今日は、部分日食だった。それが理由で、ネパールでは、突然の休日となった。
以前は、日食の日はあらかじめカレンダーにも休日と記されていたようだ。しかし、最近休みが減らされているネパール。しかも、2月に政変もあって、いろいろシステムも変わった。
このため、今年(ネパールの今年2062年は西暦の4月半ばから始まった)は、日食を休日扱いとするかしないかビミョーなところで、平日扱いとなっていたようだ。でも、数日前になって、「やっぱり休日にしちゃえ!」ということになったようだ。絶句、、、。
この日食、『パットロ』(*注)と呼ばれるカレンダー(日常使うカレンダーとはちょっと違う)には、しっかり明記されている。
*注:パットロとは、簡単に言うと、主にヒンドゥ教の司祭に携わる人たちが携帯するカレンダー。月の満ち欠けから、占星術に関わることまで、掲載されている。
これによると、今年(というのは西暦の今年じゃなくて、ビクラム暦2062年のこと)は、今日を含めて日食/月食が合計3回あるらしい。
次回の月食は2005年10月17日17:17から始まる。重なる部分が大きくなるのは17:49、終了は18:20。
日食は2006年3月29日17:04から始まる。重なる部分が大きくなるのは17:43、終了は18:11。
上記時間はいずれもネパール時間。
また、突然の休みが発表されるかもしれない。注意しておこう。
さて、部分日食があった今日。日食が始まる12時間前から断食を始める人たちも大勢いた。
日食中は、騒いだり、性交渉を持つことも不可。寝たり、トイレに行ったりしてもいけない。 (短い時間だから、がまんできるよね)
日食終了後、沐浴をし体を清め、室内にある汲み置きの水(水道が引かれていない村の家などでは、朝、水汲みをし、室内の水がめに水を溜めます)を全て捨て、きれいな水を汲み直す、信心深い人たちも、いた。
水を汲み直す人の中には、『日食の光線に当たった水は縁起が悪い』と信じている人も、いるようだ。日本でも昔、日食は不吉なもの、としてとらえられていたことがあったようだから、何となく納得もいく。
ところで、日食というと、部分的なものであっても、見てみたくなるのが人間というもの。
でも、ちょっと待った!むやみやたらに、見てはいけないのだ!!(目が痛くなるからじゃないよ)
星座によって、見ていいか悪いかが決まっているのだ。日食を見ると、『いいことが起こる』『財産が増える』星座もあれば、『心配事が増える』『浪費しやすくなる』『病気になる』ので見てはいけない星座もある。
なんだそれ、と言いたいところだが、占星術に基づき記されているものだから、信じることにしよう。
ちなみに、私は、西暦の誕生日では『いて座』だが、こちらの占星術によると、『しし座』であることが判明している。『しし座』は、今日の日食は見てはいけない星座として記述されていた。
ネパール語がわかる方、写真を拡大して、自分の星座を調べてみよう。
それにしても、科学の進歩が進んでいる今なら、このような月の動きも簡単に把握することができるけれど、大昔の人は、どのようにして、星や月の周期を知っていたのだろう。本当に不思議だ。
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