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2005年10月6日木曜日

ルクラ空港滑走路にまつわる話



ネパール、エベレスト街道トレッキングの始発地点となることの多い、ルクラ(Lukla:標高約2800m)。

ここにある空港は、とても怖い。写真は、カトマンズからルクラに向かい、着陸する直前の様子。滑走路が見えてきたところ。この滑走路、舗装されたのはつい最近のこと。

山の緩やかな斜面を利用して、一本の滑走路が作られているのだが、全長おそらく500mもなく、非常に短い。着陸するときは上り斜面を利用することで、自然と速度が落ち、離陸するときは下り斜面を利用することで、自然と加速度がつくよう、滑走路の距離が長くなくても間に合うように、工夫されている。



滑走路が切れたところは、もう崖。先は山。一歩間違ったら、谷底に落ちるか、山に激突するか、どちらかの運命をたどることになり、恐ろしい。

このため、霧や雲の影響で先が見えないときは、すぐに欠航となる。雨期中などには、一週間ずっと欠航が続くことも、めずらしくない。カトマンズ発ルクラ行きのフライトが、ルクラ間近まで飛んだものの、視界不良のためカトマンズに引き返す、というようなことも、よくある話。



さて、先日、テレビで、フライト欠航時のルクラ空港の様子を流していた。視界不良の影響で、ルクラ発着便全便欠航となったある日のこと。空港職員や地元の人が、滑走路でサッカーをしながら、楽しんでいる様子だった。

フライト欠航になり、トレッキングに出発できない外国人トレッカーたちがカトマンズで残念がっているとき、ルクラでは、そんなことをしていたのだな!

山腹のこの地域に、平坦な広い場所などあるはずがない。そこで、滑走路がグラウンドに早代わりする、というわけのようだ。なんとものどかな光景。

ボールを思いきり蹴ったら、滑走路先の崖下に消えていきそうで、少々心配だけれど。

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