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2005年10月22日土曜日

猫の仕事



今日は、ネパールとはあまり関係ない話。

ウチの飼い猫は、よく、外でネズミを捕まえては、家の中に持ってくる。

獲物のネズミは、体調20cmほどとかなり大きく、黒々とした毛がフサフサしているヤツが多い。日本でいうと『トブネズミ』になるのだろうか。

狩をして得た物をご主人様(私)に見せたい、という猫の習性だから、しかたないことなのだが、ズッシリ重いネズミの死骸を始末するのは私の役目で、いつも気が重い。

昨日は、私のスクーターの上に、見慣れない小動物の歯付頭蓋骨の一部が乗っていて、驚いた。

多分、ダサインの時に生け贄にされたヤギの頭(の一部)がどこかに転がっていて、それをウチの猫が拾ってきたのだろう。

片付けている姿を大家に見られ、言われてしまった。

ビーチャ(注1)はよく、庭にもネズミを持ってきてるよね。この前も、大きなネズミが2匹、死んでたよ。

そうか。室内に持ち込むだけでなく、庭にも死骸を残していたのか、と、はじめて気づく。そして、その始末をしてくれている大家に対して、少し申し訳なく思う。

ウチのビーちゃん(注1)が迷惑かけていたなんて、知らなかったわ。

と大家に言うと、

全然気にしてないよ。それが猫の仕事だからね。

と、好意的な返事(注2)を返してくれた。

確かに、ネズミを狩るのが猫の仕事であるし、そういう野性的な猫が、猫らしくていいと思うのだが、室内で、ネズミの死骸を片付けたり、正体不明の小動物の骨を見るのは、もうコリゴリだ。

・・・ということで、鈴付首輪(注3)をつけることにした。

これで、ウチの猫がネズミを捕まえる前に、ネズミが気づいて逃げてくれるはずだ。

『猫の仕事』を奪ってしまうのは、かわいそうな気もするが、こればかりは仕方ない。

注1:ネパール語で猫のことを『ビラロ』、ヒンディ語で『ビッリ』という。『ビラロ』『ビッリ』の『ビ』に『ちゃん』をつけたのが、ウチの猫の名前、ビーちゃん。でも、大家が呼ぶと『ビーチャ』となる。

注2:こういう返事をきくと、ここがネパールでよかったなあ、と思う。日本だと、ネチネチ言われてしまうのだろうか?

注3:ペット関連商品は、ネパールでは高い。だから、今年始めに帰国した時に、100均で、鈴付首輪を買ってきていた。

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