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2005年12月27日火曜日

ネパールへの旅を誘う日本画



77日間のネパール滞在を終えた1人のゲストが、クリスマスの日に帰国された。

昭和61年から続けられている高島屋の個展を今年も終え、4年ぶり2回目のヒマラヤトレッキングに来られていた。

帰国前に、ネパール国内(主にカトマンズ)の旅行業界に配られる新聞(サンライズ・ネパール:月2回発行)の取材を受けられていたのだが、その記事が載る新聞が、先日発行された。ゲストの了解を得たので、記事の和訳を紹介したい。

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『日本人ミヤサンが描く絵は、ネパールへの旅を誘う』

ヒマラヤを目にしたとたんに、スケッチを始める日本画家・宮西東洋雄氏が、今ネパールに滞在している。約3ヶ月の予定でネパールを訪れている宮西氏は、ネパール人の友人たちからミヤサンと呼ばれている。

日本の大阪に生れたミヤサンがネパールを訪問するのは、今回が2回目。2001年に最初にネパールに来た時には、エベレスト方面のトレッキングを楽しんだ。このとき描いたエベレストやヌプチェをはじめとする山々の絵には高額な値がつけられ、日本人に購入されたという。展覧会用に用意された一冊の本を見せてもらった。そこに掲載されている絵の数々はどれも、絵ではなく写真のように見えた。

今回、ミヤサンは『ヒマラヤン・アクティビティーズ・トレッキング・カンパニー』を利用し、約50日間のトレッキングへ出かけた。ランタン方面と、アンナプルナ一周に同行したガイドはニマ・ジャンブ・シェルパ氏だ。

ミヤサンは言う。「今回のトレッキングは、本当によかった。30枚以上のスケッチもできた(*)。日本に帰ってから、展覧会に向けての本格的な制作活動を始める予定だ」

* 帰国後数えてみたら、実際には50枚近くになっていたそうだ。

4年に一度、日本で大きな個展を開くのが恒例となっているのだ。自然の中でも特に山の絵を描くことが多く、ひとつの絵を描くのに平均1ヶ月はかかるという。

ミヤサンが描くネパールの息遣いが聞こえてきそうな雪山や川の絵は、ネパールを訪れたことのない日本人の心をも惹きつける。また、ネパールを訪れたことがある日本人に対しては、ネパール再訪を誘うようだ。

今回は、ランタン、マナスル、ガネシュヒマール、ラウリビナヤクから見ることのできるパノラマビューの風景を描いた。

15歳から絵を描き始め、現在64歳になるミヤサンは、ネパールのことを次のように語る。「日本で報道されるネパールの情報は間違ったことばかりだと思う。ネパールに来る前、家族や友達からは『絶対に行かない方がいい』と強く止められた。でも、実際にここに来ると、なぜ、日本人は『ネパールは危険な国』と考えてしまうのだろう、という気になってくる。約50日間のトレッキングに行っても、1度も危険な目にあったことはなかった」

帰国後、ネパールや、ネパールの自然のことについて、日本の新聞にも情報を提供する予定でいるそうだ。

「日本で考えられているほど、ネパールは危険な国ではない。もしろ、安全な国といっていいだろう。普通の観光ならば、ネパールを訪れてもなんら問題はないと思う」

「しかし、安全だからといって、何をしても大丈夫というわけではない。旅行者が少ない場所やトレッキングに行くときにはガイドを必ずつけるなど、最低限の注意は必要だし、自分の身は自分で守る必要はある」とミヤサンは続ける。

ミヤサンの展覧会は、今まで日本でしか開催されたことはないが、機会があればネパールでも開催してみたいとのことだ。

===以上===

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