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2018年7月31日火曜日

サウンパンドラガテにキールを食べる理由


ネパールの公暦・ビクラム暦四番目のサウン月15日(サウン・パンドラガテ)の今日は、甘い乳粥キールを食べる風習がある日。

オフィスではだいたい、サブダナ(साबुदाना=タピオカ)を使い、汁少な目で作ってもらうことが多い。レーズン、カシューナッツ、ココナッツ、デーツなども入っている。

過去のキールいろいろ
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口直しには、キュウリ・人参・ 大根・じゃがいものピリ辛ゴマ和え(アチャール)を。


現在、雨期真っ最中。一年で一番降雨量の多い時期。雨が続くと気温が下がり、カトマンズでは涼しい日が続くことも多く、毎年この日は、温かいキールがとても美味しく感じられるのだ。

・・・ 

ネパールの人たちに、この日にキールを食べる理由を聞くと、出身地や民族によって、いろいろな答えが返ってくる。

ひとつは、先述の通り、気温が下がるこの時期に温かく栄養のあるキールを食べることで精力をつけ、さらにヒンドゥ教徒にとって神聖な食べ物であるキールが邪気を払ってくれるのだ、という説。

もう少し現実的理由となると、雨期のこの時期、草木もよく育ち、牛の餌となる草も豊富で、牛がたくさん餌を食べることができお乳もたくさん採れるようになる。なおかつ、田植えも終わり収穫を待つだけの今の時期、古米を消費すべく、キールにして食べるのだ、という説。

さらには、1か月前のアサールパンドラガテ(ビクラム暦3月15日)に田植えを開始する地方では、1か月後のサウンパンドラガテ(ビクラム暦4月15日)にはほぼ田植えが終わるため、疲れをねぎらい精力をつけ、そして、ご利益がありますように(豊作になりますように)という願いを込めてキールを食べるのだ、という説。

ひとつの風習においても、いろいろなとらえ方があるのが興味深い。

1 件のコメント:

  1. なんだかずーっとバタバタと忙しくしておりましてパソコンに触ってさえいませんでした。
    久し振りに拝見しております。
    キール、一度は食べてみたいと思っています。

    それにしても日本でも食にまつわる風習はいろいろとありますねえ。数え切れません。

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