日本と同じで、夏の終わりごろから、カトマンズでも柿や梨などが売られるようになる。
でも、こちらの柿はほとんど渋柿で、ドロドロに熟すのを待って食べることが多い。梨も、日本の品質改良された甘いそれとは少し違う。
こちらに住み始めた当初、秋の味覚、梨を見つけてうれしくなり大量に買ったところ、ほとんどが、包丁も入らないほどに硬く、がんばって皮をむいて食べてもジューシー感に欠け、かなりショックだった記憶がある。そのときのトラウマのせいで、ローカル梨はその後一度も買っていない。
秋の果物のなかに、バンレイシと呼ばれる果物もある。お釈迦様の頭に見た目が似ていることから、和名は釈迦頭とよばれるようだ。
柿や梨ほどメジャーではないのだが、今ぐらいの季節になると、カトマンズでも売られているのをちらほら見かける。
以前、10月初旬にカトマンズ盆地外の村を訪れたとき、ちょうどバンレイシのシーズンで、道すがら木をみつけてはもぎ取り食べた、という贅沢な思い出がある。
私は、果物にはそれほど興味がないのだが、日本の柿、桃(これはどこの桃でもOK)、マンゴーはとても好き。そんな味覚の私がおいしいと感じるのが、バンレイシ。つまり、そういう系の味。
~ つづく ~
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