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2007年8月13日月曜日

雨が平和を呼ぶ?



昨日の突然のスト(ほとんど影響はなかったが)に引き続き、本日も、午後からあちこちで、学生たちがタイヤを燃やし、交通妨害をしていた。

午後、カトマンズ市内からパタン市内へ行く用事があったのだが、カトマンズとパタンを結ぶ橋のふもとでは、学生と警官がにらみあっていた。タイヤも燃やされている。でも、この道を通らないと、目的地にたどり着けない。

学生たちに、「私はネパール人ではないから通してほしい」旨、穏やかに伝えてみたが、「この道は今日は通せない!!」と鼻息あらく興奮しており話しても無駄そうだったので、素直に引き返し、3kmほど遠回りをすることにした。

細い路地を進み、無事にパタン市内の目的地へつくと、雨が降ってきた。用事を済ませているうちに、かなり大降りになってきた。

約1時間後、用事を終え、カトマンズに戻る際。

過去にも、雨が降るとそれまでの熱は一気に冷め、かなり激しく抗議行動していた群集でもあっという間にいなくなる、ということがあったので、どうせ今回も、とっととお開きになったに違いない、と思い、先ほどまでタイヤが燃やされ封鎖されていた道を行ってみることにした。

道路妨害が終わっていることを期待しながらも、反対に、この雨の中、ずぶぬれになりながら抗議している学生たちの姿があることを密かに期待していたのも事実だ。道路妨害自体は迷惑だが、雨にも関わらず主張(抗議)を続けていたら、それはホンモノだし、単純な私は、感動してしまったかもしれない。

しかし、もちろんそんな光景を見られるはずもなかった。予想通り、つい1時間程前まで道路妨害を続けていた大量の学生たちは、すでに1人もいなくなっており、いつもの道に戻っていた。

さっきまでの熱気は、いったいなんだったのだろう?雨が降っただけで、そんな簡単に引き上げてしまえる、所詮その程度の主張だったのか。

この国は、雨が降ればいつでも平和でいられるのかもしれない。

~ ~ ~ ~

冒頭の写真は、とあるキャンパスの前にて撮影。地元の人の話によると、1時間前までは、通行できない状態だったらしいが、雨によりこの状態。

道の中央に残る、黒くこげたタイヤの残骸(煙が少々くすぶっていた)と、それをよけて通る車の姿が、なぜかむなしい。

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