以前からよく報告されていたことだが、今シーズンも、アンナプルナトレッキング街道には、マオイストが出没している。
外国人トレッカーに『通行料』と称して、金銭を要求するのだ。多少のディスカウント可。領収書まで発行してくれるというから、なんだかおかしいが、トレッカーの身になって考えると、笑い事では済まされないし、腹立たしい。
このエリアをトレッキングする外国人は、『アンナプルナ国立公園入域料』として2000ルピー(約3000円強)を、トレッキング前にすでに所定の機関に支払済みだ。にもかかわらず、なぜに、マオイストが勝手に決めた『通行料』を支払わなくてはいけないのか? しかも、なんでタダで金をあげなきゃいけないんだ、という気持ちがこみ上げるのも、当然。
でも、拒否するのはやはり危険だから、遭遇してしまったら、おとなしく要求額を支払うしかない。トレッカーの悔しい気持ちも、よくわかる。
最近の出没箇所は、ゴレパニ周辺と、チョムロン周辺。
アンナプルナ方面の数日トレッキング(プーンヒル方面等)を楽しむ場合に遭遇しやすいエリアが前者。アンナプルナベースキャンプへ行く時に必ず遭遇してしまうのが後者。
ゴレパニ方面での要求額は10~20USドルほど。先述したとおり、多少のディスカウント可能だが、たいていはみんな、15USドル程度は支払うハメになる。
チョムロン方面での要求額は、トレッキング日数に応じて、1日あたり100ルピーの計算。
どちらも、軍隊が巡回する時間帯になると、さっといなくなるようなので、運がよければ遭遇しない場合もある。でも、通行中に遭遇しなくても、夜、ロッジまで回収に来ることもあるようだから、油断がならない。
このように、ラクして金銭を自分たちのモノにする彼ら、卑怯すぎやしないか? せっかくの楽しいトレッキングが、台無しになる。
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