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2006年7月4日火曜日

古着寄付4(帰省者の手に託す)


前回掲載の写真のように、スクーターで強引に荷物をオフィスまで運んだ後は、とりあえず倉庫と化している空き部屋に保管することになる。

その後、寄付作業へと移るわけなのだが、実は、たくさん衣類がたまったのはいいが、一体どのような方法で寄付をしていくのがよい方法なのか、ずっと悩み続けてきた。

大きな団体に全てを託し、有効活用してもらってもよかったのだが、大規模な組織への関与は、私のニガテとするところ。できるだけ、自分たちで、道を探してみたかった。

いろいろ考えた末、カトマンズから離れた場所にある村出身のガイドたちが帰省する際に、衣類を持ち帰ってもらい、村の学校なり、施設なりに寄付してもらう方法をとることにした。

しかし、一方的に衣類を届ける方法が、よい方法であるわけがない。

きっと、しっかりした組織でボランティア活動をしている人から見ると、『この手の中途半端な支援が、受身体勢を作りネパール人をダメにする』とか、『タダで配布するともののありがたみを忘れ、古くなったらまた誰かからタダでもらえばいい、というような価値観を生み出し、良くない』とか、いろいろつつきたくなる点も多いと思う。

でも、そいういう、結論の出ない議論を重ねて何もしないよりも、冬場、着る物があまりない人のもとに、寄付していただいたセーターが行き届いて、喜んで使ってもらえるほうがいいし、捨てられる運命だった衣類が生かされるほうがいい。

明確な方針は打ち出せないままだったが、とりあえず、帰省するガイドたちの手に託すことにしてみた。

どの衣類が誰の手に渡って、どのように利用されているのかを追えないのは残念だが、それこそ服一着以上購入できるぐらいの費用を使って視察に行って、証拠写真をとってその現像にまた費用をかけ・・・、というように、本来の目的以外のところに費用をかけて、報告を充実させるよりも、もともと村に帰省する予定だった者の手に託す方法は、誰に迷惑を欠けるわけでもなく、無理が生じるわけでもなく、悪いことではないはずだ、と判断したのだ。

ということで、第1回、2回の寄付は、主にこのような形で行ってきた。衣類を村に運んでくれた者の話によると、とても喜んで利用してくれている、とのことなので、その点においてはほっと安心した。

初めから完璧な活動をしようとは思っていないので、この方法がもしいけない方法だったとしても、衣類が無駄にならなかった点で、よしとすることにした。

あとは、受け取り側の受身体勢をどうするか?ということが一番の問題として残った。

~つづく~

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