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2005年11月12日土曜日

『気がきく』と言うのかどうなのか

気に入った生地で、大好きなスカートと同じ形のものを作ってもらうと、仕立て屋にいった。

イメージで形を伝えても、先方には伝わらなくて、とんでもない物が出来上がってくることは、明らかだ。

だから、私が持っているスカートをサンプルとして、仕立て屋に置いておくことにした。

全く同じ形を作ればいいのだから、間違える心配も無いだろうと、気軽に考えていた私がいけなかった。

仕上り日に取りにいくと、似ても似つかない形のスカートが出来上がっていた。

私がサンプルで持っていったスカートは、マーメイド型のタイトスカート。でも、出来上がっていたのは、フレアスカート。

この違いはなんなんだ?仕立て屋のお姉さんに聞いてみた。

「サンプルと全く同じ形で作ってって言ったじゃない。サンプルはタイトだったでしょ。でもこれ、フレアスカートになってるわよ。全然違わない?」

すると、お姉さんは、得意げにこう言った。

「うん、そうだけど。でもアナタ、いつも自転車に乗ってウチの店の前、通るじゃない? サンプルの形じゃ、タイト過ぎて、自転車こぐとき大変よ。だから、自転車に乗りやすい形に直してあげたの」

・・・大きなお世話。

「このスカートをはく時は、自転車に乗らないから、サンプルどおりタイトに作ってよ」

と、やり直してもらうことになったのだが、結局、作り直してもらった分も、

「・・・でも、やっぱり自転車に乗りやすいように少しゆとりがあったほうがいいでしょ」、ということで、タイトにはなっていなかった。

・・・余計な気は使わんでよい!

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