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2015年6月30日火曜日

田植え後のダヒチウラ

 
30度を超す毎日が続いていた夏も過ぎ、6月半ば頃から雨季が始まった。ネパールには六季あり、春夏の次に「雨季」が来る。
 
カトマンズ周辺では、雨期の始まりと同時に田植えが始まり、そろそろ終盤となっているところが多い。
 
平野であるタライ地方(南地方)では田植え機が導入されているところもあると聞くが、カトマンズ他、全国的に見ても、まだまだ手植えが主流。狭い棚田も多く、手植えでないと逆に難しい、という理由もある。
 
村人同士協力し合い、今日はうちの田んぼ、明日は隣の家の田んぼ、というように順に作業を進めていく。それでも手が足りないときはバイトを雇うそうだが、日給500ルピー~仕事内容によりプラスαが相場のようだ。
 
写真の田植光景は、先週半ば、カトマンズ郊外にて撮影。
 
 
 
さて、本日アサールパンドラガテ(ビクラム暦3月15日)。
 
この日にはダヒ(ヨーグルト)とチウラ(乾し米)を食べる習慣があり、オフィスのカジャ(昼食兼軽食)でも、毎年用意してくれる。
 
チウラは日常的によく食べる便利な食材だが、今日のはいつものより高級品の、バクタプル産ラトチウラ(赤いチウラ)。ダヒと混ぜふやかして食べると、コーンフレークのようで美味しい。

ダヒチウラ他、大小2種類の川魚のフライと、ひし形の甘いネパール菓子「バルフィ」も用意。
 
ところでチウラにも何種類があるのだが、震災後、カトマンズ市内では、安いチウラがしばらく消えていた店があったそうだ。被災者への救援物資用として、値段の安いものが買い占められていたようだ。

・・・
 
今日食すダヒチウラ、カトマンズやその周辺では、田植え作業もそろそろ終わりになる頃で、疲れをねぎらい食べる、というケースが多い。
 
しかし、ネパール中部あたりでは、「この日を境に田植えが始まるので、元気づけのために食べる」と認識している人がいたり、別の地方出身者は「二毛作の最初に収穫した米から作った新しいチウラを食べ、次の米作りへの鋭気を養う機会」、と認識している人がいたり、と、同じネパールでもとらえ方はいろいろ。
 
私の出身村では、この日にダヒチウラなど食べる習慣はなかった、という者も。
 
毎年聞いているけれど何度聞いても興味深い、ダヒチウラにまつわる皆の話を聞きながら、今年のアサールパンドラガテを過ごした。

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