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2006年7月3日月曜日

古着寄付3(荷物の日本発~ネパール受取)

~つづき~



古着の寄付は、通常、日本から普通船便を使って送っていただく。船便の場合、5kg程度で約3000円、10kg程度で約5000円の送料がかかる。船便とはいっても、ネパールには海がない。日本を出発した荷物は、インドのコルカタを経由して、そこから陸路ではるばるカトマンズ入りするようだ。


日本発後、目安としては2ヶ月ほどでカトマンズまで届くのだが、インドやネパールの情勢が不安定だったり、陸路が封鎖されていたりすると、カトマンズ到着までの日数は延びる。最高5ヶ月かかって到着した例もある。が、しかし、とりあえず今のところ、途中で紛失することなく、無事に到着している。

ネパールには基本的に郵便配達システムがない。ハガキ1枚から、郵便局の私書箱までとりに行くのが一般的。小包も郵便局まで自ら赴き受け取ることになるのだが、すんなり受け取れるかというとそうではない。

ネパール語表記のたくさんの書類に受取人の名前や住所を書き込み、手数料を支払う。その後、郵便局内倉庫に保管されている荷物を持ってきてもらう。局員が忙しそうなときには、写真のように自ら倉庫内に入り、自分たちあての荷物を探すこともある。(紺色の服は私たちのスタッフ。あとは郵便局員)


次に、局員の前で荷物を全て開き、中身のチェックを受けなければいけない。内容物に関税がかけられるのだ。この関税は、たとえば私が自分宛に私物を送った場合でも、かかってしまう。

よく、旅行中知り合ったネパール人に、帰国後、洋服や電化製品を送ってあげる人がいる。厚意によるものなのだろうが、ネパール人にとっては郵便局での荷物受け取り時に、月収に近い額を関税として支払わなくてはいけなくなり、痛い出費となることも多い。関税分で、送ってもらった品物と同じようなものをネパールで買えることなどもある。

中身のチェック時には、局内のだだっ広くトイレ臭い部屋に用意された長テーブルの上で、局員に荷物をひっくり返される。衣類が丁寧に詰められていても、全く意味ナシ。中身をぶちまけられ、チェックされるからだ。物色されているような光景で、いつ体験しても、イヤな気分になる。

その後、局員に衣類の枚数をカウントされ、それに応じた関税がかけられる。たいてい一箱300ルピー(500円)ぐらいから。局員の機嫌によって、関税額がだいぶ変わるのはネパールらしい。

実は、ネパールでは、古着の輸入が禁止されているらしい。このため、古着を送ってくださる方の中で、「ネパールに古着を送っても、本当に大丈夫でしょうか?」と心配される方もいる。過去、一度も郵便局にてとがめられたことがなく、私たちも全く知らなかったのだが、もし違法であるならば、続けるのは良くない、と判断し、郵便局のお偉いさんに尋ねてみたことがある。すると、返ってきた答えは、全く問題ない、とのこと。というか、そういうルールを、お偉いさんも知らなかった。(個人単位で月に数箱受け取る程度であるなら、問題ないのかもしれない)

荷物を受け取り、オフィスの倉庫に運ぶ際に利用するのは、スクーター。ダンボール2個ぐらいまでなら、写真のように足元に乗せて強引に運べるのだ。さすがにそれ以上になると無理があるのでタクシーを利用するのだが、たいていスクーターで事済んでいる。


そういえば、スクーターの足元にダンボール2個を乗せ、2人乗りをし、後部座席に座った者が、ダンボール一個を抱え、ものすごい状態で運んだことも、過去にあった(笑)。私たち、ボランティア団体ではないので、必要経費は全て持ち出し。なるべく経費をかけないように、ということでこんな状態で運んでいる。

~つづく~

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