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2006年9月30日土曜日

血みどろの地面と生首

私たちの事務所が入っている建物の裏には、車が何台か止められるスペースがある。
ここで、毎年、ダサイン8日目(アスタミ)の日に、隣人がヤギを絞めるのだ。もちろん、ダサイン祭の主役、ヒンドゥ教のドゥルガ女神に捧げるため。

昨日、それはそれは激しい、ヤギの悲痛の泣き声が響き渡っていたのだが、本日ぱったり止んだ。そのかわり、敷地内は、鮮血の海。アスタミの今日、儀式を行ったようだ。絞めたらすぐに溜まった血を水で洗い流してほしいものだが、解体作業に忙しかったのか、放ったらかしのまま。

生々しいので写真はとらなかったのだが、こういう光景を、この国では当たり前に見ることができる。

ローカルな肉屋に行けば、ダサイン祭のときに限らず、普段でも、生き物を絞めるシーンは普通に見られる。肉屋の前には絞められ待ちのヤギや鶏がたくさんいて、時間になると首を落とされ、毛をむしられるのだ。もちろん、その辺には血が飛び散る。

その後、見せしめのように、ヤギやいのししの生首が台の上に置かれ、それが肉屋の目印となる。

余談だが、川のそばでは荼毘に付される人が、薪の上で焼かれているシーンを、間近に見ることができる。短時間で人を焼ききれる工場のような火葬場など、ない。
日本人の価値観からすれば少々グロテスクで、リアルすぎる『死』の現場だが、こういうシーンを日常身近に感じることができるこの国では、人の血がみたくて、友達を殺してみた、というような、近頃の日本でありがちな青少年の犯罪は、きっとこれからも、おこらないだろうなあ、と、いつもこの時期になると思う。

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