、ホテルやレストランを周る子供たちの姿をあちこちで見かける。まるで、ティハールのバイロやデウシのように。
おひねりをもらうまでは絶対に立ち去らない。
ティハールの時と違って、住宅街では見かけたことがないので、タメル限定の新しい風習なのだろうか。
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シバラトリ…。
返信削除まだ「ネパールの父」から教わってない行事です。
400メートルに5箇所の検問とは、なかなか手強いですね。
でも、みんなかわいい(^_-)
通りすがりの人がくる間、縄跳びもできそうです。
チル