ティハール祭はラクシュミプジャの日の日没からが盛り上がる。
最近はあまり区別されなくなったが、ラクシュミプジャの日は女の子(女性)が、翌日は男の子(男性)が、歌やダンスを披露しながら家々を訪問する習慣があり、それぞれバイリ、デウシと呼ばれる。
伝統的な衣装を着、伝統的な歌を無伴奏で歌うかわいらしい子供達から、バンドを組んでバスやトラック借り切り、機材を積んで大人数で周る本格的な大人のグループまでいろいろ。
ティハールにまつわる伝統的な歌から、流行の歌まで披露してくれる曲の種類はさまざまだが、訪問先に幸せと富が訪れますように、と願う歌を最初と最後に入れるのは、どのグループも同じ。
自宅にも毎年、近所の団体が何組か訪れる。その中で毎年楽しみにしているのが、小さな商店を営む兄弟と関係者たちのグループ。
楽器はもちろん、アンプやミキサーも持ち込み、電源は訪問先から借り、各訪問地の庭先で小一時間程披露しながら近所を周る。
皆、ペットボトルに入れたロキシー片手に、ほろ酔い状態で披露。
パフォーマンスを楽しませてもらったら、おひねりを渡す習慣がある。
(カトマンズの個人宅に訪れるグループへの)相場額、少人数の子供たちへなら50~100ルピーだが、大人数の大人のグループだと1000~5000ルピー程度といったところだろうか。
・・・
ところでこのバイロ・デウシの習慣は、ハロウィンに例えられることがある。時期的にも同じだし、おめかしし、家々を回り、パフォーマンスをして、最後におひねりをもらう、という流れが、なんとなく似ているのかもしれない。
(11月2日付赤字部分追記)
日本ではすっかりハロウィンの習慣が定着しているようだが、ネパールではこればかりは定着しないだろうなあ、と個人的には思っている。
クリスマスやバレンタインなどは、カトマンズや都市部に住む若者たちや裕福層の間ではすっかり定着してきているが、ネパールの人たちにとって今の季節は、ダサインやティハールで忙しいとき。
ティハールの飾りつけとバイロ・デウシの準備をおろそかにして、ハロウィンも取り入れる、というようなことはまずないだろうなあ。
ティハールの飾りつけとバイロ・デウシの準備をおろそかにして、ハロウィンも取り入れる、というようなことはまずないだろうなあ。
・・・と思っていたら、旅行者街のタメル地区では昨今、ハロウィンを楽しむ現地人若者も多いそうで、先日夜もかなりにぎわっていたそうだ。
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