2007年11月12日月曜日
祭明けに待っていたカトマンズの現実
きれいな光の祭『ティハール』も昨日終わり、また日常が戻ってきた。
ここのところまた、ゴミ収集がされておらず、あちこちでゴミの山を見かける。道行く人(現地人)は、ほとんど気にならない様子。
マリーゴールド売りの目の前のゴミの山に、使用済みマリーゴールドが無造作に捨てられている。こんな光景を見て心を痛めるのは外国人(私)だけかもしれない。
ゴミの山を背に、野菜を売る人もいる。これぐらいたくましくないと、商売などやっていけないのかもしれない。
寺院の前にも、ゴミは捨てられ山となる。ネパールの人たちは皆、信仰心が深いはずなのだが、宗教上の建物の前にゴミを捨てることに関しては特に気にしない。
カトマンズ市内に、バグマティ川が流れている。ヒンドゥ教徒の聖地・インドのガンジス川の支流とされる聖なる川。通り過ぎるとき川に対して祈りを捧げる人が多いのだが、それと同時に、家庭ゴミを堂々と投げ捨てる人も多い。汚染がひどく、実際に見ると、ヘドロがたまったドブ川でしかない。拝みもし、ゴミも捨てる、という、矛盾した行為には理解に苦しむが、これが彼らの自然な発想。
「いくらなんでも、寺院の前にこれだけのゴミを捨てて、恥ずかしくないのかしら?」と、地元の店主に聞くと「どうするもこうするも、これがネパールだからねえ。あと1~2日すれば、またもとの道戻るから、それでいいんじゃないの」という無関心な答えが返ってきた。
昨日までの祭気分は一気に醒め、またしたたかな日常が始まった。
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