2005年7月14日木曜日
ナムチェ往復トレッキング
7月11日~14日まで、カトマンズ発ルクラ~ナムチェバザール往復トレッキング(+ちょっとお仕事)をしてきた。
ナムチェバザール往復トレッキングは、最低でも4泊5日かけるのが普通だが、あまり長い間カトマンズを不在にできないので、3泊4日のやや強行トレッキング。
[行程]
7月10日(日):カトマンズ発予定がルクラ行きフライトキャンセルのため翌日出発に延期。
7月11日(月):ほぼオンタイムでカトマンズ発ルクラ(標高約2800m)着。17時半ナムチェバザール(標高約3440m)着。(ナムチェ泊)
7月12日(火):ナムチェバザール→シャンボチェ(約3800m)→クムジュン(約3790m)→エベレストビューホテル(約3850m)→ナムチェバザール(約3440m)。(ナムチェ泊)
7月13日(水):ナムチェバザール→ルクラ。(ルクラ泊)
7月14日(木):ルクラ→(国内線移動)→カトマンズ。
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信頼度が落ちるのを覚悟で書くと、実は私、ネパールでのトレッキングはこれが初めて。
ヒマラヤン・アクティビティーズのお客様には、トレッキング行程案のアドバイスをしているのだが、ベテランガイドたちから得ている情報で、私の実体験に基づいているものではない。
主流トレッキングルートの所要時間、ルートの特徴、気温、ルート上から見える有名な山やその高さなどの情報は、ガイドよりも把握している(と思うが、そんなワケないか)のだが、実体験に基づかないアドバイスは、説得力に欠ける。
今回、ルクラとナムチェに用事(この用事の話はまた後日)もあり、これを機に、出かけてきた。
さらに、信頼度が落ちるのを覚悟で書くと、日本でも登山経験のない私。記憶にあるのは今から約15年強前、中学2年生の時遠足で行った、大山登山と、高校2年頃に行った、高尾山ハイキング程度。
大学では登山部に入ろうと思っていたのだが、山とは全く逆の釣サークルに、何を血迷ったのか入ってしまい(半年でやめたが)、若かりし頃登山をしていた父親にひどくがっかりされた記憶もある。
話がそれたが、標高2200m(ナガルコットのおよその標高)以上には上がったこともない。標高約1400mのカトマンズから、2000m以上高いナムチェバザールまで一気に登ると高度障害が出るのではないかと心配していたが、空気の薄さを感じることもなく、元気にナムチェへ到着。
翌日、富士山よりも標高がやや高い、シャンボチェやクムジュンを周ったが、ここでも体調に変化なし。むしろ、おいしい空気を吸いながら、カトマンズにいるときよりも、体の軽さを感じた。
以前は、かなりハードなネパールダンスを毎日習っていたので、足腰鍛えられていたが、ダンスをやめて2年以上経つ。しかも、最近は歩いて行ける距離の移動にも、スクーターを使ってしまっているので、ほとんど歩くことのない暮らしをしている。
こんな運動不足の生活ぶりなので、絶対に、2日目には体を動かせないほどの筋肉痛になるだろうと覚悟していたのだが、筋肉痛を感じることもなく、久々に流す汗に心地よさを感じながら、トレッキングを終えた。
雨期中のトレッキング。シャンボチェ、クムジュンを周った2日目は、一日中、前も見えないような霧の中を歩くことになったが、これがまた幻想的だった。
3日目の朝には、期待していなかったエベレストも見えた。(タンボチェに続く道の途中にて撮影)
本日、カトマンズに戻ってきて、ガイドに、雨にぬれ、緑輝くトレッキングルートやナムチェの画像を見せた。すると、ガイドの1人が、タメイキをつきながらこういった。
『こんなにきれいな緑の山々を、このルート上では見たことがない!』と。
ヒマラヤがよく見えるシーズン中には、毎月最低一回はナムチェ方面に行くガイドの彼だが、乾期の山は茶色一色。緑色の木々はほとんどない。見慣れた茶色い風景とは全く違う、緑一色の山々をパソコンのスクリーン上で見、『僕の知っているエベレスト街道ではないみたいだ』と、繰り返していた。
雨期中のトレッキングでは、ヒマラヤの眺めはあまり期待できない。何日間もフライトキャンセルに見舞われる心配もある。が、トレッカーがほとんどいない(私が今回出会った外国人トレッカーは道中2組だけ)ため、雨にぬれる鮮やかな、そして静かな景色を独り占めできる、という特典もある。
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