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2006年5月17日水曜日

箒(ほうき)のある生活



こちらのほうき(ネパール語ではクチョ:kuchoという)は一般的に柄がない。柄があるのもあるが、私は断然、柄ナシ派。

以前も書いたことがあるが、前の晩の残りのお茶ガラを床にまいて、しゃがみながら静かにほうきがけをするのが、私の朝の日課。古いスタイルの馬鹿でかい掃除機もあることはあるのだが、箱から出して組み立てるもの面倒だし、機械音も耳障り。やっぱり朝は、お茶ガラの残り香つき掃き掃除に限る。気分も落ち着くし、楽しい。

家にはいつも、2種類のクチョをそろえている。穂先(というのか?掃く部分)がやわらかいものと硬いもの。やわらかい前者は、ネパール語でアムリソ(amriso)と呼ばれる植物を束にして作られている。はたきの代わりにもなるし、隅々の埃まできれいに集めてくれるすぐれもの。硬い方は竹箒。

さて、今日、アムリソのクチョ(日本で言うシュロぼうきに似ている方のほうき)を買い換えた。今まで使っていたものの穂の部分が少しずつ抜け落ちて細くなってきて、掃き具合が悪くなっていたのだ。

室内用にはたいてい2~3ヶ月に1本ぐらいのペースで新しいものに買い換えている。村では、手作りほうきを使う家庭も多いが、私は近くのローカル商店に売られている物を買う。

新しいクチョは、やわらかくしなって使いやすいのだが、ひとつ難点がある。それは、原料であるアムリソの粉が大量に落ちること。そのまま使い始めると、逆に室内が粉だらけになってしまう。だから、使い始める前には、屋外で、これでもかというぐらいに粉をはたき払うことが必要。粉が出なくなって初めて、使い勝手の良いクチョになるというわけ。

商店で売られているクチョは、既製品とはいっても、手作り感にあふれている。そして、毎日使っているうちに愛着がわいてくるもの。掃きごこちが悪くなった(だんだん穂が抜けて細くなってしまった)分も捨てるには忍びないので、何本かまとめて1本の太いほうきに仕立て直し、屋外用として使うことにしている。

写真は、アムリソのクチョ。全長約70cm。

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