~ 曜日にまつわる俗信1 のつづき~
俗信によれば、『土曜の出発』は良くない。つまり、メールがネパールから出発する(送信される)のもよくない。重要なメールであるだけに、縁起のよい日に送信したほうが良いに決まっている。それは、月曜日。と考えたわけだ。しかしなぜ、月曜日の送信がよいのか?
昨日付けのブログに書いたとおり、こちらの俗信によれば、月曜は畑仕事に適した日 → 月曜日に種を蒔けば、作物が良く育つ → つまり、ビジネス拡大にも結びつく → ということで、げんをかついで月曜に送信しよう、という思考回路に至ったらしい。
ずいぶん強引なこじつけ方であるような気もするが、とりあえず期限に余裕はあったので、メールは月曜日に送信することにした。果たしてそのせいなのかどうなのか、先方から良い返事が来て、やっぱり俗信を守ってよかった、と、納得しているネパール人スタッフたちに、なんだかおかしくなってしまった。
~ 余談 ~
曜日にまつわる俗信を気にするスタッフの1人が、このダサイン祭(毎年10月頃にやってくる、ヒンドゥ教最大の祭)を前にして、バイクを買い換えることになった。昨日木曜日、新しいバイクが手元にやってくるという話だったらしいのだが、ここはネパール。予定は未定。翌日にずれ込む、という知らせが、ディーラーから入った。
すると、バイク購入予定のスタッフの顔が真剣になり、父親に突然電話をし始めた。父親は、ヒンドゥ司祭師の仕事をしていて、星回りが関係する運勢や、俗信、縁起などの話題に豊富な人。
会話の内容を聞いているとこうだった。
『おとーさん、ボクのバイク、明日手に入ることになったんだけど、金曜日に新しいバイクを手にしてもマズくないよね?』
ネパールには、月曜日に新しい服を買うのはよくない、という俗信もある。こういう俗信を思い出し、不安になったのだろう。できれば、縁起の良い日に新しい物を手に入れたい。
それにしても、だ。既婚で子持ちの30過ぎた男性が、そんな俗信を気にして、仕事中におとーさんに電話するなよ、と、思わず突っ込みをいれてしまった私であった。
余談の余談だが、購入したばかりのバイクには、必ず最初に、交通安全祈願のプジャをし、ココナッツ汁をふりかけるのは、言わずもがなの習慣。信心深いこちらの人たちの行為は、時にほほえましくもなる。
~おわり~
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