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2006年2月21日火曜日

温泉

カトマンズで私が住んでいる家のシャワールームには、バスタブはついていない。たとえ、バスタブがあったとしても、年間を通して水不足のカトマンズ。思う存分熱いお湯をじゃばじゃば流しながらお風呂につかるなんて、なんとなく心苦しくてできない。

お湯の心配のない場所で、気兼ねなくじゃばじゃばお風呂につかるから、リラックスできるのだ。

ということで、南九州にある祖母の家に行くといつも、近くに住む叔父に、地元の温泉に日帰りで連れて行ってもらう。

最近のお気に入りは、もう本当に『地元の温泉』という雰囲気が漂う、とてもシンプルなつくりの白鳥温泉。ここには、天然蒸し風呂と、露天風呂しかなく、オシャレ度はきわめて低い温泉なのだが、この素朴さがなんともいえずよい。

最近は、日本全国いろいろなタイプの温泉もあって、スチームサウナ的なものもたくさんあると思うが、白鳥温泉にあるような『天然』の蒸し風呂は、国内に3つしかないという。

雨降りの平日に行ったせいか、利用客は私1人。完全貸しきり状態の蒸し風呂内に寝っころがりながら、思う存分汗を流して、満喫した。

ネパールに住んでいると、なぜか、体を虫に喰われてしまう機会が多くて、1月末に衣替えをした際、(なぜか)太ももの後ろ側を喰われてしまっていた。

まだ少し痒く、跡も残っている。

皮膚病の人のような、虐待後のような、そんな跡がかなり目立つので、実は、温泉はあきらめかけていたのだが、「皮膚病専用の湯船がある温泉がある」という叔父の声に、がぜん乗り気になった私。

そこで、上記の白鳥温泉の後にはしごしたのが、新湯温泉

ここも、オシャレ度はゼロ。でも、そこがいい。

乳白色のお湯と、硫黄の強さが売りとのこと。以前には強い硫黄臭のために死者が出たこともあるそうだ。

皮膚病に効くお湯は、健常者の入浴は禁止との貼り紙がしてあったが、入ってみる。太もも後ろの虫食い跡だけではなく、ネパールの水が合わずに手あれがひどくてぐじゅぐじゅになったこともあるぐらいなので、皮膚疾患患者として、通用するだろう。

普通の湯と違って、すごい量の湯の花が浴槽にこびりついているし、お湯の噴出し口には、硫黄の塊がごろごろできていて、本当に効きそう。

皮膚疾患への効果は、1回だけの入浴では期待できないだろうが、湯上り後の肌のしっとり感にかなり満足した。

ネパールのトレッキングルート上にも、温泉があるところはあるが、衣類着用の上でつからなくてはいけないところが、なんとなく面倒くさい。どのロッジも日本のような温泉つきだったら、喜んで出かけていくのになあ、なんてことを考えてしまった。

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