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2006年6月27日火曜日

ランタン方面トレッキング報告5

~ ランタン方面トレッキング報告4-2 のつづき ~

[6月22日(木)] トレッキング4日目
 06:30 ゴラタベラ発
 14:00 シャブルベシ着

18日、シャブルベシにフルチャージして以来一度もチャージをしていないので、いよいよデジカメのバッテリー切れが近くなる。日没後には電気が来るランタン(標高3500m)などでは、夜間宿泊する場合はデジカメのチャージも可能なのだが、日中通り過ぎるだけの場合、電気が来ていないためチャージは出来ない。ということで、昨日ぐらいからは、ここぞ!というもの以外は写真をとらないことにしていた。



早朝ゴラタベラを出発し、うっそうとした林の中を歩く。道に厚く積もっているやわらかい落ち葉を踏んで歩くと、なんだか豊かな気持ちになってくる。

往路で昼食をとったリムチェ(標高約2440m)にてカジャ(簡単な食事)。今日の昼食はパヒロ(標高約1640m)にてとることにする。

話がそれるが、地名というものは、おそらくどこの国でもその地方の特徴にあった名前がつくわけで、今回のトレッキングルートでも、竹やぶが多い場所ではバンブーという名前がついているし、橋が近い場所ではプル(ネパール語で橋の意味)という名前がついているという単純な命名法がとられている。

では今回私たちが昼食を取る予定のパヒロ(Pahiro)というのはどういう意味かというと、『地すべり』(または雪崩)の意味。この地区は英名だと『Landslide』と呼ばれるらしい。地すべりが多いからそのものズバリの名前がついたわけだが、少し不吉な名前すぎないか?こんな名前の場所で、ゆっくり昼食を取る気分になかなかなれないのは私だけ?



リムチェを過ぎた辺りから一匹のボテ・ククル(チベット犬)が私たちの後をついてきた。ずっとついてくるので、勝手にボトゥ(チベットを意味する『ボテ』というネパール語を愛情を含む表現に語尾変化させると『ボトゥ』となる)と名づけてしまった。

パヒロ到着前、岸壁に作られた蜂の巣発見。ネパールには蜂の巣を取る職業の人たちがいるが、さすがにこの写真のような岸壁に作られた蜂の巣を取るのは難しいのかもしれない。



話が戻るが、ずっと後からついてくるチベット犬のボトゥ、私たちが立ち止まると、彼(多分オス犬)も立ち止まり、私たちが沢の水を飲むと、彼も水を飲み、上りになってペースを落とすと、彼もペースを落とす、という律儀さ。パヒロ到着後、昼食休憩で約1時間ほど滞在していたときには、ボトゥも腰を下ろし、しっかり休んでいた。





シャブルベシからこの辺までのルートは、温泉が出ることでも有名。ガイドブックには、パヒロの対岸に温泉があると書いてある。

食事を注文して出て来るまでの待ち時間(注文してから畑に食材をとりに行って作り始めるので、食事ができるまでに非常に時間がかかる)を利用して、話の種に、対岸の温泉に言ってみようと、ロッジの主人に詳細を聞いみたのだが、残念ながら、対岸にかかる橋が以前激流で流されて以来、行けなくなっているとのことだった。残念。

1日目にもこのルートを通ったのだが、とにかく身体が重くて歩くのに必死で、植物や景色を見た記憶があまりない。シャブルベシに戻る際にも、アップダウンは続いてきついことはきついのだが、往路とは違い余裕を持って植物観察などもしてみる。

パヒロ~シャブルベシ間は、これは、マリファナルートと命名してもよいのではないだろうか、というぐらい、見渡す限りあたり一面に大麻が生えていた。あと、背の高いよもぎや、ホウセンカも。このぐらいしか植物の名前がわからないだけで、他にもいろいろ生えているのだが、とにかく大麻は目に付いた。



そうそう、大麻に関する面白い話。薬草である大麻は、村では家畜が病気になったときに薬として食べさせたりする。そんな話をサンカルとしていたのだが、素朴な彼は、カトマンズに出てきて初めて、人間もマリファナを食べる(吸う)ことを知ったそうだ。村では家畜しか食べない草なのに、、、と、未だに理解不能だといっていた(笑)。

最後のひと踏ん張りのこの区間は、歩道そばには日陰を作る大きな木が無く、空高くのぼった太陽の直射日光がモロに降り注ぐ。昨日まで、それほど日焼けもしていなかったのだが、今日の、シャブルベシ到着前のほんの2時間ほどの間に、この4日分の日焼けを一度にしてしまった。日焼け止めも塗りたくっていたし、ショールを頭からすっぽりかぶり、日よけをしたつもりだったのだが、全く効果なし。シャブルベシ到着時には腕や顔がひりひり赤くなっていた。

予定よりも少し早めの14時にシャブルベシのロッジ着。

~ ランタン方面トレッキング報告6 につづく~

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