10月1日より、トレッキングに関する申請事項が変わる。(この記事の最後に、9月10日付追加記載有)
ネパールの主流トレッキングルート。エベレスト方面、アンナプルナ方面、および、ランタン方面。
いずれも、今まではトレッキング許可証は不要で、国立公園入園料を支払えばよかった。(エベレスト、ランタン方面の入園料は1000ルピー、アンナプルナ方面は2000ルピー)
入園料さえ払っていれば、トレッキング会社に属する必要はなく、ガイドもつけず、個人で自由気ままにトレッキングすることができていた。
しかし、10月1日から、上記入園料のほかに、TRC(Trekking Resistration Certificate:トレッキング登録証明書(仮訳))を申請取得する必要が生じることが決定し、本日発表された。
このTRCはTAAN(Trekking Agencies Association of Nepal )に加盟しているトレッキング会社でのみ申請可能となる。ちなみに、このブログ筆者も経営にかかわっているヒマラヤン・アクティビティーズはTAAN加盟会社である。(TAAN事務所に直接旅行者個人が行っても、申請は受け付けてくれないとのことなので注意したい)
申請には、トレッキングルートや日程、所属トレッキング会社、(トレッキングライセンスを所持するガイド名またはポーター名)などを記載する必要があるという。つまり、10月1日以降、トレッキングの際にはガイドまたはポーターのいずれかを必ず1名は同行させていないと、トレッキングはできないことになるのか?(未確認だが、TRCに関する情報が記載された書類を読むとそのように読み取れる)
TRCを取得していないトレッカーは、通行を許可してもらえないとのことなので、今後、必ずトレッキング会社を通してトレッキングを申し込む必要が出てきそうだ。(このようなシステムは、私たち政府登録済み正規に運営しているトレッキング会社にとっては朗報だが、フリーのガイドや、経験は豊富でもライセンスを持たずに活躍していたガイドには痛いかもしれない。また、ガイド無しで気ままなトレッキングを計画していたトレッカーにとってもつらい情報となるかもしれない)
このようなシステムが導入されることになったわけは、大きく分けて二つあるようだ。ひとつは、政府に登録していない名ばかりのトレッキング会社や、フリーのガイドが、不正に(税金を納めることなく)トレッキングを扱えなくする目的。もうひとつは、外国人トレッカーの安全を確保する目的。
いずれによせ、10月以降、ガイドもポーターもつけずにトレッキングを計画している場合、不正トレッキングとみなされることになるかもしれない。個人でトレッキングをしようと考えていた方は、十分に注意してほしい。
(ここから、9月10日付追加記載)
手元にあるのはTRCに関するネパール語の書面だが、次のような記載を確認したので、明記したい。(ほぼ直訳)
・ トレッキング会社は、最低1名の会社所属ガイドまたはポーターを、トレッカー個人またはグループに提供しなければならない。
・ トレッカー個人またはグループは、トレッキング会社が提供する最低限のサービス(注1)を受けずにトレッキングをした場合、トレッキングを中止させられるか、罰則を与えられる場合がある。
・ トレッカーがTRCを所持しているかどうか、最低限のサービスを受けているかどうか、警察やTAANを含む諸機関にてチェックがある。違法トレッキングをしている場合は、トレッキングを中止させられるか罰則を与えられる場合がある。
注1:最低現のサービス、という表現が何度か用いられているが、これは、トレッキング会社がトレッカーにガイドやポーターを提供すること、と読み取ることができ、関係者はそう解釈している。
ただし、TAANに詳細を確認したところ、上記事項がすべて10月1日から実施されるかというとそうではなく、現在検討中とのことなので、最終的なルールは後日発表されることになるようだ。
(9月10日追加記載終)
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