チャリコット再訪2:シンドゥパルチョークで発生した地滑りの爪痕 からのつづき
7年前は気づかなかったのだが、どの店の店頭にも、写真のような黄土色のスティック状のものがぶら下げられている。
行きは素通りしたのだが、気になって仕方がない。
同行者曰く、「木製のしゃもじ」ではないか、と。それにしては平たさに欠けるが、靴べらのように先が丸みを帯びたものもあり、確かに、しゃもじのように見えなくもない。
では、帰りに土産に何本かかっていくか、などと話していたのだが、翌日の帰り道、店の近くに車を止めてみてみると、木しゃもじでもなんでもない、「チュルピ」であることが判明。
チュルピとは乾燥チーズのことで、高地での保存食&栄養食として食べられていて、味はあまりせず、とにかくひたすら固い食べ物。
通常、キャラメル角に切られたものが売られていて、こんな棒状の長いものは初めて見た。
このあたり、チーズを作るには適した気候だそうで、この先のジリ周辺には、スイスの支援で作られたチーズ工場があるときいたことがある。
そう考えると、チーズの一種であるチュルピがこのあたりの名物であってもおかしくはないので、納得。
しかし、チュルピは私自身が好きではないし、「ムデ産の木しゃもじ」を土産に買う気満々でいたので、少しがっかりしてしまった。
ところで、この少し先の、カリドゥンガ(標高約2600m)では、天気が良ければロールワリン連峰やランタン連峰までもが一望できるようなのだが、この周辺一帯、行も帰りも深い霧に覆われ、ヒマラヤの眺望どころか、一寸先も見えないような状況がつづいた。
でもこんな景色の中の移動も、幻想的で気持ちいい。
つづく。
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