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2007年8月7日火曜日

クラクションよりも有効なもの [2]



昨日のつづき

街をスクーターで走っている際、道幅いっぱいに広がって歩いている、明らかに歩行マナーに反する邪魔な歩行者に対して、真後ろから徐行しつつ、嫌味をこめて連続でクラクションを鳴らして注意を促すことがある。

しかし、たいていいつもことごとく無視される。わざと無視しているのではなく、クラクションの音が、彼らの耳は入らないのだ。

途方にくれて、「ちょっと、邪魔なんだけど」と(日本語で)つぶやくと、あれだけ大きな音でクラクションを連発したときにはまったく反応のなかったその歩行者が、すぐに後ろを振り向き、道をあけてくれることがよくある。

道路のあちこちで、「どうぞめちゃくちゃに轢き殺してください」と言わんばかりに、走行中の車両には目もくれず、縦横無尽に道を横断しようと試みる歩行者も同じだ。

至近距離を車両が通過しようとしても、こちらの人は、歩く速度を落とさない。何かが近くに接近してきて、それを危険と捕らえる距離感覚が、日本人のそれとは明らかに違う。

接触寸前まで近づいてこようとする歩行者に対し、とっさの時には、クラクションに指をかける前に思わず、「危ないっ!」とか「ちょっと!」とか、「どこ見てんだよっ!」などという大声(いずれも日本語)が、出てしまう。

すると、周りの車が鳴らしまくっているクラクションにはまったく反応を示していない人たちも、大声にはビクッと反応し、注意を払い立ち止まるのだ。

こんなことを繰り返すうちに、クラクションを鳴らす代わりに、大声を発して歩行者を制する癖がついてしまった。

厳密には、歩行者に対してだけでなく、割り込みしてくるバイクや、後ろから無意味にクラクションを鳴らし続けるタクシーを制するときにも、非常に有効。

効果てきめんな方法なのだが、のどと体力を消耗するのが少々つらい。

(写真は、数ヶ月前に撮影したもの。歩道橋があるのに使わず、堂々と道の真ん中を横切る歩行者。至近距離を車が通過しようとしても、歩行者は歩く速度を落とさない。もちろん車も、歩行者が車体すれすれまでやってきても、徐行せず、むしろ加速する。しかし、タクシーや写真のようなマイクロバスなどは、前後の流れはお構いなく、いきなり急ブレーキをかけて客引きを始めることがあるから油断ならない)

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