机や床を『拭く』ことを期待して、こちらの人にその作業をさせると、『拭く』というよりは『なでる』だけでコトが済まされる。
『拭き掃除』ではなく『なで掃除』。
手拭や雑巾をあまり区別せず、その辺にある布を、手に取る。その布で、机や床を、人によって、からぶきで『なでる』こともあるし、布を水にぬらしたのはいいが、十分絞りもせずに、びちょびちょのまま『なでる』こともある。いずれにしても、布(雑巾)を、折り曲げたりせず、くしゃっと手に取った状態のまま、すべらせるだけ。
ちがうちがう、『なでる』(スムスミャウヌ)んじゃなくて、『拭く』(プチュヌ)の。
といっても、彼らには何が違うのかわからない。
私が言っている『拭く』って、『こする』(ゴトゥヌ)とか『磨く』(マジュヌ)とかのことなのよ。布を引きずるんじゃなくて、4つ折にして、片面ずつ使って、力いっぱい『こする』ことなのよ。ほら、こうすると、一枚の布で、何回もきれいに出来るでしょ?
と、実演してはじめて、私の『拭く』と彼らの『拭く』の違いに、気づいてくれる。
0 件のコメント:
コメントを投稿