暑いこの季節、私は、いつも凍らせた麦茶を持ち歩いている(熱くてあまーい『チヤ』(ネパールのミルクティー)は飲む気がしないので)。
この麦茶、ネパール人の知人が、麦を炒って作ってくれたもの。
日本食材店に行けば、日本(バンコク?)から仕入れている麦茶パックも売られているが、値段が非常に高い。同じ店に、日本人向けに作られた、安いネパール製の麦茶もある。
以前、1度だけ安いほうのネパール製麦茶を買ったことがあったのだが、『炒る』ための専用鍋なら、どのネパール人家庭にもある。つまり、麦茶の元となる『炒り麦』なら、どの家庭でも作れるというわけで、試しに知人の田畑で取れた麦を、程よくこげ茶色になるまで、炒ってもらってみた。
出来上がったものを煮出してみると、当たり前だが、まさしく麦茶の味。
日本の麦茶と比べるとやや風味が落ちるが、普通に飲む分には、これでなんら問題はない。
というわけで、麦茶用の『炒り麦』は、いつも知人に作って(炒って)もらっている。
ちなみに、『炒り麦』、このまま食べてもとても美味しい。麦茶用だけではなく、私のおやつにもなっている。
===余談===
茶透明の冷たい麦茶を飲んでいる私を、奇妙なまなざしで眺めるネパール人は多い。
『それ、ジュース?』とよく聞かれる。
『ううん、チヤ(お茶)』というと、『温かいの?』という質問が必ずやってくる。
『冷たいよ』というと、みんな必ず口をそろえてこういう。
『冷たいチヤ(お茶)なんて、おいしい?』と。
いいえ、これはね、ガフン(麦)のお茶でね、あなたたちが飲む『チヤ』とはちがうのよ。日本人は夏にこうやって冷たくして飲むのよ、といっても、そんな説明は上の空だ。
冷たいチヤのどこがおいしいのかしらねえ、とネパール人同士で話し始めるから。
0 件のコメント:
コメントを投稿