2005年11月1日火曜日

明かりをともす理由

むかしむかし、天に住む女神が、地上に遊びに行くことになりました。

でも、出かけたのが真夜中で、しかも、新月。地上は真っ暗。何も見えません。

地上に光りを探していると、やっと、一軒の家を見つけました。

その家を目指して降り立つと、そこにはとても貧しい老夫婦が住んでいました。

老夫婦は、食べるものもろくになく、お腹をすかせて眠ることも出来ずに、夜中だというのに明かりを灯して起きていたのでした。

女神は、この家で一晩過ごし、天に戻っていきました。


さて、あくる日。

老夫婦の庭先に、カラスが金のネックレスを落として去って行きました。

それは、この国のお妃様のものでした。

大事な金のネックレスがなくなってしまい、お妃様が探している、という知らせを聞いた老夫婦は、カラスが落としていったネックレスを持って、王宮を訪れました。

お妃様はたいそう喜び、王様と相談して、このまずしい老夫婦に何でも願い事を叶えてあげることにしました。

でも、老夫婦は、何も要求しませんでした。

その代わり、この国に、明るい平和が訪れますように、とお願いしました。

王様は、この願いを聞き入れ、国中を明かりで満たすことにしました。

その後、老夫婦も、幸せに過ごしたのでした。

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というお話がある。

新月の今日、日没後、家々に明かりをともし、女神(ラクシュミ)を家に招き入れるためのプジャをして、幸せが訪れるように祈る儀式を行う。

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