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2006年5月3日水曜日

異次元感覚



日に日に暑さが増しているカトマンズ。湿度がない分救われているが、日中は30度を越している。外出すると、強い日差しにクラクラしてくるぐらい。

このブログでも何度か話題に出したジャカランダ(Jacaranda)の花。先日外出禁止令継続中にも写真をアップしたのだが、そのときよりも、紫色も濃くなり、きれいさを増している。だんだん葉桜ならぬ葉ジャカランダの木々も増えつつあるから、見頃はあと1週間ぐらいだろうか。

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さて、どうでもいいことなのだが。

日本では、中学に入ると算数から数学に呼び名が変わり、その数学で、初めて-(マイナス)を学ぶ。

真新しい教科書を開くと、最初の単元に『正負の数』などと書いてある。なんで、プラスが正しくて、マイナスは負けなんだろう?と、真剣に悩んだ中学1年の頃を思い出す。

それはさておき、中学数学の教科書で初めて出てくる『負』すなわち『マイナス』は、確かこのように扱われる。

『東に5km進んだことを+5kmとあらわすならば、西に3km進むことを-3kmとあらわす』

『昨日から今日にかけて本を10ページ読んだということは、今日から昨日にかけて-10ページ本を読んだということ』

数学が好きになるかならないかというのは、真剣に考えてしまうとわけが分からなくなるこういう概念(なぜ西に進むことをマイナスであらわすのか?-10ページ本を読むって、どういうこと?)を、すーっと理解できるかできないか、にかかってくる。

かくいう私も、先述の通り『マイナスがなぜ負け』なのか?という、本来の数学とは関係のないどうでもよいことを考えてしまう、数学キライの中学生だったのだが、なぜか多くの中学生がつまずく因数分解で数学好きになってしまい、その後理系(理数系ではなく、どらかといえば生物系だが)に進んだという過去を持っている。

また余談が長くなったが、

昨日、約2ヶ月ぶりでスクーターを定期メンテに出した。不調続きだったので、修理もお願いした。

戻ってきたときには、メンテと、頼んでいた修理以外に、購入時から壊れていた走行距離表示カウンターも直してくれていた。以前乗っていたスクーターも、今乗っているスクーターも、どちらも中古で、走行距離表示カウンターは動いたことがなかった。だから、直してもらったカウンターが動くのを楽しみに、わくわくしながら走らせた。

スクーターを走らせると、確かに、走行距離表示カウンタの数字が動いているのがわかる。新鮮な気持ちで、ちらちらと表示カウンターを気にしながら走る。

・・・と、すぐに、おかしなことに気がついた。始めは10183.3kmを示していたカウンターが、少し走ると10183.0kmとなったような気がしたのだ。数が戻ったような気がするのだが、気のせい?

なんとなく、狐につままれた気分で、さらに、ちらちらと表示カウンターに目を走らせながら運転を続けてみる。しばらく行くと、表示数は10182.5kmになった。

・・・まさか?でも、そうとしか考えられない。

カウンタを直してくれたのはよいのだが、何をどう間違えたのか、走行するに連れて、カウンタ数が減っていくように設定してしまったらしい。

逆表示カウンタでも、走行数は計算すれば出る。でも、なんとなく不思議な、というか、他の世界に入り込んでしまったような気がして、ヘンな気分だ。

今日も走らせて、走行数は昨日と比べて-5kmぐらいになった。つまりは、符号は気にしなくてよいのだから、昨日よりも5km走行距離数が増えた、と単純に理解すればよいのだが、こんなときに限って、中学1年のときに出てきた、マイナスの概念を思い出してしまう。

-5km走ったということは、私は5km分、過去にさかのぼったということ?つまり、5km分、得したと考えるべき?それとも、損したと考えるべき?

・・・どうでもいいことなのだが、カウンタを正常に戻してもらうまでは、異次元感覚は続きそうだ。

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