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2015年6月6日土曜日

トゥンディケル広場のテント村のこと

 ≪トゥンディケル広場6月6日撮影≫ 

4月25日の地震直後から避難者たちが集まってきて、思い思いにテントを張り出し、その後カトマンズ最大の避難村となったカトマンズ市内トゥンディケル広場。

しばらくはかなりの数の避難者がいたが、地震発生後一週間目ぐらいからだんだん数が減り始め、5月12日の大きな余震前には数えられるほどしか残っていなかった。

しかし、余震後またたくさんの避難者がここに戻り始めて以降、今でもその数は減っていない。


 ≪トゥンディケル広場4月27日朝7時前撮影≫

地震発生の約1時間半後、最初ここを通り過ぎた。不安そうな市民がたくさん集まっていて、私自身の不安な気持ちも増したことを思い出す。

4月27日からは10日間ほぼ毎日、記者さんに同行してここを訪れた。

驚いたのは、27日早朝の時点ですでに、テント(ビニールシートをつっかえ棒にかぶせた程度のもの)がたくさん張られ、ビニールシートで囲んだ、大規模な仮設トイレが準備されていたこと。

地震発生後2日もたっていないのに、なんと素早い対応なのだろうと感心するとともに、手際の良さに疑問も感じた。

避難している方に聞いたところによると、ここでイベントが実施されていて、ステージや垂れ幕などが設置されていたので、それを分解し思い思いに避難用のテントに変えたのだそうだ。

イベントというのは、地震発生前日の4月24日から28日まで、5日間の予定で実施されていた、インドの有名なヨガ指導者・ラムデブ氏の無料ヨガキャンプ。

4万人もの参加者を見込んでおり、大きなステージや仮設トイレが作られていた。

このイベントがなく広場が通常の更地の状態だったら、ここに避難はしてきたものの、テントを見繕うこともできず野ざらしで過ごすことになっていた人の方が多かったことと思う。


・・・



5月12日の余震後は、本日現在のように整然と、文字通りの「テント」が立ち並び、見るからにテント村という様相となっている。トイレも、当初設置されていたイベント用の物は取り壊され、もう少しまともなものが設置されている。

ちなみにこの青いテントは中国の援助によるもの。カトマンズのみならず被災地のあちこちで目にする、目立つテントだ。

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