4月25日の地震直後に全壊したホテル・バジェット。旅行者が集まるタメル地区の北側にある。私たちのオフィスから200m程しか離れていない場所。
タメル地区の他の建物がほとんど何の被害も受けていない中、このホテルは、明らかに手抜き建築だったのだといわれている。
この前の細い通りが、毎日オフィスへの往復時の通勤道だった。地震後この道は意識的に避け、ラインチョウルの大通りを通っていたのだが、今週から気分的に日常が戻ったからか、無意識のうちにここまで差し掛かり、通行止めの注意書きを見て我に返った。
見慣れた景色ではなくなっていた。
この奥にはホテルノルブリンカとシャクティがある。瓦礫がよけられ、やっと通れる程度の道が作られてはいる。
ホテルは、向かいにあったドゥンゲダラ(共同水場)に倒れた。
ドゥンゲダラは、近隣が生活用水を汲みに来たり、洗濯をしたり、水浴びをしたりする場所。
私たちのオフィスではずっと水が来ず常に購入しているのだが、以前はここまでガイドやポーターたちに水を汲みに行ってもらっていたこともあった。
地震があったのは、土曜日(日本の日曜にあたる日)の正午前。朝食を終え、水場で洗濯をしたり、体を洗ったりすることの多い時間帯だったため、地震発生時にはいつもよりたくさんの近隣がここにいたのではないかといわれている。
旅行者エリアのタメル地区にありながら、庶民の生活感あふれる場所だった。
瓦礫に埋もれた変わり果てた姿が衝撃的過ぎた。
以前同じ角度から撮っていたドゥンゲダラの様子。
以前の記事:共同水場での注意 より
ホテルやドゥンゲダラにいて巻き込まれた方々のご冥福をお祈りします。
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