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2006年6月5日月曜日

笑えるしたたかさ

マンゴーの美味しい季節。最近の価格は時価キロ45ルピー(約70円)前後。

購入するのは、果物を自転車に乗せて売り歩くインド人の商売人から。いつも、私が通る道の同じ場所に立っているインド人のお兄さんがいて、マンゴーを買うなら彼から、と決めている。

彼も、私が前を通り過ぎるといつも、『今日はマンゴーいらないの?』という熱い(?)視線を投げかけてくるから、いつからかひいきにしてしまっている。

いつもMy Bag持参で、2kgずつ購入する、という私の習慣を知っている彼。何も言わなくても、私が差し出す袋を待ち2kg量ってくれるツーカー(?)の仲なのに、支払い時にはいつもさりげなく高値を支払わせようとするから、笑えてしまう。

たとえばこんな感じ。

先述したとおり、最近の時価はキロ45ルピーほどなので、2kg買えば単純に計算しても90ルピー。顔なじみなら更なるディスカウントを求めてもいいぐらい。でも、そこまで負けてもらう必要もないので、90ルピーをいつも用意しているのだが、一応お兄さんに、毎回値段を聞いてみる。

するとお兄さんは、いつもニコニコこう答える。

「水臭いこと聞かないでよ。顔なじみなんだから、うーんと安くしとくよ。2kgで110ルピー!」

・・・おいっ!という感じだ。しつこいが、通常2kgで90ルピーのマンゴー。「うーんと安くしとく」どころか、時価よりも高くなっているではないか!

「お得意さんを大事にしないとバチがあたるわよ!」

といいながら90ルピーだけ渡すと、「仕方がないなあ、じゃあ、今日だけ特別ね」と言いながら、90ルピーだけを受け取るお兄さん。

毎回毎回、凝りもせずにこのやり取りを繰り返している私たち。ダメもとの彼のしたたかさには、笑えてしまう。

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