告知通り、本日ネパールバンダ(ネパール全国規模のストライキ)実施された。約9か月ぶり。
記録もかねて、本日のバンダレポートを。
カトマンズ市内、走行する車両はほとんど見られず、だだっ広さが強調される道路。普段は多くの車両で混雑しているのだが。
通りに面した店はほとんどシャッターを下ろし、タメル地区もこの通り。
緑ナンバープレートの旅行者専用車両への通行妨害はしない、ということだったが、実際には完全に守られるはずもなく。
早朝の空港への移動、まだ暗いうちなら大丈夫だろうと、バンダ支持者からの通行妨害を避けるため、朝4時半過ぎに車を手配していたところ、旅行者専用車両だったにも関わらず、空港近くで妨害を受けたと。
仕方がないので車だけ引き換えし、徒歩で空港まで移動した、という連絡から、1日が始まる。
日中の空港~市内移動には、ネパール観光局が手配する、警察同乗の臨時シャトルバスを利用。バンダなどの非常時に限り、主要ホテルや旅行者がよく訪れるエリア(タメルなど)を中心に、市内各方面行3~4コース運航される。
ネパール人・外国人同料金で、運賃200ルピー。車内、かなり込み合っていたとのこと。
けっこう便利なので、普段から運行してくれるといいのに、といつも思うのだが、平常時には採算は取れないのだろう。
バンダの日は、人力車の稼ぎ時。普段は走行エリアが限定されているが、バンダの日は、各地に出現する。エンジン付き車は攻撃対象になるが、自転車なら大丈夫であることも多いため。
バンダによっては、人力車さえも攻撃対象となることもあるのだが、今日は妨害対象にはなっていなかった様子。
カトマンズ空港前にはたくさんの人力車とリヤカーが待機していたとのことで、空港からの移動予定があったガイドの中には、人力車を使った者も。
人力車、とても助かる存在なのだが、上り坂に弱い、という欠点が。
多くのリキシャワーラー(人力車こぎのおじさん)が、上り坂に差し掛かると、自転車を降りて押し始める。その際、乗客もおろされて、坂が終わるまでは歩いて移動させられる、なんてことも多い。
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バンダの影響を受けたのは、カトマンズだけではない。
アンナプルナ方面トレッキングを終え、フェディからポカラまで車両移動予定があったガイドたち。ポカラまで歩く覚悟でダンプスから早朝下山を始めたそうなのだが、たまたまフェディで車が見つかり、途中通行妨害されないことを祈りながら、恐る恐る利用。
何とかポカラまで無事戻ることができて、ホッとしたそうだ。
ツーリストバスも、カトマンズ~ポカラ間運行分は、多くが通常運行していた。しかし、カトマンズ~チトワンは1車のみ運行。いずれも、道中ほとんど通行車両がないため、順調に目的地に到着できたとのこと。なお、チトワン~ポカラ間はすべて運休だった。
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バンダ、体験したことのない方にとっては、「1日中緊迫ムードが漂って、危険な日」というような印象を受けてしまうかもしれない。しかし、そんなことは全くない。
普段は排ガスがひどいカトマンズだが、バンダの日は車が走らないため、空気も澄み、徒歩で出歩く分にはもってこいの日となる。
道は歩行者天国状態となるので、子供たちが道いっぱいに広がって、サッカーやクリケットを楽しんだり。
以上、本日の写真はすべて、各地に出ていたスタッフたちによる撮影。
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長くなってしまったのだが、バンダのたびにいつも書いている農家のおばさんの話も、また書いてしまおう。
毎朝7時半過ぎに、自宅まで搾りたての牛乳を届けてくれる、郊外に住む農家のおばさん。本日バスが走っていないにもかかわらず、いつも通り到着。片道2.5時間かけて、歩いてきてくれたのだ。
毎日20軒ほどに配達しているそうで、1日でも休んで大量の牛の乳を捨てるよりは、何時間かかっても配達したほうが、無駄にもならないし収入も得られるからね、とおばさんはいうのだが、それにしても、プロ意識(?)には毎回感心するばかり。
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