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2006年6月25日日曜日

ランタン方面トレッキング報告2



~ ランタン方面トレッキング報告1 のつづき ~

[6月19日(月)晴れ] トレッキング1日目
 06:30 シャブルベシ(約1500m)発
 15:15 ゴラタベラ(約3000m)着

標高は低いが、アップダウンが激しく、今回のルートではこの日が一番大変だとガイドたちからは聞いていたのだが、ジョルサレの坂(エベレスト方面ナムチェバザール手前にある、かなりきつい急坂)程ではない、とのことだったので、甘く考えていた。

シャブルベシのロッジを意気揚々と出発した約30分後に、激しい息切れとともにすでに音を上げそうになる。下から足を誰かに引っ張られているのではないかというほどの重さを感じる。明らかに日頃の運動不足が原因なのだが、出発前に風邪気味で身体が重かったことと、今回、雨期中でもあるため、蛭に吸われないように足首まであるトレッキングシューズをはいてきたのも、いけなかったのかもしれない。昨年利用した軽いスニーカーと比べると、今回の靴は少し重いし、履き慣れていないこともあり、裏目に出た。

とにかく足も身体も、鉛のように重く、前に進むのがやっと。

今回のトレッキングには、私たちのガイドの中で最年少(20歳)で、ライセンスはあるものの経験が浅いガイドのサンカルを一緒に連れていった。ガイドはゲストのペースに合わせてゲストの後ろを歩くことが多いのだが、私にとっては、ガイドにペース取りをしてもらったほうが歩きやすく、サンカルに前を歩かせる。

かなりゆっくり、どんな道でも同じペースで歩いてくれるので、歩きやすいことは歩きやすいのだが、上りになると急についていけなくなる軟弱な私。こんな私を見かねて、彼は、「ディディ (彼は私を「ねーさん」というような意味で呼ぶ)、ボクが荷物持ってあげるよ」と言ってきた。

4日間のトレッキングなので、荷物も少なく5kgほどしかない私のザック。このぐらいどうってことない、と、初めは自分で背負っていたのだが、相変わらず上りでは足が上がらず一歩進んでは休むようなペースで、結局、降参(?)して、自ら彼に荷物を渡してしまう。

まだまだあどけなさが残る若くて小柄な彼に、荷物を持たせるなんて、ああ情けない、という感じだ。ガイド兼ポーターをすることもあるし、村では生活のために重い薪などを背負って道なき道を裸足で移動することもあったという彼にとって、私の荷物を余分に持つことぐらい、どうってことないようなのだが。



さて、雨期中は地すべりがよく起こるこのルートでは、危険な地域のロッジはほとんど無人となってしまう。ガイドたちが普段昼食をとることにしているというバンブー(標高約1960m)は無人となっており、リムチェ(標高約2440m)までもうひと踏ん張りして昼食。作物がなかなか育たない山の上でのダルバートは、非常に質素。ご飯と、高菜とジャガイモのタルカリ1品、ダル(豆のスープ)だけ。



その後も上りは続き、必死の思いで歩く。ゴラタベラの手前付近から、可憐な小さな花たちが見られるようになり、なんとなく疲れも癒される。



ゴラタベラにて1泊。標高約3000mのここで、水で薄めないと熱すぎて浴びられないような熱いホットシャワーを思う存分に浴びる。(写真の太陽熱パネルは、リムチェにて撮影)



日没後の気温は12度ほど。ゲストは私たちだけなので、ロッジの女将が調理中にも関わらず、かまどのそばで暖を取る。

ここには電気は引かれていない。太陽熱発電を利用した電気があり、ダイニングルームでは日没後電気をつけてくれるが、宿泊する部屋はろうそくの明かりを使用する事になる。デジカメのチャージは出来ない。

夕飯には、ベジタブルピザを注文してみる。野菜もなかなか育たないこの地域で、一体なんのベジタブルを乗せてくれるのだろう?と思いながら出てきた物を見ると、ベジ=高菜のみのピザで笑えた。高菜はロッジのそばでも育てているらしく、私の注文を聞いてから収穫してきたとのことだった。

この日道中ですれ違った外国人1名、地元民数名のみ。

~ ランタン方面トレッキング報告3 につづく~

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