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2005年7月15日金曜日

ナムチェ行きの目的



ナムチェに行ったのは、『ちょっとしたお仕事』があったから。

私たち、ピンバッジの販売もしている。観光の記念に世界各国で売られているピンバッジ。このブログをご覧のみなさんも、ひとつやふたつ、必ず持っていることと思う。

2003年10月、一組の50代日本人ご夫妻(Mご夫妻)が、私たちのガイド&ポーターと共に、カラパタールトレッキングへ行かれた。

世界各国でトレッキングを楽しまれ、その記念にバッジを集めているM氏。ネパールでも、エベレストトレッキングの記念にバッジを探されたそうなのだが、これ!といったものがなかったそうだ。

『だったら、私が投資するから、君たちがバッジを作ってトレッキングルートで売りなさい』という話になり、実施することに。(実施までにはいろいろ紆余曲折あったのだが、そこは割愛)

バッジの図案は、M氏が考えてくだり、それをネパールで作ることになった。

実は、ネパールにも土産用ピンバッジがないわけではない。タメルの書店などには、何種類かのバッジが売られている。しかし、これらは全てインド製。

ネパールにもバッジを作る技術はあるのだが、インド製のように精密な技法は施せない。見るからに『手作りそのもの』、の出来となってしまう。はっきり言って、雑。色がはみ出てしまったり、中心がずれていたりと、『なんで、こうなるかなあ(絶句)』というような出来のものがほとんどで、インド製と比べると、がっかりしてしまうほど、質は落ちる。よく言えば、『同じデザインなのに、ひとつひとつ出来が違って個性がある』のだが。

(* ネパール国内で、ネパール人が使用するピンバッジは、ネパール製が多いようだ)

私がツーリストの立場で、土産にピンバッジを買う場合、やっぱり、質がよくて価格も安い、いインド製に手が伸びるよなあ、と思いつつも、私たちは『ネパールでの製作』にこだわった。(だって、ネパールの土産がインド製だなんて、おかしいじゃないですか)

試行錯誤を重ねて、念願の、(がんばった甲斐ある、割と質のいい)ネパール製バッジを作ることに成功した。

前置きが長くなったが、エベレストが描かれたバッジは、2種類ある。

1つは、夕陽に染まる紅いエベレスト。もう1つは、深い青色の空にそびえる、白いエベレスト。

これらは、エベレストトレッキングルート限定で、販売している。バッジの発案者であるM氏のこだわりでもある。エベレストがデザインされたバッジを、カトマンズで手軽に手に入れられたら、つまらない。エベレストトレッキングルートを歩き、エベレストを生で見て初めて、バッジを手にする意義と価値があるのだ。

2004年3月から、ルクラとナムチェのロッジ計3件に、バッジを置かせてもらっている。今回ナムチェまで行ったのは、その売り上げ回収と、バッジを置いてくれるロッジを新しく開拓することが目的だった。

地道な交渉の結果、ルクラ2軒、ナムチェ4軒の、計6軒のロッジでバッジを売ってくれることになった。

1個250ルピー。ディスカウント不可。ネパール製なので、質がいいとはいえないが、一個一個違う顔をもつ、味のあるバッジ。

エベレスト方面へトレッキングへ行かれる際には、是非買ってください!

ちなみに、『アンナプルナ方面トレッキング関連バッジ』『カトマンズにある寺院関連バッジ』なども、私たちのオフィスに置いてある。こちらは1個200ルピー(ディスカウント不可)。

バリエーション豊富で、他では入手不可能なバッジ。

ネパールの記念に、いかがですか?

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