トイレの話 2 のつづき
村に着き、トイレ初体験のときがきた。
まず、知人に、人気のない、用を足すのに適した木陰に連れて行ってもらった。空にはさわやかな秋晴れが広がっている。
もよおしているのは大きい方。トイレットペーパーは持ってきていない。あとは、排泄後に使う水さえそろえば、いつでも開始可能。
覚悟を決めて、知人に水の用意も頼んだ。すると、知人はあっけらかんと言った。
水を使うのなんて、カトマンズだけよ。私たちの村ではみんな、そんなもの使わないわ。
どういうことだろう?
こちらの女性は、小の後は拭きも流しもせず、そのままの状態で終わらせる場合が多い。村の女性はパンツをはく習慣すらない場合も多いので、排泄後はちょっと腰を振って水分を切り、そのまま立ち上がって終わり、という状態であることも多い。
それはさておき、まさか、大のあともそのままとか? 肉食はめったにしない村の人。排泄後もキレがいいから、拭いたり流したりする必要はないのか?との憶測が頭をめぐり、愕然とした。
が、そういうことではなかった。
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿